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漢方服用すると眠くなることがあるのか?【質問回答回】

☆今回はポッドキャスト番組に届いたご質問にお答えします〜

今回はポッドキャスト番組「コータの漢方RADIO」宛にいただたリスナーさんからのご質問に答えさせていただく「質問回答回」

まずはいただいたご質問をご紹介したいと思います。

養生ネーム【ミーナさん】からのご質問です。


コータ先生、こんにちわ。

いつもありがとうございます♪

睡眠についてお聞きしたいです。(長くなります、スミマセン(^_^;))

私は長年、仕事のストレスから眠れず睡眠薬を服用してきました。

段々と服用量が多くなったり、キツイお薬になったり、不安を感じて、漢方薬を3ヶ月前から始めました。

幸い漢方薬がカラダに合っているのか、今では睡眠薬の量を1/10の量まで減らして漢方薬と併用しながら7時間眠れるようになってきました。

でもこの半月、漢方薬を始めて2ヶ月半目から、日中、酷く眠くて眠くて夕方には仕事にならないくらいになってしまっています。

かかりつけのお医者様に相談しましたが、はっきり原因がわからないと(涙)

ググってみたら、漢方薬を始めたら好転反応で眠くなることがあるというのを見かけました。

本当でしょうか?よかったら教えてください。

ポッドキャスト番組はSpotifyやApplePodcastなどでお聴きいただけます〜

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☆好転反応とは?

それではご質問にお答えしていきたいと思います。

好転反応とは薬などを服用した際、回復する過程でおこるちょっと不快な症状のことを指します。

実はこの「好転反応」ですが、一般的には科学的な根拠がなく、漢方薬に限らず、最近では健康食品などでも具合が悪くなったのを

『それは好転反応ですと』

説明されるトラブルがあるので注意をしてほしいという注意喚起もなされています。

では、漢方薬を服用して日中眠くて、夕方は仕事にならないほど眠くなっているそうですが、原因としてはいくつか考えられると思います。

☆漢方薬を服用して眠気を感じる理由とは?

これは睡眠薬に限らず、症状を一時的に抑える薬を服用している時には起こる可能性があると思いますが、カラダが元気になってくると、それまでは薬で抑えていてちょうど良かったのが、カラダが元気になったことで効きすぎてしまうということがあるとおもいます。

特に睡眠薬や

例えば血圧の薬のように上がるのを抑える薬の場合、自分である程度調節できるようになると、それまでと同じ押さえ方をすると下がりすぎてしまうことがまれにあります。

睡眠薬も寝る時になかなか神経の高ぶりが静まらなかったのを、例えば薬で10抑えるとちょうどよかったのが自分の体調が良くなり、興奮度合いが5ぐらいだったらお薬も5ぐらいのもので良くなりますよね。

血圧も10ぐらいの強さで抑えてちょうどよかったのが、10抑えないで、5ぐらいの抑えでちょうど良くなる状態までカラダが回復していれば10で抑えてしまうと血圧が下がりすぎてしまうこともあります。

☆元気になることで処方薬が効きすぎることもある

なので、もしまだ病院のお薬を服用中でしたら、一度処方薬の服用の仕方を主治医の先生とお話されてみても良いかもしれません。上手く行けばカラダが元気になっており、それほど処方薬を使わなくても眠れるようなカラダになっており、もう少し少ないお薬でも眠れるカラダになっているかもしれません。

仮にそうだとしても、その際はくれぐれも自己判断で薬を減らさないようにご注意ください。

処方医の先生から体調で加減しても良いという指示が出ていれば別ですが、そうでない場合は自己判断で勝手に薬を増減すると思わぬ不調が起こることがあるので、必ず主治医の先生の指示に従うようにしてくださいね。

あとは漢方薬も医薬品ですので、当然服用により様々な変化がカラダの起こり、その一環として眠気やダルさなどが起こる事があります。

2ヶ月ほど前に漢方薬を選んでもらった時のミーナさんの体調と、今のミーナさんの体調は変わっていると思いますので、漢方薬を処方してもらったところにも相談して処方内容などを見直して見てもらっても良いかもしれません。

☆眠気はカラダを治そうとする反応の一つ

また、カラダの自然治癒力がしっかり働き出すと、カラダを治そうとする働きがしっかり働き『休みなさい』という眠気などが強く出る可能性もあります。

これは整体などを受け終わったあとに眠気などを感じることがあるので、ご存知の方も多いと思います。

眠い、だるい、というのは疲れている、弱っている時におこる

『カラダからの休めサイン』

とも言えます。

これがきちんと出ない状態、変に疲労を感じないような状態だと無理して突っ走ってしまい、カラダが故障してしまいます。

なので、不快な疲労感ですが、実は体の状態を常に一定にしておくためには大切なことなのです。

エナジードリンクや、栄養ドリンクのカフェインや過度の糖分で疲れを紛らわせないように気をつけたいですね。

☆薬が関係ない眠気の可能性も

もう一つの可能性としては眠気やダルさなので、薬との結びつきを考えたくなりますが、全く睡眠薬や漢方とは関係ない原因で起こっている可能性です。

例えば食事のバランスの乱れから低血糖で同じような不調が起こることもありますし、漢方だと血液不足の血虚や元気不足の気虚でも同じよな眠気や疲労感に襲われることがあります。

一度カラダの状態全体を確認していただき、日中の疲労感、ダルさ意外に何か体調変化や不調があれば結びつけて考えていくと原因がわかるかもしれません。

また漢方の考えだと、カラダの中に余計なものを溜め込みすぎて心やカラダの不調が起こることがあると考えます。

カラダの中に十分必要な気血水があるのにさらに補ってしまうと、カラダの中で溢れかえってしまって重だるくなってしまい、眠気や倦怠感が起こることもあると考えます。

少しお腹に入れたりすることで落ち着くようなら軽い低血糖かもしれませんし、仮眠を10分〜15分とって眠気やダルさが落ち着くようなら眠れているけど睡眠の質がまだ悪いのかもしれません。

お答えになったかわかりませんが、皆さんも日中のダルさや眠気でお悩みの方もけっこういらっしゃると思いますので、そんな時は服用中のお薬、食事の内容、状態、眠気やダルさ以外にも体調不慮があるか?などを事前に確認しておくと良いと思います。

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