気持ちはわかるけど…と毎日思っている気がする この日もそうで
3年くらい前の冬にフォロワーからDMがきて、聞けば「通話しませんか」とのことだった。
どんな理由かは知らないがフォロワーだし創作者、面白い話が聞けるかもしれないと思い了承した。その日は夜の12時に残業を終え、凍りついたフロントガラスに軽く絶望していたので帰り道での話し相手がいることは少し嬉しくもあった。
電話を繋ぐ。万一のために用意していたLINEのサブアカウントを教えた。相手の声は女性。しばらくの世間話。要件はとくになく、ただなんとなくで連絡したとのこと。どうやら、酒に酔っているようだった。ああ、そう…
え〜彼女いるんですか!なら切ります 申し訳ないです
え?そういう感じか
まあなんとなくで連絡したとかそのあたりでそういうこと言いそうなのは分かってはいたけど
おれはそんな話をしたくて通話を許したんじゃない まあ 気持ちはわかるけど…
絵を描く上で大事にしていることとか 大切にしている言葉とか そういう話をしたかったのに、そんな理由で電話を切られたら おれがまるでまるっきり信用されてない人間みたいじゃないか 創作のために作ったTwitterアカウントでさえ涎垂らしてそういう関係を求めているヤツみたいじゃないか そしておれがふられたみたいじゃないか そもそも誰だお前は ナメるなよ
電話を切った後しばらく(逆の立場だったらどうか)とか(記号的にとらえたら相手のそういう判断も最もかもしれない)とか考えていたが、明確な答は出ないままだった
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この界隈に身を置いていると、ときおり急にいなくなるフォロワーがいて
あの日に電話してきた人もまた、気づくとアカウントを消していた
どこかで元気にしていればいいが、この界隈にいる人たちはみな繊細で寂しげなので心配である
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短歌いきます
すばらしい殺人法の段取りにうっとりしながら眠れこいびと
伸びきった灰を叩けばいつもより舞い散るように落ちて雪の日
愛してるゲームをしたまま死にたいな 信じまくって救われまくる
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果たして文フリ間に合うのか?!