お金を貯めておけば、将来昆虫を食べなくていいかもしれない
※「昆虫を食べること=嫌なこと」を前提に、この記事は書き進めています。
以前、地球温暖化とエボラ熱の関係性について、このnoteに記事を投稿した。地球温暖化はあらゆるものに影響を与えており、海抜の上昇が最大の懸念とされている。海抜の上昇に伴う形で、土地の減少や気候変動が起こる。土地が減少すれば生物の絶滅につながったり、食糧難が発生する。食糧難が人に与える影響は計り知れない。気候変動は山火事をもたらしたり天災の被害を増大させたりする。水不足も避けられない。それらもゆくゆくは、生態系の破壊を招く。
今日、衝撃的なネットニュースをみた。良品計画が、コオロギを使ったせんべいを発表したらしい。
先鋭的な思考を持つ同社だが、これは衝撃だった。私はコオロギを食べること自体や、有名企業がこのような攻めた商品を販売し始めることに驚いたわけではない。私が驚いたのは、まだ2020年だからだ。
昆虫食の時代は、いつかは来ると思っている。感覚的に捉えても、すでに日本の夏は外で生活できる気候ではなくなった。熱波による山火事や牧草の消滅だって世界各地で発生している。今までと同量同質の食物が手に入ると考える方が不自然だ。しかも世界で見ればすでに8人に1人が飢餓状態にあり、この割合はここ数年で一切改善されていない。日本では約5%、すなわち20人に1人の割合で飢餓状態に陥っている。ここでいう「飢餓」のレヴェルが、世界と日本での統計調査上異なっている可能性は思慮する必要があるが、貧困による飢えは決して過去のものではない。
地球温暖化に起因した食糧不足により食材の値段が上がれば、飢餓に陥る人はもっと増える。飢餓は極端な例で、例えば日本の平均所得者が、今の日本でいう蟹や鰻のような希少性で豚肉を食べなくてはいけない時代だって、それほど突飛な発想ではないはずだ。必要なタンパク源は基本的に昆虫で採取しなくてはならない時代が。
しかし、まさかこんなにも早く昆虫食が、当たり前の感じで売られることになるとは思わなかった。もちろん、一部のマニアで昆虫食が流行っていたり、日本の地方都市では重要なタンパク源として認識されていることは理解している。とはいえ、それはあくまで私が接点を持つ努力をしなければ関わらない人々の話だし、日本で毎月サラリーをもらっている人が昆虫を食べなくてはいけない未来はまだまだ先のことだと思っていた。無印良品というブランドは、昆虫食を販売するにはあまりにも身近すぎた。
私は普段、(現在の社会情勢では不可能だが)なるべくネット通販を避けて電車で買い物に行ったり、コンビニでレジ袋をもらわなかったり、植林のボランティアに参加したり、個人でできることはなるべく取り組んでいる。食糧難が嫌だからだ。当たり前だが、個人が努力すると、努力しない時と比べて地球温暖化が遅くなる。この事実に一人でディベートを試みても、反対意見が全く思い浮かばない。
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