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自分の現状認識できてますか?〜セルフモニタリング②【漢方的セルフケア】

さて、前回より自分自身の現状認識をきちんとする力、セルフモニタリングする力の重要性をお伝えしております。

※前回のnoteはこちらから


前回のnoteでは現状認識がちゃんとできている時は歴史を見ても失敗していない、うまくいく、そんなお話をしました。

歴史の話がちょっと出たので、お話すると現状認識が上手く出来て、危機を脱することができた歴史的な出来事の代表はやっぱり

明治維新

ではないかと思います。

欧米列強が大挙して東アジアに攻め込んできて、日本以外のほぼすべての国が植民地と化していましたが、日本だけは奇跡的に植民地化を免れました。

あれは当時の人達が周りの国の様子などをみて

『このままだとマジやべーよ。なんとかしないと行けない(どげんかせんといかん)』

と必死に国としての近代化と国民国家化をさせたので、危機一髪、植民地化を乗り越えることができました。

結果的にはその成功体験などに縛られて、前回もちょっと触れた第2次世界大戦の際は

現状認識をちゃんとすることもできず

ロジカルシンキングすることもできず

非常に辛い経験をしたわけですが、仕事でもなんでも適切な対策を立てるためには

現状がどうなのか?

ということをちゃんと確認することが大切です。

織田信長だって豊臣秀吉だって、あれ程の人物が結局天下を取り切れなかったのは現状認識が甘かったからだと思います。

信長や秀吉でさえそうなんですから僕らなんてなおさら上手くできるわけありません。

でも自分のカラダの状態のセルフモニタリングならちょっとカラダの様子を見てあげることで十分可能です。国の状態の現状認識に比べたら屁みたいなものです。

今回は僕らの心とカラダの状態がどんな状態なのか?

それをちゃんとセルフモニタリングするための方法について僕なりの考えを皆さんにお伝えしたいと思います。

自分の現状認識できてますか?〜セルフモニタリング②【漢方的セルフケア】

#漢方的セルフケア

というテーマでお届け致します。

☆自分のカラダをセルフモニタリングする方法


自分の体調のセルフモニタリング

まず一番のおすすめは漢方の専門家の僕が言うと意外と思うかもしれませんが、各種検診です。

健康診断や人間ドッグなど各種健康診断の素晴らしいところは無症状でも数値的な異常や画像診断などで、見えない不調を見つけることができるところです。

血圧、血液検査の各種数値、尿検査、検便などはまさに

『見えないところを見る』

ことができます。

このような各種検査で異常値があれば何かしら生活習慣に問題があったり、内臓機能の低下があるかもしれないので、自分を見つめ直すきっかけになります。

しかし、人間というのは『自分だけは大丈夫』『数値がちょっと悪いだけで問題は無いだろう』

そう『思いたい』

自分は痛くも痒くもないし、病気なんかじゃないんだ、そう思いたいバイアスがついついかかってしまうものです。

そうならないためにもまずは検査結果で異常値が出たら素直にそれを受け止めて、自分の生活習慣を見つめ直して見ましょう。

☆検査で悪くなくても体調がイマイチの場合は要注意

そしてもう一つが自分の体感としての体調チェックです。

頭のてっぺんから、頭痛、耳、目、鼻、口、のど、クビ、肩、胸、胃腸、関節の状態など、機能に問題はないか?

病院に行ったり、薬を飲むほど、の不調でなくてもなにか気になる症状はないか?

自分自身の体調を見つめてみましょう。

漢方では

『未病』

と言って、病気ではない、ちょっとした不調のうちに早めのケアをして治すことを大切にしています。

最初にお伝えした、数値の異常はあるけど不調はないのも現代的な未病なので、どちらも未病の状態でちゃんと体調チェックしてなにか問題があればまずは生活習慣から見直しましょう。

☆体調チェックの大切なポイント『三快』

そして、体調のセルフモニタリングでとっても大切なのが『三快』の状態です。

三快とは

快食、快眠、快便

これがちゃんと揃っているかどうかです。

ちゃんと毎日お腹がグーグー空いて

ご飯が毎食もりもり美味しく食べれて

夜になればグーグー眠れて朝はちゃんとスッキリ起きれる

そしておしっこやウンチでカラダの老廃物がちゃんとスッキリ捨てることが出来ている

そんな状態であればカラダは元気な状態と言えると思います。

しかし検査での異常、カラダの不調がなくてもこの

『三快』

が揃っていない状態はかなり大きな不調や病気の原因にもなります。

お腹が空かない

食べれない

眠れない

いらないものが出ない

このような状態はQOL、生活の質が著しく低下している状態だと言えると思います。

逆に大きな病気を患っていてもこの3つが整っていれば生活のクオリティーはそれほど低下してないので、うまく病気とも付き合っていける状態だと言えると思います。

そういう意味でもこの三快は非常に重要なのです。

☆毎月の月経は女性のカラダの通信簿

そして女性の方だと毎月1回ちゃんとカラダの現状確認、セルフモニタリングができる機会が月経です。

You Tubeの番組で月経について取り上げたのですが、その中でアーユルヴェーダアドバイザーの今日子さんが非常に素晴らしい表現で、月経のことを表現してくれました。

それは

女性にとって月経は毎月1回の通信簿、その1ヶ月をどう過ごしてきたかを教えてくれるもの

という言葉で月経の重要性を教えてくれました。

☆アーユルヴェーダアドバイザー・土井今日子さんとのコラボ番組☆
「キョーコとコータのあーゆる漢方Labo」
You Tubeにて最新エピソード「月経編」を配信中です。


いつもとちょっと月経の時の調子が違う

周期が乱れる

月経前に心の調子や体調が不安定になる

そんな時はカラダが弱っていると認識したほうが良いですよね。

☆お肌や髪の毛の状態でも体調チェックを

あと日々セルフモニタリング、現状確認できるのがお肌の調子や髪の毛です。

漢方では肌は内臓の鏡、髪や爪は血の余り、というぐらいカラダの状態は外側の肌の調子や髪に現れます。

肌のたるみ、くすみ、乾燥、ベタベタはカラダが弱っているサイン

髪の毛なども同じです。

ちょっと肌や髪の毛の調子がおかしいなぁ、という時はぜひ日々の習慣を見直して見ましょう。

☆自分の心とカラダのキャパを知っておこう

そして、できるだけ良い体調でいるためには自分の心とカラダのキャパシティを知ることが大切です。

殆どの方が頑張りすぎて、自分を追い込みすぎて体調を崩してしまいます。

僕の好きな言葉に

『まだ行けるはもう限界』

という言葉がありますが

結局『まだ出来る、まだいける』その積み重ねが今の体調を作っていると行っても過言ではありません。

限界まで追い込まないで、カラダからのサインが来たら前回お話したプレゼンティズム、会社などに出勤しているにも関わらず、心身の健康上の問題が作用して、パフォーマンスが上がらない状態にならないためにも早めのケアをしましょう。

そして普段の生活の中で

自分が何をしたら一番疲れるのか?

仕事の種類や家事など、自分が請け負っている日々の仕事や役割の中で、出来るけどこれやるとつかれるよなぁ、ということを把握しておくと良いと思います。

出来るけどやると疲れることを人生から少しずつでも間引いていくと、カラダはもちろんですが、精神的にも、心もかなり楽になると思います。

この仕事すると疲れる
この家事をすると疲れる
子育てでこれやると疲れる

人によって疲れるものは違うので、普段何気なくやっていることでも自分を疲れさせている仕事はなにか?ということを知ることも現状確認、セルフモニタリングでは大切だと思います。

2回に渡り、何事にも大切な現状確認について、セルフモニタリングについてお伝えしました。

ある日当然体調を崩す人がいますが、これは突然ではなく日々の積み重ねです。

ぜひセルフモニタリングを定期的に行って心とカラダをできるだけ良い状態で維持しましょうね。

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