夏こそ『血行不良』にご注意を【漢方的セルフケア】
さて、8月も後半ですが、まだまだ暑い日が続きます。
残暑の時期含めて夏は熱中症、胃腸トラブルなど様々な不調が起こりますが、夏に増えるカラダの不調の中でもかなりのウエイトを閉めるのが実は
『血行不良』
なんです。
血行不良と言うと寒い冬に起こりやすいイメージが強いと思いますが、夏にも大量の発汗などが原因で血行が悪くなる方が非常に増えます。
そこで今回は
夏こそ『血行不良』にご注意を【漢方的セルフケア】
というテーマでお届けいたします。
☆意外な夏の不調『血行不良』
今回は夏に注意したい意外な不調『血行不良』について
血行不良はみなさんも御存知の通り
『どこの血流が悪くなるかで病名が変わる』
とっても過言でないぐらい様々な不調の原因となります。
頭痛や肩こり、関節痛、女性なら月経トラブル、そしてお肌のトラブルから脳や心臓の病気など、本当に様々な不調の原因となります。
冒頭にちょっと触れましたが、冬に比べると夏の血行不良と言うとピンとこない方も多いかと思いますが、実は脳梗塞のような血流障害による病気は夏に非常に発症しやすいことがわかっています。
☆漢方的な夏の血行不良の原因とは?
漢方では血流の悪い状態を
『瘀血』
と呼びます。
一口に血行不良、瘀血と言っても原因によって対策も異なります。
今回は簡単に3つの原因別の対策をお届けいたします。
1)汗のかきすぎ・元気不足タイプ
まずは畑仕事など屋外で仕事をしたり、部活などスポーツで汗をかきすぎて血液がドロドロする方ですが、数分をいくらがぶ飲みしても胃腸ばかり弱り吸収できる量には限りがあります。
大量発汗で血液中の水分も少なくなり、ドロドロした状態になります。ちょうどカレーを作って3日ぐらい立った状態を思い浮かべてもらうとわかりやすいかもしれません。
水分がみんな飛んで、ドロッとした状態。カレーなら美味しくて良いのですが、血液だったら困ったものです。
水分補給はもちろんこのタイプの方は大切なのですが、それと同時に行ってほしいのが『気』を補うことです。
発汗と暑さで夏はかなりの体力、気力を消耗しております。
漢方では気を消耗すると気虚という状態になり、カラダの中から外にものを留めておけなくなり、汗がですぎてしまうこともあります。
水分補給、潤い補給したものがちゃんとカラダに留めておくためにも気を補うことが大事なんです。
気を補う食養生はお米、山芋、納豆などの大豆食品、人参、卵、麺類など糖質をしっかり含んでいる主食系のものや、山芋、納豆などネバネバ系の物は元気不足の人にはおすすめです。日頃から食べ過ぎ飲み過ぎでカラダの中がネバネバしちゃってるような人は逆に控えましょうね。
2)カラダに熱がこもるタイプ
次のタイプはカラダの中に余計な熱がこもってしまうタイプです。
このタイプは夏の暑さでカラダの中に熱がこもってしまい体調を崩すタイプで、漢方では熱を発散させるために血管が拡張しすぎて流れが悪くなる
暑さによる発汗でカラダの血液量が減っている方などは、量が減ったところに血液の通り道、血管の道幅も広がって前に進みにくくなる、そんな状態だと考えます。
汗を大量にかく方は潤い不足で熱が冷ませなくて熱がこもってしまったり
逆に日頃から汗をかきにくい、熱が外に出にくいタイプの方も熱がこもるので注意しましょう。
見るからに顔が赤い、熱っぽい、熱がこもるので頭に血が上りイライラしやすいなども起こりやすくなります。
このような方は熱を冷ます涼性の食材を上手に使いましょう。
◇熱を冷ます涼性の食材
西瓜、きゅうり、ゴーヤ、ナス、トマトなどの夏野菜はまさにこの涼性の食材。
また、南国の甘酸っぱい果物なんかもおすすめです。
お茶ならなんと言ってもこのタイプの方は苦味で熱を冷ましてくれる
『緑茶』
がおすすめです。
3)冷房に注意の夏冷えタイプ
最後は夏冷えタイプです。
血管は当然ですが冷えると固まり、温めると緩まります。暑さで血管が拡張しっぱなしだと流れが緩慢になってしまいますが、暑い夏も実は冷えによる血管の収縮に注意が必要です。
女性の方に特に多く見られますが、冷房が強すぎてカラダが冷えてしまったり
キンキンに冷えた飲み物や食べ物を取りすぎてカラダの内側も外側も暑い夏でも冷え切っている方がいます。
夏でも手足が冷たい
温かい飲み物などを飲むと胃腸が温まる感じがする
お風呂に入ると手足に血が流れる感じがする
そんな場合は夏冷えによる血行不良の可能性がありますので、注意しましょう。
このタイプの方は足首を素足で出さない
上着を羽織る
湯船に浸かるなどの生活習慣と
シナモンや生姜、ネギ、にんにく、しそ、紅茶、黒糖など温性の性質をもったものを取り入れましょう。
◇夏の料理に意外と使われる『生姜』
夏の食べ物にけっこう生姜が合わさっている、きゅうり漬けやナス、そうめんの薬味にしょうがなどが使われているのは夏食べるものはカラダを冷やす涼性の物が多いので、バランスを取るためと薬膳では考えられているので、実は理にかなっているんですね。
上手に温性の生姜やニンニクのような素材を活用しましょう。
今回は代表的な夏の血行不良となる原因と対策を3つだけご紹介をしましたが、夏の血行不良も原因によって対策が異なります。
秋が近づき朝晩の気温が下がってくると寒暖による血行不良なども加わってきます。
気になる不調がある方は早めの『瘀血対策』で良好な血の巡りを維持して元気に残暑を乗り切りましょう。
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