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第4回 旅する米だけの酒:福島県「いかにんじん」
第4回『旅する米だけの酒』です!
今回は、福島県の郷土料理「いかにんじん」と「米だけの酒」のペアリングに挑戦しましす。
『旅する米だけの酒』企画説明はこちら↓
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沢の鶴本社がある兵庫県も猛暑日が続いております。皆さんどうお過ごしですか?
夏になると祭りの屋台でイカ焼きが売られていたり、場所によってはイカの生干しカーテンが見れたりと、特にイカに触れる機会が多くなりますね。
今回は、夏が旬のスルメイカを使って福島県の郷土料理「いかにんじん」を作ります!
米だけの酒との相性はいかに・・・
いざ調理!
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地域にもよりますが、7月といえばスルメイカが旬な季節です!
レシピは農林水産省の「うちの郷土料理」を参考にしています。「いかにんじん」の歴史なども記載されているので、よろしければ下のリンクをご覧ください。
「いかにんじん」とは?
いかにんじんは、するめいかとにんじんを細切りにし、醤油とざらめ、またはみりんの甘辛いたれに漬けたおかず。にんじんとするめの食感と甘味のあるつけだれがクセになり、ご飯が良く進む一品だ。
「米だけの酒」とのペアリングに挑戦!
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「いかにんじん」は調味料を吸って少しプリっとした食感に戻ったスルメイカに、にんじんのシャキシャキする歯ごたえがアクセントとなります。スルメイカの旨味に甘辛い醤油のコクが合わさり、酒に合う味わいです!
「米だけの酒」冷酒でペアリング
スルメイカと醤油の旨味に、純米酒のふくよかな旨味が合わさることで、旨味が増幅されるのでかなり相性が良いです!
甘辛い醤油味と軽やかなお米の甘味もしっかりマッチしています!なめらかな口当たりと程よいアルコール感が、イカの独特な香りをリフレッシュさせるウォッシュ効果もあって、お酒も食事もより進みます。
「米だけの酒」ぬる燗でペアリング
40度ぐらいに温めたぬる燗は、味わいがまろやかになり純米酒の旨味が増幅されます。「いかにんじん」の旨味と甘味を包み込むように、まろやかになった「米だけの酒」が合わさることで口当たりが良くなります。冷酒で合わせたときよりも旨味が強調されるだけでなく、にんじんの甘味と純米酒のお米由来の甘味が見事に調和しています!
※
『旅する米だけの酒』企画、今回は福島県の「いかにんじん」とのペアリングに挑戦しました。白米と合わせて美味しい料理は、お米から造る日本酒ともやっぱり相性がいいなと実感しました!
イカ料理を作りながら思い出しましたが、日本酒の酒器には「イカ徳利」というイカを徳利型に乾燥させて作ったものがあります。イカの風味が日本酒に加わって美味しく飲めるだけでなく、ふやけて柔らかくなったら徳利自体も食べられます!いつかイカ徳利で日本酒を飲んでみたいですね。
次回の投稿も夏らしい郷土料理と「米だけの酒」のペアリングに挑戦したいと思います。乞うご期待!