ボルサリーノにタンゴパンプスー私の性自認、性的志向、ナルシシズムのこと 10
前回、様々な経験から男性不信が強いのに、(何故か)異性愛者である自分がつらい、アセクシャルになれればいいのにという話をしました。
私は、理想をいうと「見た目は男性っぽいけど女性」もしくは「化粧してる男性?」と見られたいけれど、中身に関しては男とも女とも特に思われたくないのですが、そんな風に思ってくれる人がいるのかどうか分かりません。
そしてその奥底には、あんまり認めたくはないのですが「どんな格好をしてても君は女性」と男性から思われたい気持ちもあります。男装してても女性と見てほしい、もっと言うと男装をしている君は素敵だと思われたい願望があります。女性として生きてきていい目を見たことがあまりにも少なかったので、一度くらいはまともに女性として扱われたいというのもあるし、かといって理想の男性になりたくても自分にはなれないのが分かっているのでつらいです。
その一方で、最近は「何故私は男性に生まれなかったんだろう」という気持ちが日に日に強くなっています。特に何かきっかけがあったわけではないのですが、今日もSNSで流れてきたインバネスを粋に着こなしている男性の写真を見ては「カッコいい、素敵」と思うと同時に「自分もあんな服が似合う顔と肉体が欲しい」と思いました。もし私が今20歳ならば、性転換や戸籍を変えることを検討するかも知れないなとまで。
つまるところ(?)、タイトルにもあるようにボルサリーノを被りつつ、足元はパンプスを履きたいんです、私は。アセクシャルで且つアンドロギュヌス的な存在になりたい。
そして......私はガン患者だということは何度かこのnoteでも書いておりますが、実は婦人科系のガンです。中年になって性自認、性的志向で悩み始めた私にとっては最高の皮肉で、嫌でも自分が女であると意識せざるを得なくて益々苦しいです。
なんだか中途半端に〆てしまった気がしないでもないですが、とりあえずここで終わりにします。また何か心境に変化があったりや付け足したいことがあれば続きを書こうと思います。
最後にこちら、フリーで配布されているものを使わせていただきますが私の性自認、性的志向を可視化したものです。