カラオケで演技ができなすぎて泣いた話。
昨日はおこもりDay。
舞台の稽古はなかったので、カラオケの鉄人へ行き、フリータイムの部屋で台本と格闘した。
わからん、わからん、わからん。
なんでこの役がこのセリフを言うのか、どんな雰囲気で、どんな気持ちでなにを伝えたいのか。
さっぱりわからん。考えれば考えるほど、嫌になってくる。
私はこんなこと言わんし。こんなお花畑みたいな思考になれん。全く理解できない。
そんな風に、役と自分の違いばかり思い浮かべてしまって。台詞を言いながらも、感情がこもってないから、すっからかん。
もうどんどん嫌になってくる。
…
そんな時に思い出すのが、昨日の稽古。
軽く全体の通しをして、自分のセリフを口にした時の違和感を感じながらも「まあ、なんとかいけるっしょ」と思ってやってた。
けど、夜に共有された通し動画をみたら、その差が歴然。
変化のない声の調子でセリフを叫んでるだけの私は、とっても滑稽にみえて、途中で動画を止めてしまった。
あ、まじやべぇ。
て、思ったんだよね昨日。
だから今日は、発声も役作りもちゃんとやらなきゃ。本番は来週なんだから。ぼーっとしてる場合じゃないよ。さ、早よはよ。
そう思ってはいるものの、発声練習で全く続かない息に幻滅して
何度やろうとしても掴めないセリフと役の感じ、乗っからないエネルギー、そして段々と痛んでくるのどに絶望して
なんだかもう無性に情けなくて悲しくて、しくしくと泣き出してしまった。
悔しくて泣くなんて経験、これまでにほとんどなかったから、そんな自分に驚いたけど(笑)
…
ひとしきり泣いたら落ち着いてきて、1発カラオケでビリーアイリッシュを歌って立て直した。
ぼーっと寝転がって瞑想しながら、役の人生を想像してみる。このセリフを言うときの状況を頭に描いてみる。
ぼーっと、ぼーっと、はたから見ればただの寝てる人だけど、頭の中はずっと動きつづけてる。
たまにセリフを言う。違う
またセリフを言う。今度は気持ちを心に描いて。
あ、ちょっとマシ。
で、相手役のセリフは何ていう?そのときの動きは?次のことばのタイミングは?
ひとつずつ確認する。いちいち立ち止まるから、全然すすまない。でもほんのちびっとずつは進んでる気がする。
役と一致したい。役のフリをしてるんじゃなくて、役そのものになってその瞬間を生きたい。
これが私の望み。
不一致感を残さないように。自分自身として表現できるように。
今日はカフェに行って、物語を通して伝えたいテーマ設定から始まり、脚本の読解、役の生い立ちから環境、性格までをだんだんと読み解いていった。
…
まだまだやることはいっぱいある。けれど、ちょっぴり楽しんでいる。
プレッシャーや不安に押しつぶされて涙することもあるけれど、それだけ熱量こめてやれていること。ほんのちょびっとずつ、きっと進歩していること。
それが嬉しい毎日。
いよいよあと1週間。
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おわり