後味を伝えられないこの1曲 その2
1970年代、グラムロックで世界を席巻。いまのいままでもおおくのファンを持ち、ミュージシャンに影響を与え続けるマーク・ボラン。T–REXの前身バンド、TYRANNOSAURUS REXのデビューアルバムにおさめられた「KNIGHT」という曲がある。
ポンポンポンとハリのあるボンゴの音色、透明感があるアコースティックギター、疾走感のある2ビート(恐らく)にのせてマーク・ボランが伸びやかに歌う。ボンゴ、アコギ、歌唱どれをとっても心地が良い。
良さは耳慣れないけれども、民族音楽風だからと思う。ふと気がつく。いったいどこの民族の音楽なんだろうか、そもそも民族音楽で括れるのだろうか、聞いたことが無いぞ、この民族風。なんともモヤモヤしてしまう。
TYRANNOSAURUS REX「KNIGHT」テイチク、録音は1968年。アルバム「My People Were Fair And Had Sky In Their Hair...But Now They're Content To Wear Stars On Their Brows」
YouTubeでも出てきます。
後味を伝えられないこの1曲
勇気がわく、元気になる、愛おしい、懐かしい、わかるよ、せつないね、に当てはまらない曲がある。モヤモヤしてしまう、不吉さを感じる、うまく枠組みにはまらない曲たち。
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