今年は『漢方的・ゆるゆる年末年始』しませんか？【漢方的心の養生】

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年末に向けて『あれもやらなくちゃ』『これもやらなくちゃ』

やることリスト・TODOリストがいっぱいになっている方も多いと思います。

比較的生活リズムにゆとりがある方なら良いのですが、年末年始は何かと慌ただしくなるものです。

仕事も1週間休みを取るためにいろいろなことを前倒してやらなくてはいけません。

また、子育て中の方であれば学校の行事も年末年始は多いし、冬休みシーズンに入ると毎日のお子様のお昼ごはんの準備

休み中でなくても日々の生活に追われている状態の方が多いと思うので、年末の慌ただしさでかなりいっぱいいっぱいになっている方が多いと思います。

そこで今回は

今年は『ゆるゆる年末年始』しませんか？

#漢方的心の養生

というテーマでお届けいたします。

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【カラダが悲鳴を上げるまで無理していませんか？】

今回は忙しい年末年始の過ごし方の中でも特に注意をしてほしいことをお伝えしたいと思います。

このテーマでお話しようとおもった理由は幾つかあるのですが、一つは僕のお客様から

『昼寝をしないと疲れて仕方ないのですが、一度寝るとしばらく起きることができなくて困っている』

というご相談を受けたことです。

ちなみにそのお客様には昼寝についてちょっとしたアドバイスをさせていただきました。

ちょっと本題とは冒頭からずれますが、慌ただし年末年始に昼寝は大切な養生なので、この場でちょっとご紹介だけしたいと思います。

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☆おすすめの昼寝法☆

昼寝を取ること自体は心と体にとっては素晴らしい養生なのですが、寝過ぎてしまうとカラダが完全に『睡眠モード』に入って逆にカラダがだるくなってしまうことがあります。

昼寝は15分程度がおすすめだと僕は考えます。

20分〜30分以上寝てしまうとちょうど起きようとすると深い眠りに入りかけているところなので、非常に起きにくく、カラダがだるくなってしまいます。

短い時間、10分、15分でも脳の休息にはなるので、それぐらいでスマホのタイマーを鳴らしておきるのがおすすめです。

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疲労の回復ってシンプルですが実は睡眠意外ではなかなか取ることができません。

相談してくださったお客様は育児中の方で毎日本当に忙しくされています。

まだお子様が小さいので、当然添い寝中でちょっとしたことでも目が覚めやすい状態で睡眠の質も低下しやすいので日中に眠くなってしまうのでしょう。

漢方では血の不足は日中の眠気に繋がると考えます。

よく月経前になるとだるくて眠くなる、という方がいますが、あれは月経前という血液がたくさん必要な時期に体に必要な総量が足りないと脳にしっかり血が行かないので眠くなる、と漢方では考えます。

授乳中の女性も同じようなことが言えるので、日中の過眠などをどうしても取りたくなってしまうでのでしょう。

ここでちょっと気になったのが産後でカラダの疲れが取り切れていないことはもちろんですがお客様のお話の中に

『大掃除などもしなくてはいけないので忙しくて・・・』

というおっしゃていたことです。

【年末だから・・・〇〇しなくちゃいけない・〇〇をやってしまいたい・にはご注意を】

冒頭にお伝えしましたが僕らの日常は何も特別な事がなくてもオーバーワークになりがちです。

仕事、家庭での役割、自分時間、様々な立場によって多少異なりますが時間的な余裕がタップリある、という方はほとんどいらっしゃらないでしょう。

ただでさえ毎日忙しいところへ年末年始独特の

『年末だからあれしなくちゃ』

『お正月だからこれはやらなくちゃ』

そういう思いが強いとついついやることだらけになってパンクしてしまいます。

年内に大掃除、と思う方がと思いますが、大掃除って年末にしないといけないものでしょうか？

確かに1年の汚れをとって新年を迎えることは気分もスッキリして良いものです。

しかし僕は優先順位から言えば大掃除はそれほど高くないと思います。

体調を崩してまで、ストレスを受けてまでやる必要はないと思います。

そもそも掃除自体が、なにかと忙しい年末、気温も低く寒い年末にするよりは時間的に比較的ゆとりもあるし、掃除もしやすい季節、春先や暖かくなってから掃除をしたほうが作業効率も精神衛生的に見ても良いと思います。

年末の混雑時期の買い物だって冷静に考えると一段落ついてからゆっくりしたほう良いですよね。

人混みや渋滞で体力を消耗したり、時間を消耗したりするのはどう考えても非効率ですよね。

【優先順位をつけてやることを絞っていこう】

年末だから、お正月だから・・・

お掃除もおせちの準備も大切な季節の行事かもしれませんが昔のようなスローライフで過ごせる時代なら良かったのですが忙しい僕らにとて楽しみでそれらができる人、お掃除やお正月のお料理の準備をすることがよい気分転換になっている方は良いのですが義務的にやっていたり、体調が悪いのに無理してまでやる必要は僕はないと思います。

僕らが1日でできることは限られているし、意外とよく考えると

『これって体調崩してまでやることかな？』

ということってたくさんあると思います。

環境によってはやらざるを得ない方もたくさんいらっしゃると思います。

そんな方は年末年始で負担が増える分、負担を減らすことも大切です。

皆さんの頭の中にある毎日の『やらなくちゃ』リストに入っていることを少し軽くしてあげましょう。

年末だからといって僕らのキャパが急に広がるわけではありませんよね。

【がんばり屋さん気質の方ほどご注意を〜逍遥年末年始を】

今回は年末年始の忙しい時期の過ごし方の注意点についてお届けしました。

普段からのんびりできる方は良いのですが、何でも一生懸命、常に全力投球しないと気がすまない

『がんばり屋さん気質』

の方はぜひご注意ください。

漢方の本場・中国には『逍遥』という言葉があります。

漢方薬の『逍遥散』『加味逍遥散』という方剤の元になったと言われている言葉です。

この『逍遥』（しょうよう）という言葉は中国の戦国時代の哲学者・文学者であり道教の始祖の一人とされている『荘子』の代表作『逍遥遊』から来ていると言われています。

逍遥とはもともと自由気ままに散歩し、自由自在な人生観を表す言葉です。

漢方でも『逍遥』がつく方剤はストレスなどで気が巡らない状態、リラックスできにくい時にもよく使う漢方薬なので、年末に向けてなんとなく気忙しくてストレスを感じている方はぜひこの

『逍遥』

という言葉を思い出してください。

大掃除ぐらいでストレスを溜める必要はありません。

心身が疲れているときにキッチリしたお正月を過ごさなくてもいいじゃないですか。

ご自分の体調維持の優先順位を上げてあげて『がんばらなくちゃ』を少し緩めてあげて今年はちょっと気ままに、緩めの年末年始を過ごしてみませんか？

自分では『やらなくちゃいけない』と思っていることも自分の体調のことと合わせて家族に話せは『無理してそんなことやらなくて大丈夫だよ』となると思います。

今年1年、コロナもあり大変な1年でしたので、いつもの年末年始でなく

ゆるめの年末年始

『逍遥年末年始』

で過ごしましょう。

きっと新年のスタートも素晴らしいものになると思います。