別コンセプトのメルマガ(2018年10月1日)
先にスタートしました、今年度の「国語教育全国大会」の報告を一回お休みして、本会のメルマガについて触れてみたいと思います。
「古典・国語教育を考える会」では別コンセプトでメルマガも発刊しています(月1回ペース)。
私は首都圏の出身ですが、各地方の郷土史にも興味があります。そこで、縁のあった鳥取の摩尼寺を最初に取り上げてみようと思いました。資料の翻刻や語釈、現代語訳は、私の第一の専門分野を生かすことでもあり、微々たるものでありながら、縁のあった土地への恩返しや地域貢献・地方創生の手助けにもなると考えました。現在の目標は、この摩尼寺の縁起の作業をひととおり終えたらこれを小冊子にして、摩尼寺のご住職と鳥取県立図書館に寄贈することです。
日本列島では未曽有の災害が多発しています。しかしながら、地域を襲った災害の事実や体験を古人が記録した碑や文書の(再)発見も同時に聞かれています。私たちが昭和のある時期から平成にかけて捨て置いてきたものが数多くあります。古人の叫びがそこから聞こえてくるのは私だけではないと思います。
新指導要領の「言語文化」の項では、「必要に応じて、伝承や伝統芸能などに関する音声や画像の資料を用いることができる」ということが示されてもいます。
確かに一級の古典作品や史的文書ではないかもしれないけれども、先祖から受け継いでいきたい「言葉」というのは各地に存在していると考えます。
昭和に生まれ、平成が終わりを迎える今、まだ子供たちに教える時間を十分に持つ私なりに、新しい時代を迎えた国語教育に挑戦していきたいと思っています。同じ思いを抱く人たちにも出会いたいと思っています。
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