【専門】 〜学と知の本質〜 学問が心を救うメカニズム
今回の専門シリーズでは、なぜ学問で心が楽になるのかの概略を呈したいと思う。
まず学問とは何かである。学問というのは、まさに人類の見出してきた「知」の結晶である。そしてその「知」というのは、普遍的に見つけた公理なのであって、つまりはこの世界を説明するものなのである。
我々はさまざまな悩みを生じる。上司に怒られた、お金がない、学校が怖い、家族と喧嘩した、などなど。
しかしそれらの悩みを究極まで突き詰めていくとどうなるか。そうである。この世界の仕組みとは?という問いに行き着くのである。
例えば、お金がないという悩み。
お金がない→お金が欲しい→どうすればお金がもらえる→人間の心理とは?(=この世界の仕組みの一部に対する問い)
というように。
そして、それに答えを出すのは何か。そう。世界に関する説明を提示する「知」なのである。そしてその結晶が「学」であるのだ。
このようにして、人の悩みを解決しようとするのが学問なのであり、それにより学問は人の心を救うのである。
実際、学問は哲学から始まったと言われており、その創始も、人間を苦しませる「雷」という現象になどに対する疑問から生まれたのである。つまり、悩みを解決しようとして、学問は生まれたのである。
学問は心を救う。これは一つの人類に対する明るい真理に他ならないだろう。
2023/6/2
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