クロード・ドビュッシーはフランス生まれの作曲家です(1862年〜1918年)。管弦楽、組曲、交響詩、ピアノ曲などさまざな様式の曲を作曲しました。ピアノ作品に『前奏曲集』という作品があります。どのような曲集かというと識者はこのように記します。
ある識者は
別の識者は
また別の識者は
三者三様の意見は違わず絶賛しています。『前奏曲集』の中から未聞の充実、即興詩の性格、自由に素直に情緒が表現された曲を探してみると第1巻に収録された12曲目の「ミンストレル」がピッタリではないでしょうか。
「ミンストレル」のイントロはルージィでドラッグなミディアムテンポではじまります。テーマが提示されたあとに即興的な演奏が続きます。跳ねるような踊るようなメロディ。陰りが差し込むようなメロディ。優雅な雰囲気なメロディと続き、テーマに戻り最後の即興を決めて曲は終わります。
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリの演奏『前奏曲集第1巻』POCG–1122
音楽は三者三様
音楽の良さは一人一人の心に宿る。宿り方はさまざまです。絶対的な好悪が特徴だと思います。