東洋医学から見た閃きの正体~脳のアンチエイジング~
脳の機能には思考力や集中力を司る大脳新皮質と記憶と司る海馬があります。
大脳新皮質は朝に起きてから3時間くらいがゴールデンタイムと呼ばれ活動が盛んです。
対して海馬が盛んになるのは夜の寝る前で、夜に起こったことは長期記憶に残りやすいと言われます。
表面にある大脳新皮質と、奥の方にある海馬は同時には活性化されないのです。
閃きが起きるのは集中力が切れて意識が散漫になる時間帯と言われます。
一つの事に捉われないからこそ、様々な事柄を並行して考えることが出来るのが夕方頃です。
陰陽で見ると、陽に偏っている人は思考力や集中力が高く、陰に偏っている人は記憶力や閃きに優れています。
ただし閃きの元となるのは人と対話することで得た新しい言葉だったりします。
何故なら、閃きの元は既に誰かに教えてもらっている可能性があるからです。
「ボーっとしてたら気が付いた」
「ふっと降りてくる」
閃く瞬間をこんな風に表現する人は多くいます。
東洋医学の考え方では、閃きとは中庸の状態で偏った考え方を捨てるのが基本となります。
自然界にはイエスかノーだけで答えられる事象は存在せず、色々な要素を含んでいるのが普通です。
だから理性的な大脳新皮質と本能的な大脳辺縁系のどちらからに偏らず、どちらもバランスよく使えているときに閃きは起こるのです。
そんな閃きを起こすには、何事にもとらわれず中庸の心で物事を見つめることが大切となるのです。