【鬱について考える】大手金融を1年で退職/休職×メンタルクリニック通いの体験から見えたこと【後編】
約10つの複業を掛け持ちしながら働く、HRドクターのさつきです。中小企業で人事専任のいない企業の採用支援や、人事労務に特化した編集ライターを生業としています。
前回と今回の記事は、やや暗いテーマではありますが、働き者の日本人は『鬱』や『休職』で悩んでいる人も多いと思うので。誰かの気付き、きっかけになってほしいなと思いつつ後編を書きます。
前編は、1社目でパワハラ組織にいたときに精神が病みかけたお話です。近しい環境で働いている人は少なくないと思うので、
『みんな逃げていいんだよ』
ということを伝えられたらいいな。
実は私、休職してました
公の場で休職していたことを話したことがないので、私が休職し、メンタルクリニックに通っていたことを知っている人は多くないと思います。
皆さんの周囲に、休職した人はいますか?
ある日突然、同僚が休職してしまった…というご経験はあったとしても、メンタルクリニックで何をやってるのか聞く機会は多くないと思います。ということで、ちょっと赤裸々に書きます。
ちょっと営業疲れちゃったなぁ、最近忙しいなぁと思っていたある日
当時の私は、大手人材会社で営業職としてバリバリ働いていました。当時は朝9時半から夜21時までデフォルトで働き、日中は飛び込み営業やテレアポなど「THE・新規営業」スタイルで動き回っていました。
2018年の10月ごろのある日、会社のメールにこんなお知らせが届きます。
『ストレスチェックの診断の結果、あなたには産業医の面談をおすすめします。最寄りの産業医の電話番号は×××-××××…。』
ストレスチェックは、50人以上の事業社で義務付けられているので、多くの方がやってらっしゃいますよね。
私は、ストレスチェックなんていつ受けたっけ?この前なんかアンケート答えたような気がするなぁと思いながら、いきなり突き付けられた『あなたの診断結果は黄色信号なので、産業医と会うことをおすすめする』という内容に、少し動揺してしまいました。
よく、病は気からと言います。
この診断結果を突き付けられた私は、気持ちが一瞬で曇ってしまいました。
『産業医に会わなきゃまずいくらい、私のメンタルやばいのかも‥?!』
という感じで2~3日悩み、営業帰りの横浜駅で産業医に電話をしてみました。
『あの、会社からストレスチェックのお知らせが来たので…ちょっと気になって電話したのですが…これはどうしたらいいのでしょう?』
ちょっと気になって電話しただけのつもりでしたが、電話口の女性の方がとても優しくも色々と突っ込んできまして…
(『最近忙しいですか?相談できる人はいますか?一度当院にいらしてお話しましょうか』という感じ)
その流れで、産業医のもとに行くことになりました。
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