フリースタイルダンジョンと低音調理の鳥チャーシュー
『サウナスパ健康アドバイザーとりなよ!』
と友人からLINEが来た。SnowManの岩本くんという人がとったらしい。SnowManは紅白で衝撃を受け、今個人的に最も推したいジャニーズなのだけど、メンバーの名前を把握してない程度にはライトな気持ちだ。紅白で見たセンターの高身長クールガイがかっこよかった。
この友人とLineするとすぐ話が脱線する。昨日も何をキッカケにしたかわからないが、冷やしラーメンの話になった。
「冷やしラーメンって、ちょっといいラーメン屋さんが、いい魚を使ってスープを作って、低音調理した鳥チャーシューが乗っかってるよね」
「『低温』ね」
低音と低温はよくある誤植だ。しかし、誤植を誤植と認めるのは少しばかり恥ずかしい。大人になると間違いを認めることより、間違いから考えを派生させた方が面白かったりする。
「わかんないじゃん。ヒップホップとか聴かせてるかもしれないじゃん。低音聴かせて細胞が崩れて、柔らかくなるかもしれないじゃん。」
屁理屈だ。
だが、実際に低音調理したチャーシューがあったが突き詰めてみるとなかなか面白いのではないか?
聞かせるヒップホップのジャンルだが、低音が効いてるものから(エミネムとか)日本で一瞬流行ったフィメールラップなどのゆるラップ(春ねむりとかね)があるが、チャーシューに聞かせるのは恐らく前者だろう。
多分亭主は昔ヤンチャをしていたが、Dragon Ashにハマりヒップホップを聞き出した。RIP SLYMEじゃなくてDragonAshだ。悪い感じがかっこいいって思うタイミングあるじゃないですか。あれです。
きっとその流れで、般若とかも聞いてる。
歳を重ねると洋楽ヒップホップなんかも聞くようになる。ビースティ・ボーイズとかが意外とハマったりもする。
そんな折り、バイトをしていたラーメン店から正社員の話がもちあがり、好きでも嫌いでもないがとりあえず正社員になった。
音楽好きは、年月を重ねると『少ない音の数で組み立てられた曲』を好きになる。MOROHAとか逆に良くなる。
店長がいない朝の時間帯、曲を流しながらチャーシューを仕込むんだ。
Hey いらっしゃいお客さん
今日も具材は盛りだくさん
スープから飲んでなんて言わないから、クールになんか振る舞わないで
汗水垂らした1杯に、どうかいっぱいの笑顔をください
だ。ラーメン屋ラップだ。リスナーだからラップがダサいのは気にしないでくれ。
店員が聞いてるとすると、自ずと鶏肉も聞く
卵から帰って早いく年
毎日仲間が殺されていく。悲しい目をして卸されて逝く。
たどり着いたここは渋谷区。カウンター越しに客を癒しまくる。
キチンとしたチキンじゃないし、人事になって資金も稼げねぇ。
こんなぬるい温度で本当に美味くなるとかどういう訳?食えるか食えないか、これは一か八かのそういう賭け。
心做しか鶏肉の方がライムが切れてる気がする。
めちゃくちゃいいじゃないですか。低音調理。
心意気がバシバシ伝わってくる!ここに、チキンモンスターに新たな挑戦者。デデンッ
馬鹿舌の俺!
俺に言わせりゃラーメンなんか一緒。
丼に入ってる時点で全部美味しい。
心意気とか熱意とか、そんなんなくても全部美味しい。
スープに何使ってるとか正直わかんねえけど、こんな1杯を食わせるあんたまじリスペクト
勝者。チャレンジャー!
です。ラーメンはラーメンである時点で美味しい。韻なんか踏まなくても美味しいものは美味しい。
韻ふんでなくても勝てちゃう人、実際にフリースタイルダンジョンでもいるしね。
「いい感じにまとめてね」
と言ってたけど、こんな感じでどうですか?
マイ麺
あーラーメン食いてえ
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