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定期試験問題におけるちょっとした工夫①(2019年5月26日)
私は現在、中学校の国語の他に、高等学校の古典も担当しています。しかも、受験で使う生徒が皆無に近いクラスを教えています。“私も、生徒たちも、モチベーションがあがらないのではないか?”と心配される方もあると思うのですが、成績が内部推薦の評定にダイレクトにかかわってきますので、できるだけ楽しく、理解できて、点数が取れる授業をしたいと考えて、私なりの知恵をしぼっています(ごくわずかですが、受験で古典を使うという生徒には参考書や問題集を紹介したり、個別の質問に答えたりという形でフォローしています)。
さて、現在担当しているクラスは、前年度までに助動詞まではひととおり学習してきていますので、次のように授業をすすめています。
①これから読む作品の中で核となる助動詞をいくつかピックアップします。作品の解釈に入る前にそれらを本文中からすべて選び出し、基本形・意味・活用形およびその部分での現代語訳をチェックさせます。
②本文を一文ごとか、主語の切り替わり、和歌などで区切り、それぞれに番号を付し、その番号ごとに重要古語や語法などの確認をしていきます。
③②に基づき、番号ごとに現代語訳をさせます。人物関係や古典常識などの解説が必要であれば補足します。
④①~③の順で作品がひととおり読み終わったあとに、扱った作品ジャンルの文学史を整理します。
そして、定期試験はこの①~④についてバランスよく出題しています。なぜなら、現在教えている学校の生徒は、理数系への興味は高く、力もあるのですが、文系の科目に対しては興味を持つところからかなりのマイナス状態でスタートしています。なるべく、出題の内容をばらけさせて、比較的興味のある分野、理解できる分野で点数をとってもらい、少しでも古典嫌いをなくしていってほしいという切なる願いが、この出題方式にはこめられています。
さらに、定期試験では毎回、授業での内容を発展させた形の記述問題を出題しています。
(次回につづく)