見出し画像

他人と記憶が合わない話 他

久々の投稿になってしまいましたが、その間色々とあって記事を書く気になれませんでした。この度大きな局面を迎えたので、覚えている内に記事にしました。

他人と記憶が合わない話

11月中旬。
会社の上司からこう声を掛けられた。
上司「あのさ~、先月の電気代なんだけど、前年から40万円も増えてるんだよね~」
そ「は、はぁ」
上「それで今契約してる電力会社って変動価格制でしょ?」
そ「そうっすね」
上「社長はなんでそんな所と契約したの?そういう所はダメよって言ったでしょって言ってたよ」
そ「えっ」

そんなはずはない。
そもそもその業者を連れてきたのは社長で、説明の際にも社長は同席していた。
それに、最終的な見積もりなんかも社長に見せて相談した。
その上で、「よう分からんから任せるわ」って言われた。

その業者の営業も中々熱意がある感じで、実際に導入している他の企業の明細を企業名をオープンにして見せてくれた。
当社の取引先だった。
「本当に実際これだけ安くなったお客様がいて喜ばれてます!」
「さらにこれからもっと安くなる傾向です!」
とか、色々と資料を見せられて説明してくれた。
説得力もあり、かなり魅力的な内容だった。
「契約の際にはこちらの時計を設置させていただきます!」
アナログ時計に、今の時間の電気料金やデマンド情報が表示される機能が付いている。
その話を聞いた後、実際に病院や車のディーラー、飲食店でその時計を結構見掛ける機会があった。
(なんだ、結構みんな契約してるんだな…)
結局、導入実績の安心感と熱意に負けて契約することにした。
契約したのは2020年10月。
その直後、世間を賑わす大事件が起こる。

そう、全国的な電気料金の高騰だ。
今までだと平均して10円/kWhくらいの水準だったものが、12月頃から突然100円/kWh以上に高騰した。
実に10倍以上だ。
過去に前例の無い事態が起こっている。
実は契約は済ませていたが、実際に電力が切り替わるのは2021年6月から。
この時は当社に損害は無かった。
頼むから来年はこのような事は起こらないでくれ、と気が気でなかった。
その後、年が明けて2月くらいに価格が落ち着き、実際に電力が切り替わる頃には、以前の水準の価格に戻っていた。
ところが、今年の10月くらいから、また価格が上がり始め、今度は当社ももろに被害を被った。

もちろんこのようなリスクがある事は重々承知の上で契約した。
責任は私にあるのは明らかだ。
だが、先程の社長の発言に心底ショックを受けた。
私の記憶が確かであれば、何度も社長には契約について伝えていた。
今回の費用増について、全ての責任を私に押し付けるつもりだ。
従業員の失敗をフォローする意思が全くない事がよく分かった。

一方で、私の記憶が間違っている可能性もある。
過去にも休職を巡って社内で揉めた事がある。
もしかしたら過去の記事でも触れたかもしれないが、今年の3月に休職に入る際、周囲の従業員に引継ぎをし、上司を別室に呼び出して面談したにもかかわらず、休職した初日に「休職することを誰も知らない」という電話が掛かって来たことがあった。
これに関しては、未だによく分からない。
何人もが同時に全く同じように記憶違いをする可能性は極めて低い。
ならば私の記憶違いという事になるが、それがもし本当なら脳に何らかの異常があるに違いない。
でもMRI撮ってもまったく異常が無かった。
他にこんなに大きな記憶違いをする要因ってあるんだろうか?

どちらにしろ、社長と私自身の両方に対するショックが同時に襲ってきた。
それ以降、物事を考えるのが億劫になり、行動を起こす気も削がれてしまった。

子育てに疲れた話

突然だが、私の誕生日は11月22日だ。
その翌日は11月23日の勤労感謝の日。
毎年必ず翌日が休みなので、なんか得した気分になる。

ところが、嫁の職場は祝日は出勤日。
子供の保育園ももちろん開いてない。
なんとか嫁には半日で帰って来てもらうことになり、午前中だけ私一人で子供を見ることになった。

朝の準備も済んだところで、ドライブかお散歩にでも出かけようとしたのだが、子供が外に出るのを拒んだので、家で過ごすことにした。
初めのうちは子供の大好きな掃除機で掃除をしたり、おもちゃで遊んだりしていたのだが、飽きたのかおもちゃを投げ飛ばし始めた。
ダメだと注意するが、どんどんエスカレートし、ついに壊れるおもちゃが出始めた。
これはマズいと思い、一旦おもちゃを取り上げ、「投げたから壊れたんだぞ」と言い聞かせる。
ところが、しばらくして先程壊したばかりのおもちゃを床に叩きつけ始めた。

そこで、こめかみの辺りで「プツン」と音がした。
それ以降、私はソファーに横になり、何も考えることができず、起き上がることもできなくなってしまった。
昼に嫁が帰って来ても反応できず、結局夕飯の時間まで寝たきりの状態だった。
流石に嫁に怒られたので夕飯は食べたけど、それ以降、些細な事で気分が酷く落ち込むようになってしまった。

一家全員胃腸炎

11月月末の夜。
子供を寝かしつけて、そろそろ大人も寝ようかなとしたその時、子供が大声をあげて泣き出した。
最近夜泣かなくなったので珍しいなと思って寝室に向かった。
なんと、嘔吐していた。

普段ほとんど吐くことが無かったので珍しいなと思ったが、そういえば晩御飯多かった気がするし、ここ数日お通じも無かったからそれで上から出てきちゃったのかなと思った。

だが、それ以降も10~15分おきに吐き続ける。
4,5回吐いた時点でこれは病院に行かなくてはと思い、夜間ではあったが近所の病院へ行った。

子供には元々風邪症状があったので、コロナのPCR検査を受けてからの受診となった。
診察が始まる頃には午前2時を過ぎていた。
PCR検査ではコロナウイルス以外にも調べることができるが、一般的な風邪ウイルスしか検出されなかった。
恐らくただの胃腸炎だろうということだった。
子供は結局病院から帰る前まで吐き続けた。

それ以降、1日おきに交代で大人にも次々と胃腸炎の症状が出た。
私も発熱し、嘔吐した。
翌日には起き上がれるようになったが、症状が治まってからも食欲が戻らない。
2週間経った今でも、できればそばやうどんが食べたい。
油物は胃が受け付けなくなった。
食べようとも思わない。
これも直近の精神的な部分も影響しているのだろうか?

精神科に行く事になった話

本来なら、先日のMRIを撮った後に、かかりつけの耳鼻科を受診しなければならなかったけど、こういう事があり、ずっと行かずじまいだった。
でも、長年にわたる体調不良に耐え続けてきた精神的な部分がいよいよ限界を迎えてしまい、これは相談しなければと思い、12月の初めに受診した。

そこではまだ試したことのない漢方を処方された。
当帰芍薬散というやつだ。
私の嫌いなセロリの味がするやつだ。
だがこの漢方薬、実は以前麻酔科に通っていた時に飲んでいたことがある。
飲み始めた時は効いたのだが、だんだん効かなくなった。
もちろん今回飲み始めても効き目は実感できていない。

そこで、最近の精神面での消耗が激しい事を伝えると、やはり精神科や心療内科を受診した方がいいとアドバイスされた。
では、どこに行くか?
正直今まで通ったことのある病院には行きたくない。
ああ、やっぱり戻ってきたかと思われるからだ。
実際、一度精神科の薬を断薬するのに失敗し、「ああ、やっぱりダメだったかw」と言われたことがある。
であれば、今年の8月に受診したばかりの医大の精神科に行くべきだと思った。
前回は体調不良そのものに対しての受診で、精神的な物と関連性なしと診断されたが、今回は違う。
また違った視点で診察してくれるはずだ。

でも精神科の予約は自分で取らないといけないらしい。
面倒だが、自分で電話をし、予約を取った。
その予約日とは・・・
なんと・・・
1月4日!
年が明けてしまった。
懸念事項まず1点。
1年の中で最も忙しい12月をこのままの状態で乗り切らなければならない。
そしてもう1点。
1月4日は当社の正月休み最終日だ。
年末年始の休暇は計7日ある。
7日間ゆっくり休むことにより、精神的に落ち着いてしまい、いざ受診してもその時には異常が見受けられなくなる可能性。
元々、病院に行った途端体調が良くなっちゃう体質なので、可能性は大いにある。
長い12月が始まりを告げた。

またその話?

そして、今日起こった事を話す。
また電気代の話だ。

上司「あのさ~、例の電気代の話だけどさ~、社長は今の電力会社と契約すること知ってたの?」
そ「はい」
上「社長は変動価格制っていう事知らないって言ってたよ」
そ「…そうですか」

もう何も言う気になれなかった。
前回よりさらに私に非があるような言い方になっていた。

てかお前は業者との商談の時に何を聞いていたんだ?
あれ?いなかったんだっけこの人?
もう訳が分からなくなってきた、アハハ…

上「それで、とにかく来期に向けて今の所より安い所を探すように言ってたよ」
そ「そうですか」

これに関しては本来なら、市場価格連動型と一定価格型との違いで比較が難しいという点を説明すべきだが、もうどうでもよかった。

そ「そういえば、以前電気代の見積もりをさせてほしいという業者が何社か来てたので、それらに見積もり依頼のメールを送っておきました。上司にもCCで入れておきましたのでお願いします。それでは私は今日はこれで帰ります」

そうして振り返り、帰ろうとした時、

上「何か言いたいことある?」
そ「ないです」

本来なら何か言う場面だが、もう言葉が出てこない。
早く帰りたかった。
この会社が電気代で得しようが損しようがもはや興味がない。
そしておそらくもう2度と出社しない。
もう来なくてもいいように何か大事な物…
衛生管理者の免許証が入った名刺入れだけサッとポケットに入れ、足早に去った。
車に乗った瞬間、脳みそがぐるぐるかき回されるような感覚になった。
もう、来るところまで来たんだな、そんな気がした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?