【第8回】本八幡は東京と名乗ってもよいのではないか?
どうも、グルメライター兼サウナマニアのだいちです。
サウナが大好きで日本全国300以上のサウナ施設を訪れてきた。
そんな私が本日巡る街は、本八幡。
地方の人は信じられないかもしれないが、神奈川、埼玉、千葉、時には茨城に住んでいる人も普通に東京まで通勤や通学をしている。
福岡出身の僕からすると、通勤や通学のためにわざわざ佐賀、熊本、大分から福岡に来ることと同じと考えるとゾッとする。(関東と九州の面積と交通手段を考えると一概に比較はできないのだが)
上京してからたくさんの神奈川、埼玉、千葉から通勤、通学する人に会ってきたのだが、基本的にみんな休日も東京に出てきて遊んだり、飲んだりしている。
ということは、もう東京在住と言ってしまってもいいのではないかと思ってしまう。
特に千葉県は東京にまとめられることが多いと思う。ディズニーランドもそうだし、東京ドイツ村もそうだし。千葉の人は一体どう考えているのだろうか。
そして、私が本日巡る街本八幡は、一応千葉県なのだが、江戸川区のすぐ隣にあり、錦糸町から電車で15分のところにある。これはもう、東京と名乗っていいと思う。
本日は地方の人に「どこに住んでるの?」と聞かれて、「東京」と答えてもバレなさそうな街本八幡の歩き方紹介したい。
最後まで読めば、本八幡に住みたくなるでしょう。
コーヒー
東京であろうが、千葉であろうが、関西であろうが、外国であろうが、どの街にも必ずといっていいほど素敵なカフェや喫茶店はある。
実は、本八幡には魅力的なカフェが多く、カフェ巡りだけでも一日中楽しむことができそな街なのである。
本日は迷いに迷ったが、「螢明舎」に行くことに。
まず、「螢明舎」という店名を読めるでしょうか?
読めなくても恥ずかしくはないと思います。なぜなら、おそらく漢検2級レベルだから。
正解は「けいめいしゃ」です。
つまらない問題はさておき、冷えた身体を温めるべく店内へ。入り口の看板には「珈琲屋です。」や「美味しい珈琲と自家製タルトをどうぞ・・・。」と書いてあったり、「無断で写真を撮らないでください」のような張り紙があったり、入りやすいのか入りにくいのか、おしゃれなのか不思議なのかなかなか掴みどころがない所がこのお店の魅力だと思う。
お店に入り、人数を伝えるとカウンターに通される。独断と偏見だが、カウンターがある喫茶店にはハズレはない。そして、できることならカウンターでハンドドリップする様子やホットケーキを焼き上げる様子を横目に読書をしたい。
立派な一枚板で作られたカウンター席に座り、「ケア・ブレンド」を注文。
ケア・ブレンドを飲みながら読む本は、村上春樹の「やがて哀しき外国語」。
「やがて哀しき外国語」は、村上春樹氏がアメリカで過ごした約2年間の出来事をまとめたエッセイのようなもので、もともとは雑誌に連載したものをまとめて、加筆して本にしたらしい。
独特な切り口ながらもフラットに物事を捉える村上春樹氏のエッセイは結構好き。たまにクスッと笑えることもあるし、名作の誕生秘話が書かれていることもあるし、人生の教訓のようなものも書かれていることもあるし、まあ、永遠に飽きない。そして、毎度のことながら香ばしい文章がコーヒーと合う。
ここまで来るとコーヒーを飲みたいから喫茶店に行くのか、村上春樹を読みたいから喫茶店に行くのかわからなくなってきた。
そんなことはさておき。1時間集中して本を読み、現金を支払い店を出る。
もちろん、コーヒー等の写真は許可をもらってから撮っています。
お次は、ウイスキー探索。
最近は町の酒屋に行くことも楽しみの一つになっている。大手に比べると割高だけれど、たまにめちゃくちゃ安いものに出会えたり、旧ラベルのものや限定版に出会えたりするからやめられない。
いくつか酒屋を回ったが、お目当てのものが見つからず、身体だけが冷えてしまった。
サウナ
そんな時はサウナしかない。
酒屋から歩くこと約15分、「柳湯」に到着。
千葉の銭湯はあまり行く機会がないのだが、東京で行きたい銭湯がとうとう尽きつつあるので最近は神奈川や千葉の銭湯までエリアを拡げている。
東京の銭湯は一律520円だが、千葉はまだ480円。そろそろ値上げしてもいいのに、、
そう思いながら、
番頭さんに挨拶とサウナ利用の旨を伝え、
靴箱の鍵を預け、
タオルを受け取る。
番頭さんから「サウナ結構混んでるけど大丈夫?」と聞かれたけれど、「ここのサウナに入るために東京に来たので」と言うとニッコリと笑って、「それなら特別に待合室で待つことなく入っていいよ」と。なんて融通の利く番頭さんなのだろう。
施設自体は新しくもなく、広くもないのだが、清潔感があり空間の使い方が上手い印象を受けた。
浴室は青系の色のタイルで、浴槽は丸や四角などを使っており、東京の銭湯にはないような不思議な作りになっている。
まずは、備え付けのシャンプーとボディソープで身体を清めたら薬湯で5分程度身体を温める。冷えた身体を薬草が包み込んでくれて段々とポカポカしてくる。
身体がポカポカしてきたらサウナに入る合図。
サウナは、ドライサウナで約100℃。
銭湯サウナではお馴染みのガスストーブ。
そして、スピーカからは大音量で最新のJ-popから歌謡曲までエンドレスに続く。こういうなんとも豪快なところが銭湯サウナらしい。
12分計がついているため、時間を見ながら10~12分入ったら水風呂へ。
水風呂は地下天然水で18℃。水質がよく、冷たすぎないので2分くらいリラックスして入ることができる。全国300以上のサウナ施設に行ったけれど、結局このくらいの温度でのんびり入るのがいいと思う。
水風呂を出たら身体を拭いて空いているカランで目を閉じる。
これを3セット繰り返す。
家が近かったら週3は行くであろう本当に素晴らしい施設。
とんかつ
サウナで失った水分と油分を補給するにはとんかつが最適である。そして、本八幡では千葉県No.1、いやいや、関東No.1の呼び声高いとんかつ屋さんがある。
その名も「とんかつ ばんぶー」
フレンチ出身のシェフが手掛けるとんかつは食べる芸術とまで言われている。
しかし、味はいいけれど、ルールが多すぎて行きにくいという声があるのも事実。僕はそんなのは味がよければなんでもいいと思っている。なぜなら、お客はお店を選ぶ権利があるし、お店もお客を選ぶ権利がある。お客様は神様ではないからだ。そして、お客とお店両者のリスペクトがあって初めて美味しいまた来たい、また来てねと思うものではないだろうか。
30分くらい並んでいる間に食べログの口コミやお店の張り紙を見てどうでもいいことを考えていた。
実際にお店に行ってみると面倒なことは一つもなかった。ルールとしては、
・店主に呼ばれるまでお店に入らない
・注文は店主に聞かれてから
・メニューにないものは注文できない
・お会計は店主の手が空いてから
当たり前のことをすればいいだけのことである。むしろ、このルールを守れない人は外食をしないか、融通が利く高級店に行けばよいのだ。
本日いただいたのは、ロースかつ定食。
ほんのりピンク色のお肉とそれを包み込む薄めの衣。これだけお肉が分厚いのに衣は焦げているどころか、若干白っぽいところに凄みを感じる。低音で丁寧にじっくりと火入れをしてくれているのがわかる。それも1人でお店を切り盛りしながら。ソースやからしはもちろん、塩で食べるのが最高に美味しい。
これ本当にとんかつ?というくらいお肉が柔らかく、脂身が甘くてとろける。一口一口お肉の美味しさを噛み締めながらとんかつを食べたことは人生で数えるくらいしかないが、このとんかつはそのうちの一回に間違いなく入る。
豚汁は具沢山で、豚の旨味、野菜の出汁が溶け出して、寒い中並んで再び冷えた身体に沁み渡る。
とにかく定食としてのクオリティがあまりにも高くて感動した。
最後に、僕の受けた店主の印象としては、口下手でお客さんと馴れ合うのが好きではないだけで、こだわりが強く、ものすごくお客さん思いの素敵な方だと思った。
その証拠に、僕は30分以上並んだが、僕の後ろの人は運良くお客さんの入れ替わりのタイミングだったので、5分と待たずに入店できた。それをちゃんと見ていた店主は、そのお客さんをお店に入れたけど、僕の料理が出揃ってからそのお客さんの料理を作り始めたので、料理の提供には10分程度差があった。ほぼ同時に2組入った時には、同じタイミングで料理を提供していたのにも関わらず。こういうことをこっそりと当たり前のようにできる人は本当に優しい人だと思う。
店主の手が空くのを待ち、現金で1,900円を支払い、ごちそうさまでしたと感謝を伝え、この上ない満足感と共に店を出る。
なかなか本八幡には行くことはないけれど、今日行った3つのお店のためなら何度でも本八幡に行きたいと思ったし、地方の人に本八幡を住むことをおすすめしたいと思った。
また好きな街が増えてしまったな、、
次はどの街にしようかな~
本日使ったお金
・ケア・ブレンド 650円
・柳湯 650円
・ロースかつ定食 1,900円
合計 3,200円
紹介したお店
・螢明舎
・柳湯
・とんかつバンブー
グルメアカウント情報
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表紙はこんな感じ
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