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映画鑑賞 『関心領域』には、アウシュビッツ収容所の真実が詰まっている🥲


こんにちは☀️
爽やかサプリです☺️

3月1日の土曜日。


ずっと気になっていた映画、
『関心領域』が、、、

Amazonプライム・ビデオの
見放題に登場😳❗️

『アウシュビッツ収容所』が舞台の今作、、、

上映当時、観に行くか、、、
とても迷った作品だったんです😂✨

午前中、洗濯物を干しつつ、
視聴していたら止まらなくなり、

洗い物、
コーヒー豆の飲み比べ、
家計簿の整理など、

ふだんのタスクをこなしつつ、、、
いっきに観てしまいました👍✨

まずは、
恒例の『一言感想』をお伝えします🥹✨


『一言感想』

『見えない恐怖を、
ヒシヒシと感じさせる作品』でした。

最初から最後まで、
ユダヤ人は1人も出てこない。

けれど、、、

観てる最中ずっと訴えてくるのは、
その、、、『生々しい物音』

これが、、、
『ユダヤ人の虐殺』を連想させ、
終始、、、気の抜けない演出となっています💦

それではあらためて、
あらすじをご紹介いたします🤗✨

『あらすじ』

約110万人のユダヤ人らが殺されたアウシュビッツの所長でナチ親衛隊(SS)幹部だったヘスとその家族の日常を淡々と描く。
一家が平穏に暮らしているように見える家の塀の向こうからは、銃声や叫び声、機械音が聞こえ続け、着々と進む大虐殺をほのめかす。

朝日新聞


すぐ隣は、
『アウシュビッツ収容所』という、
かなり特異な立地の家に住む、、、

アウシュビッツ収容所の
所長一家。

その平穏さの陰に潜む、

歴史の陰惨さが、
浮き彫りとなっています。


所長一家の日常のなかに、
いくつかの『異常』が見え隠れし、

まるで、、、
映画の中の『間違い探し』をしているような
気分になりました💦

『アカデミー賞受賞✨』

今作は、
なんと、、、
アカデミー賞を二冠受賞しております。

第96回アカデミー賞で
"国際長編映画賞"と"音響賞"を受賞。

朝日新聞

そして、、、

日本語の翻訳に携わった、
甲南大学の『田野大輔教授』は、

"ナチズム研究者"でもあります。

その教授の言葉をご紹介いたします。

『ヘス夫妻は、
決して無関心ではなかった』

田野教授は、

所長のルドルフ・アイヒマン、
そして妻のヘドウィグは、

決して虐殺に、、、
『無関心ではなかった』と語ります。

それはなぜか、、、?

最初に、
『物音』についてお伝えしました。

一家はまるで、
聞こえていないかのように
描かれていますが、、、

本当は、ちゃんと聴こえていますし、
見えているんです。

所長と子ども2人が
川遊びするシーンでは、

川に『人の灰』が流れてきた途端、

子どもを急いで避難させ、
帰宅すると、、、
全身をくまなく綺麗に洗っています。

この一家は『虐殺』を、
ちゃんと意識しているんです。

それを、
『関心領域』から
意図的に追い出している。

その描写が、
終始怖い、映画なのです😱💦

『関心領域という、名前の意味』


映画のタイトルにもなっている、
関心領域

ドイツ語に直すと、、、
The Zone of Interest

これは、
実話を元に『マーティン・エイミス』が書いた、小説のタイトルであると同時に、、、

アウシュビッツ収容所で働く人たちが暮らす、
40平方キロメートルのエリア』を、
指したそうです。

二重の意味を持った
タイトル、、、

知れば知るほど、
なんだか怖くなってくる映画です🎬💦


『どこにでもいる"ふつうの人"』

このアウシュビッツ収容所で行われた
『ユダヤ人の大虐殺』を、

ユダヤ系哲学者『ハンナ・アーレント』は、
本に残しています。

そして、『関心領域』の主人公、、、
アドルフ・アイヒマンのことを、

悪の凡庸さ』という言葉で例えています。

彼女は実際に、
エルサレムの裁判所で、
『ルドルフ・アイヒマン』の裁判を
傍聴しました。

そして、そこで見た彼の印象を、
言葉に残しています。

ルドルフ・アイヒマンは、
『異常者』でもなければ『野獣』でもない。
平凡などこにでもいる、
『ふつうの人』

エルサレムのアイヒマン

当時、600万人ものユダヤ人を、
各地の強制収容所へ移送して虐殺し、

その行いから『野獣』と呼ばれていた
アイヒマン。

驚くべきことに、
ハンナはそんな彼を、、、

どこにでもいるふつうの人」だと
いうのです😱💦

そんな彼を、何が、、、
『ユダヤ人の大虐殺』の道へと
突き動かしたのか?

それは、

強制収容所という機構だ」と、
ハンナは語ります。

『悪意のない、、、"悪"の怖さ』

強制収容所という機構において、
アイヒマンは、、、
『上からの命令を粛々と事務的に処理する、
機械のような存在』

当時の彼は、"思考不能"に陥っていた。

つまり、アイヒマンの悪には、
"深さ"が欠いている。
これを、『悪の凡庸さ』と名付ける。

エルサレムのアイヒマン

『ユダヤ人大虐殺』は、
特定の個人が、
"悪意"から引き起こした事態ではなく、

この『悪の凡庸さ』が根底にいることを、
教えてくれました。

確かに、、、

この作品の中で、
『ユダヤ人』に憎しみを抱いた人間は、
1人も出てきません。

ただ淡々と、、、業務の一環として、

『人間をいかに、
効率よく処分するのか』
の話し合いが行われるシーンは、、、

身震いがするほど怖い場面でした💦

思考停止に陥った人間の行く末を、、、

描いているのが、
『関心領域』なのです。

そしてこれは、、、
実際に起こった出来事。

つまり、、、今を生きる私たちに、
同じ轍を踏むな』という警鐘を、
鳴らしている映画なのだと思います。


『思考がもたらす、モラル』

最後に、

ハンナさんの『思考について』のお話で、
締めくくりたいと思います。

「思考」とは、
人間に"善悪の判断"つまり、
『モラル』をもたらす。

ところが、「全体主義」は、
人間を"思考不能"陥らせてしまった。

エルサレムのアイヒマン


これからの世の中、
どんどん便利に、、、

そして、
『AI』が台頭していくと思います。

けれど、
その中で絶対に手放してはいけないのは、

人による、、、「思考

『AI』には、
善悪の判断基準はありません。

けれど、
人は「思考」することで、
『善悪の区別』がつく。

もしも、それを手放したら、、、
『善悪の判断がつかない機械』が台頭し、

『アウシュビッツ収容所の悪夢』が、
全世界に広がることになります。

それだけは、、、
ぜったいに避けねばなりません。

この映画は、
私たち人類にとって、
『最悪のケース』として記憶するために、

何度も何度も見返すべき、
大事な映画だと思います🥹✨

ぜひ一度、ご覧になって下さい☺️

自分の大切な人たちを、、、
守るためにも😂✨

それではまた、
次の更新でお会いしましょう✨

映画レビューをまとめてます♪
共に語れたら、
至高の幸せです☺️💕

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