自分自身で作っちゃうストレス〜『かもしれないストレス』を減らすための養生法〜その3〜【漢方的メンタルヘルス】
※今回は無料記事となっております。
3回のシリーズでお伝えしてきた
『かもしれないストレス』
いろいろな人と話をしたり、漢方相談の際にお客様とお話をしていていつも感じていたのがこの
『かもしれないストレス』
で苦しんでいる方が非常に多いということです。
また、世の中のトラブルの9割はコミュニケーション不足から起こると言われています。
国同士の戦争だってもともとは双方のコミュニケーション不足から起こっていると思います。
もちろん、今起きている戦争のように酷い言いがかりような理由で戦争をふっかけてくるような国もあるので、本当にひどい話ですが、身近な人とのケンカもきっかけは多くの場合はコミュニケーション不足だと思います。
『かもしれないストレス』
はコミュニケーション不足の典型的なものだと思います。
そんなつもりで言ったわけでないのに相手の受け取り方が
『自分のやっていることが否定されているかもしれない』
と受け止めて怒り出したり
例えば『バレンタインのラブホテルって混んでいるよね』と一般論的な話をしただけなのに
『バレンタインに一体どこの誰とそんなところにいったの?言ったことあるの?どうして混んでるなんて知っているの?』
というように相手が心のどこかで『浮気してるに違いない』なんて思っているとちょっとした言葉1つに敏感になり
『かもしれない』が爆発してストレスを自分自身で作り出してしまいます。
そんなことがあると相手も『なんか色々言われてめんどくさいから余計な事は言わないことにしよう』となり、さらにコミュニケーションが不足してしまうという悪循環に陥ります。
前置きが非常に長くなりましたが、それほど今回テーマにした
『かもしれないストレス』
というのはコミュニケーション不足が世の中のトラブルの9割を生むのと同じように、僕らが感じるストレスの多くはこの
『かもしれないストレス』
だと思います。
今回はそんなシリーズの最終回
自分自身で作っちゃうストレス〜『かもしれないストレス』を減らすための養生法【漢方的メンタルヘルス】
というテーマでお届けいたします。
【『かもしれないストレス対策』の養生法】
3回に渡りお届けしてきた『かもしれないストレス』
以前の回でもお伝えしましたが『かもしれないストレス』は不安や心配、怒りなどから発生するストレスなのですが、決して悪いことばかりではありません。
『新型コロナに感染するかもしれない』
と不安を感じることで僕らはしっかりと予防をしたり行動を抑えたりして安全に暮らすことができます。
もしこれがまったくないような状態だったら世の中は大変なことになります。
不安や恐怖という感情は僕らが身を守るためには絶対必要な感情で動物が生き残るために神様がくれた僕らの『危機管理センサー』のようなものです。
しかしそれがあまりに過敏になりすぎたり、ある程度不安対策をしても停止しない状態だと際限なく不安が降りかかり、僕らの心とカラダに悪影響を及ぼします。
シリーズ最終回の今回は余計なストレスを生み出す
『かもしれないストレス』
を軽減するための養生法をお伝えしたいと思います。
漢方的は前回お伝えした通り、カラダに元気や血液が不足した状態になると
『こころ』
のバランスが乱れてしまうので、まずは気血をしっかり養う養生が漢方的には肝腎です。
カラダをしっかり養うにはなんと行っても
食事と睡眠です。
それぞれおすすめの方法をご紹介したいと思います。
☆睡眠
『かもしれないストレス』
のような、おきてないことを心配する『予期不安』が出やすい人は脳疲労を感じている方が多いので、唯一脳を休めることができる時間
『睡眠』
はもっとも大切な養生です。
また、睡眠がしっかり取れず肉体的な疲労が取れてないとどんどんカラダが弱ります。カラダの弱りは心に危険信号を送り、身を守ろうとする反応が過敏に起こり余計に不安や恐怖を感じやすくなり
『かもしれないストレス』
を増大させます。
睡眠の質が悪い方は日光にしっかり朝当たり、体内時計を整えつつ、寝るちょっと前に湯船に浸かり体温を少し上げた状態で冷ます時の眠気を活用して深い睡眠を取れるように工夫しましょう。
日中、ちょっとしたウォーキングなどをデスクワークであまりカラダを動かさない方はしておきましょう。
適度な肉体疲労は睡眠の質を良くしてくれます。
☆食養生
食養生では心にちゃんと血が届くように血を補う食材を取りましょう。
薬膳では『赤色』の食べ物は血を補うと言われています。
人参、パプリカ、イチゴ、鮪の赤身、鮭、お肉の赤身などがおすすめです。
なつめ クコの実などの手軽に手に入りやすい薬膳素材をおやつ代わりに食べたり料理に活用しましょう。スープや炒めものなどにちょっとちらしても美味しく食べれます。
一般的な食材でおすすめは『鶏肉』
気血を補ってくれる代表的なお肉で豚肉や牛肉に比べると消化も良いので、こちらも煮込んで柔らかい状態で食べるようにしましょう。
【大切なのは『考え方』】
『かもしれないストレス』に限らずストレスを感じる時はまず
『どんな種類のストレスか?』
ちょっと考えてみましょう。
すぐに冷静にはなれないかもしれませんが、よく考えてみると
『これってまだ起こってないことだよね』
ということが多々あります。
そんな『かもしれない』で不安を感じる時は単純作業など、確実に前進していることがわかるような作業や趣味などをするのがおすすめです。
何かが進んでいると感じると多少なりとも満足感を得ることができ安心に繋がります。
そして自分が
『かもしれないこと』
で悩んでいるんだ、ということをぜひ意識してみてください。
きっと少し心が楽になると思います。
3回に渡り最近感じている方が多いストレス
『かもしれないストレス』
についとお届け致しました。春な何かとストレスが多い時期。外からのストレスが多い時期なので、自分で作る『かもしれないストレス』はできるだけ減らして笑顔で春を過ごしましょうね。
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