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復興の音がしない。

「復興の音がしない」

すごく胸に響いた言葉
というか
この表現が真実なんだと思う

忙しすぎたり
頭の中が整理できずにいたり
意識していないと
五感は発達しないし 研ぎ澄まされない

いつから
わたしたちは感覚を忘れたのだろうか
理論的 実証的であることを優先させると
感覚がにぶってくる

生身の人間だからこそ
もっというと野生(自然)だからこそ
感覚を大事にしていた
かつての人類もいたわけですが

数字や形だけに捉われて
見た目だけに捉われて
目の前に見えるものが
だったらどうなんだろうかとも思う

だからこそ 感覚

能登半島 輪島市に行ってきた
そこには
1月1日に起こった能登半島地震の被害が
まだ そのままになっている状況がある

輪島の友人がぽつりと言った

復興の音がしない

まさに五感の一つである
聴覚から復興を感じることでありますが
見た目ではなく「音から」

音とは
物が動き、こすれ、また、ぶつかって出る空気の震え
とある
つまり
「動き」があるから音がするわけで

この表現は見事だと思った
そして
家を失い仕事も失い
日常も失ったが
だからこそ
感覚が研ぎ澄まされたのであろう

復興が進む音
はどんな音か想像をしてみた
動きが多ければ 大きければ
だいたいの想像はつく
耳から 肌も音を感じるが
それが感じないという言葉に
ものすごく 深い意味を持つと思う


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