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利き手はどうやって決められる?右利きの大人は左利きになれるのか

スキマスイッチの「LとR」という曲をご存知でしょうか。主人公である左手が、主の利き手として活躍する右手にヤキモチを妬く歌です。

猫の手
忙しいときに猫の手を借りたが最後、可愛くて何もできません

左手が右手をうらやむように、私も左利きに憧れてきました。左手で字を書く姿のスペシャル感もさることながら「左利きには天才が多い説」も嫉妬のポイントです。カッコいいなぁ左利き。

それにしても、人間の手はたった2つなのに、どうして利き手が存在するのでしょうか。もしも両手を同じように使えていれば、世の中はもっと便利になったと思うのですが。

科学よ、いったいどうしてこうなったUh…... science


※本ブログは、超ド文系の筆者がかみ砕いて表現しています。科学的・数学的定義とは異なる表現がありますが、ご了承ください。

利き手のしくみとは

利き手とは、人間が日常生活でごく当たり前に使うほうの手です。左利きに憧れて生きてきた私ですが、字を書くのも箸を持つのもオール右手。でも、なぜか紙を数えるのだけは左手です。

世の中には右利きが多く、左利きは10人に1人の割合。いったい、利き手はどのようなしくみで決まるのでしょう?さっそく調べてみました。

利き手は、幼児期の頃に明らかになり、生涯を通じて変わらない傾向があります。しかし、その生物学的なしくみについてはほとんどわかっていません。おそらく、体の右側と左側を区別する(いわゆる、左右非対称性)発育過程の一部として、利き手が生じるのだろうと考えられています。

引用:遺伝性疾患プラス「利き手は遺伝で決まりますか?

利き手が幼児期には決まっていて、しかも生涯変わらないとは。どうやら、左手はずっと右手を妬み、私は左利きに憧れ続けるしかなさそうです。そんなに小さいうちから利き手があるのなら、きっと遺伝子レベルで決まっているのでしょうね。

研究によると、遺伝子以外の要因も利き手に関わっていることが示唆されています。例えば、出生前の環境や文化的な影響も関わっている可能性があります。

引用:遺伝性疾患プラス「利き手は遺伝で決まりますか?」

生まれる前の環境まで関わるなら、もう神秘の世界という気がします。大人が左利きへのコンバートを企んでも、実現するのは難しいようですね。

利き手のしくみ
超ド文系フリーライターが調べたことをまとめてみた①

左利きと右利きはどう違う?

利き手のしくみがどうであれ、左利きと右利きの科学的な違いは判明している気がします。リサーチを進めると、その点に関する記述がありました。

多くの場合、言語機能を担う脳の左半球が優位な人は右利きになりやすく、逆に、空間把握や情報処理を担う右半球が優位な人は左利きになりやすいとされています。

引用:児童発達支援スクール コペルプラス「利き手はどのように決まる? 左利きは治すべき?

そういえば「体の右は左脳、左は右脳が動かす」っていいますね。神経が首の後ろで交差している、と聞いたことがあります。

左脳と右脳
超ド文系フリーライターが調べたことをまとめてみた②

それならきっと、私が情報処理=理数系を苦手なのは右利きのせい!超ド文系なのも仕方ありませんね、納得!!

……でも。
よく考えてみれば、右利きの人も左利きの人も、同じように言葉を話します。右利きだから(言語機能を担う左脳が優位だから)おしゃべりが上手とは限りません。これはいったい、どういうこと?

特に言葉を話す機能を司る脳(言語脳)は圧倒的に左脳が多く、右利きの人は約95%、左利きの人は約65%が左脳を言語脳としています。

引用:はこだて未来大学 こころの科学「利き手は矯正した方がいいのか?

なるほど。左利きの人の約65%は、右利きの人と同じように左脳で話しているんですね。確かに脳は役割分担をしているから、言語機能は左で……って、残りの35%はどこへ行った?

反対に言語脳が右脳の人は、右利きの人でおよそ5%、左利きの人は20%となっており、左利きの人の約15%の人は、左右脳どちらも偏りなく言語機能を司っていることがわかっています。

引用:はこだて未来大学 こころの科学「利き手は矯正した方がいいのか?

右利きの人の5%、左利きの人の20%が右脳で話しているとは!さすが人体、一筋縄ではいきません。さらに気になるのは、左右の脳を偏りなく使う約15%の存在。何とも言えずスペシャルな気配が漂っているではありませんか。

左利きの言語脳
超ド文系フリーライターが調べたことをまとめてみた③

左利きの人は脳のバランスが良い?

ますます左利きがうらやましくなった私は、さらに調べてみました。悔しいけれど、左利きの人のほうが脳のバランスが良いのは事実のようです。

右利きは圧倒的に左脳が発達していますが、左利きは右脳ばかりではなく左脳も発達しています。なかには、左脳の方が成長している左利きもいるほど。

引用:Tarzan「左利きには天才が多い?脳内科医に聞く、利き腕と脳の関係

左利きだからという理由だけで、左右の脳が両方とも発達するのなら、少し不思議な話です。左利きと右利きの違いは「右脳と左脳のどちらが優位か」ではないのでしょうか?

左利きは、好むと好まざるとにかかわらず、右手も日常的に使うことを強いられる。右手を用いると左脳も刺激されるし、不便を解消しようとイチイチ考える習慣がつくようになり、結果的に左右の脳を無駄なく使いやすいのだ。

引用:Tarzan「左利きには天才が多い?脳内科医に聞く、利き腕と脳の関係

確かに、世の中は右利きの人が使いやすいように作られています。刃物はほとんどが右利き用ですし、駅の自動改札でスマホやICカードをピッとするのも右側。字を書く方向も、多くの楽器を演奏するのも右利きが前提です。

左利きの人が左右の脳をバランスよく使えるのは「日常的に右手を使うことで、左脳が鍛えられるから」なのですね!

正直なところ「左利きには天才が多い説」の真偽は、調べても分かりませんでした。肯定する人もいれば、否定する人もいるからです。天才と呼ばれた偉人たちの利き手が、すべて記録されているわけでもないのでしょう。

左利きにも右利きにも、天才はたくさんいるということですね(詰めが甘いっ!)。

超ド文系フリーライターが調べたことをまとめてみた④

まとめ

今回の記事は「利き手」をテーマに書かせていただきました。

左利きに憧れてやまない右利きの私ですが、今さら利き手をチェンジするのは不可能に近いようです。でも、左手を積極的に使っていけば、左右の脳をバランス良く使えるようになるかもしれません。もしかして、もしかしたら。

このブログでは「超ド文系フリーライター」さわきゆりが、科学について書き綴ります。果たして超ド文系脳は、どこまで科学の世界に近づけるのでしょうか?


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