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人生百年時代。ライフワークとしてのコーチング、カウンセリング、心理学


当事者としてのコーチング、カウンセリング、心理学

 コーチングとカウンセリング、その土台となる心理学を学び始めてから20年超になる。この分野の学びは、面白く、奥が深く、広がりがある。それで、あちこちに手を出し、顔を出して、学んできた。

 コーチングもカウンセリングも、それを求めるクライアントを手助けするという対人支援のためのものであるが、私の場合、副業禁止ということもあり、趣味と実益を兼ねた感じで、学んだことは、もっぱら、自分自身と、自分の身の回り(主に家庭と職場など)で使っている。

 ここでは、私自身が使う立場で考えた、コーチングとカウンセリングのこと、そして、これらを自分(セルフ)に対して使う場合と、身近な人を支援するために使う場合(対人支援の場合)について、自分の使い勝手が良いように、これらをまとめたら「こんなところかな」と考えていることを書くこととする。

コーチングとカウンセリングでクライアントがしていること

 私が学んできたコーチングやカウンセリングでは、これらを受ける側のクライアント(本人)がすることは、言ってみれば、「自分の内面に向かう自己対話をポジティブな方向(前向き、肯定的、良い変化の方向)に深掘りしたり、広げたりしていくこと、そして具体的行動につなげていくこと」である。

コーチとカウンセラーがしていること

 そして、コーチやカウンセラーの役割は、このような「本人が内向的な自己対話をポジティブな方向へ深掘りしたり、広げたりすることと、それに続いて具体的に行動選択すること」を、横から、又は一歩引いたところから、話をよく聴いたり、質問したりすることで手助けすること、とまとめることができると思う。

人は、悪い自己対話をしがちである

 コーチングやカウンセリングのセミナーで聞かれる質問に「あなたは1日のうちで誰と一番話をしていますか」というのがある。

答えは「自分」だ。

自分と1日中、自己対話をしている。

 そして、私たちが自己対話をするときに気をつけないといけないことは、「自己対話をネガティブな方向(後向き、否定的、悪い変化の方向)に深掘りしたり、広げたりしていくこと」である。

 これはできるだけしない方が、心身の健康に良い。生活や人生を悪循環させないためにも大事なことだ。

 しかし、悲しいことに、クライアントになる人を含め、人間なら誰でも多かれ少なかれ、これを毎日のようにやっているし、やってしまうものである。私もしょっちゅうやっている。

ポジティブな方向の自己対話に向かえるように支援してくれるコーチ、カウンセラー

 悪い方向の自己対話からなかなか抜け出せず、悪循環にはまりこんでしまったときに、マイナス状態からもとの元気な状態に戻れるように自己対話を手助けしてくれるのがカウンセラーである。

 一方、もっと、自分の生活や人生を、未来に向かって前方展開していきたいときに、自己対話をポジティブな方向(前向き、肯定的、良い変化の方向)に深掘りしたり、広げたりするのを手助けしてくれるのがコーチである。

趣味は「コーチングとカウンセリングの違い」を超える

 ところで、コーチングとカウンセリングは異なるとされている。専門家の資格としても、職業としても、コーチとカウンセラーは異なったものとして扱われている。

 しかし、自分個人(私)の立場から見れば、大事なのは「自己対話を内向的なポジティブな方向で深掘りし、広げること、そして具体的行動につなげること」である。

 私自身、落ち込んだときはセルフカウンセリングし、ものごとを前向きに展開していきたいときはセルフコーチングをしていることになるが、この二つは連続している

 本人が本人のために使うとき、セルフコーチングとセルフカウンセリングは連続したもの、しょっちゅう行き来するものであるということだ。

 また、私が使っている心理学(ポジティブな、現在及び未来志向系のもの)も、その実践としてのコーチングとカウンセリングの方法も、メインの流派といくつかの流派をミックスしたものであるが、使う専門用語は異なっているものの、基本的な考え方や、やり方が似通っていて、ほぼ共通しているように思われ、いいとこ取りができるように思う。

 私自身、自分がマイナスの状態から回復したいときのセルフカウンセリングでも、プラスの状態からさらなるプラス方向に向かいたいときのセルフコーチングでも、どちらの場合でも同じような考え方や、やり方を使っている。

 また、身の回りで、支援した方がいいと思うことがある場合には、相手の状況やニーズに合わせた使い方をするが、相手がマイナス状態とプラス状態を行き来するようなときは、カウンセリングとコーチングを行き来して手助けすることになる。

 自分はコーチングやカウンセリングを趣味として使っているので、とにかく役立てば良いのだから、専門家と違って、これらの違いはあまり関係がないとおおざっぱに考えて、使っている。その方が使い勝手が良い。

 コーチングとカウンセリングのどちらかの専門家も、自分自身のことではセルフカウンセリングとセルフコーチングの両方が必要だし、実際は何らかの形で両方を行っているのだろう。 

この趣味が高じると、人生になる

 私にとって、自分をセルフコーチングし、セルフカウンセリングすることは、自分との対話を「内向的なポジティブな方向に深掘りし、広げること、そして具体的な行動につなげること」である。

 これを寝ているとき以外、趣味のように、日常的に行っている。

 特に、夜中に目を覚ましたときとか、朝、目が覚めたとき、布団の中でうつらうつらしながらするのが、潜在意識が働くからか、一番効果が高いようだ。

 抱えている課題について、起きているときには思いもよらないアイデアが浮ぶことが、しょっちゅうある。

 このセルフコーチングとセルフカウンセリングという趣味は、自分の日々の生活そのものであり、その継続が自分の人生になっており、これからもなっていく、といえよう。

セルフコーチング、セルフカウンセリングから「ライフマネジメント」へ

 英語のlifeには「生活」と「人生」の意味があるから、生活と人生をマネジメント(やりくり)することがライフマネジメント(life management)であるといえよう。

 セルフコーチングとセルフカウンセリングは、本人(私)にとって、ライフマネジメント(生活と人生のやりくり)のための方法ということができる。

 趣味としてセルフコーチング、セルフカウンセリングを続けることは、言葉を換えれば、生活と人生をライフマネジメントしていることになる。

 つまり、私の場合、ライフマネジメントがもう一つの趣味である。

 

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