季節に合わせた睡眠リズムを
☆最近朝起きれない・・そんなお悩みありませんか?
最近ツイッターやインスタのフォロワーさんや、漢方相談のお客様でも
『朝起きれない』という方がとっても増えています。
朝起きる時間や寝る時間といえば『早寝早起き』
体内時計が狂ってしまうとカラダのリズム、自律神経も乱れるので、できるだけ毎日同じ時間で起きたり寝たりしたほうが良い、というのは養生の定番ですよね。
実はそうでもないんです。1年中ずっと同じ時間に寝たり起きたりする必要が無いってご存知でしょうか?
むしろちょっと変えたほうがカラダに良いこともあるってご存知でしょうか?
『え、でも休みの日でも仕事や学校の日でも同じ時間で寝起きした方が良いってよく言ってるじゃないですか?』
と言われてしまいそうですが
たしかにそうなのですが
あまりよくない寝起きの仕方は
今日は朝の7時に起きて
明日は11時に起きる
明後日は8時に起きる
と言う風に日によってバラバラの時間帯で起きることは体内時計を狂わしてしまうのでおすすめしませんが
実は季節によっては寝たり起きたりする時間はちょっと変化させたほうが良いのです。
☆季節によって寝起きの時間がちょっと変えたほうが良い理由
僕らのカラダはサーカディアン・リズムと言われる独特のリズムを持っています。
どんな生物でも、地球の自転による24時間周期の昼夜変化に同調して、ほぼ1日の周期で体内環境を積極的に変化させる機能を持っています。
人間も昼夜の変化によって体温やホルモン分泌など、からだの基本的な機能は約24時間のリズムで変化します。
この約24時間周期のリズムを概日(がいじつ)リズム、サーカディアンリズムと呼んでいます。
要するに日が昇って日が沈む
昼夜のリズムに合わせて僕らは生活しているので、季節によって太陽のリズムも変わるわけですから寝起きするリズムも変わって当然なのです。
真冬で朝の5時だとまだ真っ暗、というような時間帯に起きるよりは
日が昇っている6時半ごろ起きたほうがカラダは絶対的に実は楽なのです。
実はまったく同じことが中国最古の医学書である黄帝内経にも書かれています。
その内容は
春は『少し』夜ふかししても良いが、朝は早く起きましょう。
夏は夜ふかしをしても良いが、朝は早く起きましょう。
秋は鶏と同じようなリズムで早寝早起きしましょう。
冬は夜は早く寝て、朝はゆっくり起き、日の出日没と伴って寝起きしましょう
と書かれています。
春夏は太陽が日に日に早く昇ってくるので早起きする。夏はよる自体が短いので、遅く寝ても自然と早く目が覚めてしまうものです。
そして今の時期、秋は鶏と同じように、というのが昔っぽいですが、なるべく早く寝て、早く起きる、夏のような夜ふかしをしないことが基本となります。
そして日照時間が短い冬は早く寝て遅く起きるようにしましょうと書かれています。
要するに人間も太陽に合わせて生活をしましょう、ということです。
秋から冬にかけては朝の気温も低下してくるので、特に冬は朝の寒さで体調を崩さないようにできるだけゆっくり起きたほうが良いのです。
なので、最近ちょっと早起きできない、というのはカラダがとっても自然な証拠、日の出が遅くなっているので、6時に起きれた人が6時半頃になってしまうようなことも仕方ないのです。
しかしながら僕らは鶏や猫ではないので、職場や学校で
『すいません、冬なので自然に即して生活していて遅刻しました』
というわけにはいきません。
☆冬だから遅刻して良いわけではないので・・・
冬でも夏でも同じ時間で生活しないと行けないので、どうしても無理が生じます。
だから僕らは日々の養生をしないといけないのですが、季節に合わせて早く寝たりすることは出来ますよね。
朝の目覚めが遅くなっているのはそれだけ夏に比べると睡眠時間が必要になっている証拠です。
夏に比べると15分、30分早く寝るようにすることも大切な養生になりますし、冬でも寝坊するわけにはいかないので、タイマーで暖房をかけたり、朝起きたら布団の中でちょっとストレッチするなどして、カラダを温めて上げると寝起きが良くなります。
だんだん布団からカラダが剥がれない季節になってきましたが、ある意味それが自然だし、決して病気でも不調でもありません。自然なことなのです。
季節で就寝時間、起床時間をちょっとずつ変えてあげる
冒頭お伝えしましたが、急に2時間遅く起きる、とかではなく、10分、15分など、生活に支障がないレベルで季節に合わせた睡眠リズムを作ることで、朝スッキリ起きれない、寝付きが悪くなる、など睡眠のトラブルも減ると思います。
今回は季節に合わせた睡眠リズムについてお届けいたしました。
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