最近飲んだナチュラルワイン-84
2018年12月〜22年11月まで日本橋浜町にて男二人のルームシェア生活をしていた私は、2023年1月5~7日まで長野県に滞在して要するにグラタンを食べました。
・日本、宮城県
・ファットリア・アル・フィオーレ
・オオノフィールドブレンド2019/シャルドネ 43%、高尾、黄玉 シナスマイル、ロザリオビアンコ
長野県の友人Dの実家で飲む宮城県のワインをもってしても、青森県出身の私のネガティブな性格は治らなかった。毎日不安で不安で仕方がない。何をやっても上手くいかない。自分には価値があるのだろうか。いっそのこと消えてしまいたい…
そんな風にネガティヴの悦に入る可能性を、私がどの時点で捨てられたのかはもう忘れてしまった。一度棄却してしまうとあまりにも取るに足らない、しかし一度根を張ると取り除くのには大変な労力を要する。要するに私はただラッキーだっただけなのだろう。日々、驚くほどに健やかで、幸福である。
目の前にある一本のワイン、それを共に飲んでいる友人、最近の私が信じるのはその二つだけです。
・イタリア、エミリア・ロマーニャ
・マリア・ボルトロッティ
・ファレスタ2021/ピニョレット100%
このワインを初めて飲んだのはFuglen Asakusaなんだよな。その頃Dはワインなんて飲んでなかったけど、代わりに昼からよくウィスキーでキメてた。
やべえ奴だと思ったから仲良くしておいてよかったよ。今となっては一番だもんな。
そんな感慨を実は抱かずに飲んだ一杯目。二杯目以降の濃厚な記憶に全て流されました。ある意味一杯目らしい所に収まったとも言えよう。
というより今この文章を電車の中で書いてるんだけど、上記画像と同じ深緑い格好なんだから、隣の人とが目の前に立ってる人とかの視線気にしちゃうなぁ。
「こいつは画面の中にいるこいつ自身と対峙してる...!カッコ良すぎるだろ...!!」みたいに思われてるだろうから...。
・フランス、ロワール
・シモン・ルイヤール
・レッス アレ セ タン ヴァルス(Laisse aller, c’est une valse)2021/グロロー・ノワール60%、ピノ・ノワール40% (La Pommeraye産/ドメーヌ・デュ・フレッシュのブドウ)
グロロー由来な青さを放ちつつも甘やかにまとまったロワールの薄赤。すいすいと飲んでしまいます。
お昼に大量の蕎麦を食べたことで容量超えに限りなく近付いた胃袋は、長野らしい?繊細な味付けのビストロ料理ですら、そろそろ受付終了させていただくと言っているのですが、こちらのワインだけはするりするりと身体に馴染んでいきます。
フランスらしいお茶目な赤ワインだったと思います。そしてその可憐さに、強く惹かれている私がいました。
Fikaは空間も素敵でして、おそらく、おそらくですけど恋人と来たら結婚の話をしちゃうと思います。
・イタリア、ピエモンテ
・ラ・カッシネッタ
・ルケ・ディ・カスタニョーレ・モンフェッラート/ルケ100%
グロローへの大満足/恋に水を差すように現れた超新星大感動酒。
あまりに芳醇すぎる香りを纏っており、嗅いだだけで好き嫌いが分かれるでしょう。私は一瞬で愛しました。もっともっと愛したかった。
可憐なグロローのことなど記憶の片隅にすらない状態で、激しく愛しました。お土産にヴィンテージ違いを買ったほどです。
要するに、私はグラタンを食べました。
もう一段階要すると、ステーキも食べました。
さらに要した話を聞きたいという方は、こちらの長野県滞在記録を、ぜひに。
https://note.com/satousuke/n/n99429ff1629b
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