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アンチヒーロー・完走感想

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今期圧倒的に面白かったドラマだと思います。
というか呆れるほど本当に良くできてる。

長谷川博己の魅力を存分に発揮したドラマであったし
彼でなければここまで面白くできなかったと思う。

すごいと思うのは現場の信頼感というのでしょうか。
オリジナル脚本という先が見えない現場において
秋墨という役をブレずに演じ切ることはかなり困難に思います。

シノプシスやプロットがあったとしても
長谷川さんがダークヒーローを主役として演じるのは
相当なプロデューサーや演出チームを信頼しなくてはならないし
最後の最後まで委ねなければならないはず。

最終回のラストカットまで秋墨として演じ切った背景には
現場との信頼が垣間見えた思いがしました。
ま、実際は常にピリついた現場だったのかもしれませんが・・・。
演者と制作陣のどちらがイニシアチブを取って作り上げたかは不明だが
結果としてはすべてのピースが正確にはめられたドラマだったと思う。

野村萬斎・木村佳乃・堀田真由・北村匠海・緒方直人・林泰文・大島優子
はじめ、キャスティングが悉くハマっていたと思います。
キャスティング担当、すごいです。

人は弱い
人を裁くことは快感である

司法・警察という圧倒的な権力を持つ人間たちは
確かに清廉潔白が求められ、正義を貫く義務がある。

僕たちは個々に正義感を持って生きていると思う。
それでも他者を切り捨て、見なかったことにしたいと思う。

いじめ、社内競争、資本主義、日々の生活・・・。
このドラマは司法の話ではなく
歪んだ現代社会のすべての人間に突き付けられているように思った。

ACMA-GAMEよりもアンチヒーローの映画化または続編を望む。
もし自分が制作側だったらこりゃ大変だと思いますが・・・。

すべてのキャスト・スタッフに感謝します。



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