茨城AP 春季キャンプ
運営について
3月3日〜31日の約1ヶ月間、春季キャンプ(以下キャンプ)が茨城県笠間市にある笠間市民球場で行われた。キャンプ中は練習、練習試合などが行われ、新型コロナウイルスの感染対策をすることを条件にファンも見学が可能だった。昨年のキャンプは新型コロナウイルスの影響で非公開だった為、ファンとしてはとても嬉しかった。入場料は無料。しかも公式戦でない為、公式戦で行っていたような球団側の対応は無いと思っていた。しかし、キャンプ中の対応も良く、カフェのようにお湯とインスタントのコーヒーや味噌汁を準備し、100円(100円が無い方はお気持ちを)で球場に来た人が飲めるようなコーナーがあった。私は利用しなかったが、SNS等でも好評だった。
練習試合では公式戦同様にや球場アナウンスやYouTubeでのライブ配信、登場曲が流れる試合が多かった。ファンとしては、無料でこんな対応をしてもらえるのかと感動した。2021シーズンの進化したファンサービス、運営に期待したい。
練習の様子について
練習はほぼ毎日朝9:00から始まり午前中は合同練習、午後は練習試合または個人練習というスケジュールだった。投手、野手全員で小山田コーチの指導でのウォーミングアップから始まり、その後投手、野手が分かれ、主に投手は小山田コーチ、野手は松坂コーチの指導でそれぞれの練習メニューが行われた。
今年の茨城アストロプラネッツは首脳陣も選手も常に明るく、練習中も笑顔がたくさん見受けられた。ジョニー監督が掲げるエンジョイ ベースボールが実現できていると感じられた。
【投手】
スコアボード前で主に練習をしていた為、ブルペン投球しか見れなかったが、松田康甫投手(背番号41)の球が制球が良く、速かった為印象に残った。
【野手】
いくつかのチームに分かれ、ローテーションで打撃練習、ティーバッティング、メディシンボールなどの練習をしていた。選手同士でアドバイスし合ったり、ジョニー監督、松坂コーチがアドバイスをする場面も見られた。
試合・選手について
〜試合結果〜〔18戦9勝8敗1分 勝率.529〕※Aチーム、Bチームは固定ではない
A 3/4 対 筑波大学 @日立市民球場※無観客 〔負 1-5〕
B 3/6 対 一球幸魂倶楽部 @笠間市民球場 〔勝 5-2〕
B 3/7 対 全鹿島倶楽部 @笠間市民球場 〔勝 7-4〕
B 3/8 対 中央大準硬式野球部 @笠間市民球場 〔負 0-2〕
B 3/11 対 日本大学準硬式野球部 @笠間市民球場 〔勝 12-1〕
A 3/13 対 高知ファイティングドッグス @越知町民総合運動場 〔負 5-6〕
A 3/14 対 高知ファイティングドッグス @越知町民総合運動場 〔勝 4-3〕
B 3/14 対 日本ウェルネススポーツ大学東京 @笠間市民球場 〔勝 12-2〕
B 3/16 対 日本ウェルネススポーツ大学 @笠間市民球場 〔勝 3-0〕
B 3/17 対 常磐大学 @日立市民球場※無観客 〔勝 8-5〕
A 3/18 対 埼玉武蔵ヒートベアーズ @熊谷さくら球場※無観客〔負 6-3〕
A 3/19 対 山梨学院大学 @笠間市民球場 〔勝 5-4〕
A 3/20 対 堺シュライクス @笠間市民球場 〔勝 12-6〕
B 3/24 対 西多摩クラブ @笠間市民球場 〔分 2-2〕
A 3/25 対 日本製鉄鹿嶋 @笠間市民球場 〔負 0-4〕
A 3/27 対 東京METS @笠間市民球場 〔負 2-5〕
B 3/27 対 ホグレル @光と風の丘公園野球場 〔負 8-9〕
A 3/28 対 埼玉武蔵ヒートベアーズ @笠間市民球場 〔負 1-3 ※雨天3回コールド〕
昨年とは違い、失策や残塁が少なく、単打、長打が多い印象。本塁打が1試合で3本出たゲームもあった。野手は打って良し、守って良しの選手が多い為、このまま公式戦も調子を保てれば最下位脱出どころか優勝も狙えると思う。
投手では、左腕の選手が3人(濱矢廣大選手(背番号21),久能雄汰選手(背番号26),坂田将人選手(背番号47))、まだ練習生契約だがアンダースローの選手が1人(薄井章太郎選手)在籍している為、右腕、左腕、アンダースローを駆使し投手戦を繰り広げていた。
同じくルートインBCリーグに所属する埼玉武蔵ヒートベアーズとのOP戦では、2戦とも敗戦という結果になってしまった。シーズン中も対戦する事から必ず勝って欲しかった相手であり、勝たなければいけない相手であったと思う。
3/7の試合中、昨シーズンの首位打者で創設メンバーの片岡南樹選手と寺嶋一也選手が怪我をしてしまい練習に参加できず、練習生契約になってしまいチームにとって厳しい状態になった。特に2選手は数少ない内野手というポジションということもあり、キャンプ中、選手契約の内野手が2人という状況になってしまった。(4/7現在 選手契約内野手は3選手) そのため、練習生内野手の他に練習生投手の藤野恭平選手や外野手の瀧上晶太選手(背番号55)捕手の宮本貴章選手(背番号99)が内野に入ることが多かった。藤野恭平選手は内野の経験があったそうだが、外野手の2選手は内野に苦戦している模様だった。3/30から片岡南樹選手と寺嶋一也選手は練習に復帰し、選手契約に向けて練習を続けている。
在籍2年目の瀧上晶太選手(背番号55)は昨年34試合に出場したがわずか10安打で打率.097という成績でしたが、練習試合では18試合中15試合にスタメン出場し15安打(13単打,1二塁打,1三塁打)という公式戦でもレギュラー定着を想像させる成績を残した。
高卒ルーキーの吉本光甫選手(背番号12)はキャンプ中の試合で18試合中14試合にスタメン出場し、練習生、しかもついこの間まで高校生という事を感じさせない存在感を放ち、4月1日付で選手契約を勝ち取った。その他にも、堀家廉太朗選手(背番号9)と元ソフトバンクホークスの坂田将人選手(背番号47)も4月1日付で選手契約になった。
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