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10代女性の【スマホ使いすぎに悩む】をコーチングするとしたら?
😞 今回は、相談者が「スマホに振り回されている」事例です…🙂行動の選択理論でコーチング人生案内#177
10代の女性。スマートフォンの使いすぎに悩んでいます。私は大学のサークルで幹部のような役割を担っています。常に連絡を取りあわなければ、仕事が滞るのでスマホは必須です。
しかし、メールを開くとつい、好きなアーティストの動画や関連するSNSを見てしまいます。気がつくと、2時間たっていたということもあります。
50代の母や父も同じようにSNSに夢中になっていて、「最近、家族との会話が減ったなぁ……」と感じることもしばしばです。もしかしたら、私が悪い手本を見せてしまったのかもしれません。
大学受験のときは、集中するために使う頻度を減らすことができました。今後も夢中になれることが見つかれば、おのずとやめられるようになるとは思うのですが……。
最近、前よりも集中力が下がりイライラしやすくなった気がします。いっそのこと、スマホやSNSなどのサービスがなかった時代を生きたかったと、ぜいたくな言い訳ばかりしてしまいます。(東京・A子)
✅次のようなプロセスで、相談者の答えを引き出す質問、コーチングの展開を考えてみました💦
▶︎ 相談者が話したい「困りごと」を受けとめ、まとめると
・スマートフォンの使いすぎに悩んでいる。メールを開くと動画やSNSを見てしまい、2時間たっていたこともある。
・50代の母や父もSNSに夢中になって、家族との会話が減ったと感じている。
・最近、集中力が下がりイライラしやすくなった気がする。
▶︎「困りごと」を「願いごと」に転換して、話してもらうと
・夢中になれることを見つけて、スマホの使いすぎをやめたい。
・父母との会話を、以前のように、取り戻したい。
・「スマホやSNSの無かった時代」を生きたい。
▶︎ 相談者の「困りごとのパターン」を考えてみると
願いごとが叶わない、願いごとが不明確
スマホに振り回されている
「スマホを使いすぎる自分」に自分が振り回されている
(注:この「自分」は、自分の気分や感情、喪失感、記憶、思い込み、心理的な症状、もう一人のダメな自分、完璧主義の自分などを指す)
🚩 ①相手の困りごと、願いごとの話を受けとめたうえで、②次の質問や展開をしてみること、を考えました
・スマホの使いすぎや、スマホ依存症、歩きスマホ、スマホ脳、などが問題とされていますが、あなたは、10代で、「スマホの使いすぎの問題」や「スマホを使いすぎている自分」という問題に、早くも気がついて、何とかしなければならない悩んでおられます。
「あなたなら大丈夫、上手にスマホを使いこなせるようになる」と、私は思います。
ぜひ、今回の相談をきっかけに、「道具であるスマホに振り回されている自分」を乗越えて、「スマホを道具として使いこなせる自分」になられたらいいですね。
・道具としてのスマホは、大変便利で、これからの時代、スマホなしに生活していくことは、誰にとっても無理でしょう。
その一方で、スマホに依存しすぎているような人、スマホに振り回されているような人は、あなたも、毎日の生活で、至る所で、そんな感じの人をあちこちに見かけるでしょう。
今の時代は、「スマホを使いこなしている人」よりも、「スマホに振り回されている人」の方が、はるかに多いかもしれませんね。
・もし、あなたが、今の時点で何の対策も打たず、今と変わらないスマホの活用をこのまま続けたとしたら、いつごろ、どんな風になってしまいそうだと思っているのでしょうか?
・その意味でも、あなたは、今回、すごく大事な、あなた自身の問題と、社会の大きな問題に気づかれたと思います。
あなたの問題意識を確認し、決心をさらに強くするためにも、書店で、「スマホ依存症」や、「スマホ脳」、「デジタルデトックス」などのテーマの新書などを数冊読まれたらよいと思います。
あなたが想像している以上に、私たちが受ける問題は深刻かもしれず、今回のあなたの気づきは、すごく幸運だったとも言えると思います。
また、これをきっかけに、「新書」という本を読む習慣を身に付けられたら、日本の「新書文化」というものが、とても、幅広く、あらゆる分野に及んでおり、読みやすく、それでいて、奥深いものも、数多くありますので、あなたが求められている「今後、夢中になれること」の発見の糸口になる可能性も大いにあると思います。
・ところで、あなたのスマホ使用の習慣を変化させていくためにも、「スマホを使いこなしている自分」とは、どういう自分なのでしょうか?
そんな自分とは、スマホを、いつ、どこで、何のために、どのように、どの程度使っている自分なのかのイメージを、できるだけ具体的に、どんなことでも挙げてみてください。
・あなたにとっての「理想的なスマホの使い手」とは、どのような人なのでしょうか?
・そして、もし、そのような「理想的なスマホの使い手」になれたとしたら、あなたの生活や、あなたの未来は、今とどのように違ってきそうですか? これも、思いつくことを、どんどん挙げてみてください。
また、あなたは、スマホの使い方のことも含めて、どんな自分になりたい、どんな自分でありたいのでしょうか?
・ところで、ご家庭での、父母との会話については、具体的に、どのようになることを、あなたは望んでいるのですか?
あなたが、「スマホに振り回されない自分」になれたとしたら、父母との関係で、どんな変化が出てきそうですか?
・また、「最近、集中力が下がりイライラしやすくなった気がする」とのことですが、「スマホに振り回されない自分」に近づけたとしたら、この点については、どんな変化がありそうですか?
・さて、ちょっと変わった質問ですが、あなたが目ざす「理想のスマホの使い手」を10点満点としたとき、今のあなたは、何点くらいでしょうか?
どんな理由から、その点を付けられましたか?
急に、10点満点は、なかなか難しいと思いますので、やりやすいところから考えて、今のあなたの点数を1点上げるとしたら、どんなことができれば、あなたとしては1点上がったといえるでしょうか?
1点上がったときのあなたは、今と違う、どんなことをしていますか?
・まずは、1点あげるために、手始めにすぐに始められそうな小さなこととして、どんな行動がありそうですか。いくつか挙げてみて、やりやすいものから実践してみてください。
・それから、あなたが「スマホやSNSの無かった時代」を実際に体験してみることも、いろいろと、たくさんの気づきがあると思います。
早速、近いうちに、「まったくスマホをさわらない一日」を実践されてみたらいかがですか?
もし、そのような一日が、思いのほか、すがすがしく、気持ちが良ければ、数日間続けたり、たびたび、そのような日を持ったりすれば、よいでしょう。
・以上のようなことを通して、ぜひ、あなたが、スマホとの距離を上手にとれるような「スマホの達人」になられることを応援しています。
・ここまで、考えてこられて、どのようなことに気づかれましたか?
また、どのようなことを思われましたか?
✅参考:回答者(出久根達郎さん)の言葉です💖
私はスマートフォンを持ちません。きらいなのではなく、むしろその逆です。使い始めたら魅力にはまってしまうのではないか、やめたくてもやめられなくなるのではないか。そういう恐れが十分にあるからです。
あなたの悩みは、スマホを持つ人に共通の悩みでしょう。解決の道は、やめるか、自制して使うか。この二つしかありません。たいていの人は後者を選んでいるのではないでしょうか。やめるのは無理でしょうから。
スマホに限らず、世の中には自分で規制しなければならないことは、たくさんあります。欲望のままに生きることは許されません。いかに自分を律することができるか、その度合いによって人間性を問われます。
1日に何時間をスマホにあてる、と決めたらいかがですか。厳格にする必要はありません。厳しく抑えつけると、破りたくなりますから、ゆるめに設定する方がよいでしょう。
とにかく決まりを作り、守るようにします。それが大人の生活というものでしょう。
💟新聞の人生案内の回答は一種のティーチングに当たると思います。「本人から本人の答えを引き出す対話」としてのコーチングとの違いがよく分りますので、コーチングが、より社会に認知される一助になればと思います。
✅ 以下、選択理論コーチングの補足です。
😋 筆者独自の見解や表現も入っています.
1,相談者が満たすと幸せ感が増ず基本的欲求(ニーズ)
愛所属の欲求(愛したい、愛されたい、仲間でありたい、仲間がほしい。人間関係、結びつき、親密、メンバーの一員など)
力・自己価値の欲求(自分が価値ある存在でありたい、認められたい、自分を認めたい。コントロール、達成、競争、影響力など)
自由の欲求(自由でありたい、自由にしたい。自立、移動、選択、創造など)
楽しみの欲求(楽しみたい、学びたい、追求したい。面白い、喜び、笑い)
生存の欲求(生存に必要なことを満たしたい。安心、安全、健康、生殖など)
2,選択理論コーチングの基本的な三角モデル
![](https://assets.st-note.com/img/1664745468147-M1Mn38oPXb.png)
3,今回使った「選択理論の考え方のエッセンス」
🌻 選択理論の第1の原理
・自分の考え方や見方、行動は、自分が自由に選択できるし、変えられる、と考えましょう。
・自分には、未来に向って自分が幸せになるために行動する責任がある、と考えましょう。
・効果的な行動を選択するために、「自分が満たせていない基本的欲求(ニーズ)が何か」を、自分に問いかけましょう。
・自分の行動について、「自分はこの行動を選択している(だから、他の行動も選択できる)」というフレーズを口癖にしましょう。
🌻 「外的コントロールの心理」から「内的コントロールの考え方」に転換
・変わろうとしない相手(変えられない状況、環境)に、自分が振り回されていることに気づきましょう。
🌻 自分の「自分」との関係
・もう一人の「自分」も、「自分なりに精一杯がんばっているんだ」と考えましょう。そして、もう一人の「自分」の心の声を聴き、応援者として励まし、勇気づけてあげましょう。
(注:ここでいう「自分」は、自分の気分や感情、喪失感、記憶、思い込み、心理的な症状、もう一人のダメな自分、完璧主義の自分などを指す)
・いやがるもう一人の「自分」を無理に変えようとしても、「自分」の抵抗を生み、自分の「自分」との関係が遠ざかるだけ、と考えましょう。
・辛い思いをしている「自分」は、どうなりたい、本当はどうありたいと望んでいるのか、「自分」の心の声を聴いてみましょう。
・もし、第3者が「今の自分」の状況だったら、自分は「その第3者」の状況をどのように考え、どんなアドバイスをするかを考えてみましょう。
🌻 自分の欲求充足
・自分が満たせていない、自分にとって大切なニーズや価値観、欲求が何か、を考えましょう。
・もし、自分の願いが実現したら、今とどう違ってくるか、そのときは、今と違う何をしているかを考えてみましょう。
🌻 現在とっている行動の自己評価と、これからの行動プラン
・自分が願っていることのために、今どんな行動をしているか、それをしていて実現できそうか、どんな新しい行動ができるかを考えてみましょう。
・「願いごとを実現するために、今、自分はどんな行動をとっているか」
「今している行動を続ければ、願いごとや欲求が満たされるだろうか」
という、自分の行動や状況についての「自己評価」を口癖にしましょう。
・「もし願いが実現したときは、今と違うこんな行動をするだろう」という具体的な行動を考えてみて、先どりしてやりましょう。そして、どんな変化があるかを見てみましょう。
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