J. ColeのThe Off-Season🔥🤔

J. ColeのニューアルバムThe Off-Seasonがリリース。間違いなく、"4 Your Eyez Only"と”KOD"よりも楽しめる作品でした。前2作は、あまりにもお葬式感が漂いすぎていて、ヘビロテ要素はなかったっす。今作は、ヘビロテできます。正確を期すならば、ヘビロテ「は」できます。

かと言って今作が"Cole World: The Sideline Story"〜"2014 Forest Hills Drive"バイブスを再現しているかというと、そういうわけでもなかったっすね。J. Coleは結局真面目なおっさんラッパーで、それはもう変わらない。誰もが認めるリリシストなのに、Jay-Zのように崇められるにはちょっと生まれる時代を間違えてしまったような、同世代のケンドリックより優れてるとは言いがたくドレイクほど振り切れてもいない、それでいてしっかりとトラップにも影響を受け、それは良かったり悪かったり。。

少なくとも、21 Savageと仲良くなったことは、彼のキャリアのハイライトの一つなのではないでしょうか？グラミー受賞曲"a lot"が、2015年以降で最高のラップソングであることは自明ですが、今作における21の存在も非常に重要でした。今作も結局”m y. l i f e"が一番いい曲でしたね。

というか結局、「ノーゲスでプラチナム」って偉業としてはどうでもいいっていうか。今作を聴いてそれがはっきりしました。だって、ゲストラッパーによって、どれだけ今作が救われていることか。Lil Baby全然お気に入りじゃないけど、"p r i d e. i s. t h e. d e v i l"はLil Babyがいるからこそだと感じました。DJキャレドのゲストいすぎ問題(本人は"another one"って言ってるだけ)とJ・コールの「ノーゲスでプラチナム」問題、どっちも同じくらいくだらない。

結論としては、J. Coleの”The Off-Season"、いいアルバムでした。伝説的な作品ではないと思う。結局"To Pimp A Butterfly"という最強のアルバムを出せたケンドリックとJ・コールには、決定的な違いがあると改めて感じさせられてしまった。

今回、結局って言葉使いすぎてること、自覚しております。こうして"The Off-Season"が発表されましたが、本人はアフリカのプロバスケリーグに挑戦している真っ最中で、それはマジでリスペクトします。挑戦し続けることを体現してくれるヒーローに、嫌味は言えない (ダミアン・リラードの逆バージョンって感じっすね、"p u n c h i n ‘ . t h e . c l o c k"という曲にはリラードのインタビューがサンプリングされてたりして、面白いと思いました)。

けれどそれこそ彼自身のプロバスケ挑戦のニュースだとか、あるいは大豆田とわ子と三人の元夫が面白すぎることだとか、大谷翔平がすごすぎるだとか、NBAプレイオフはセルティックスvsウィザーズがセルティックス勝利でセルティックスvsネッツが楽しみだとか、あるいは梅雨で髪がまとまらないこと😡だとか、"The Off-Season"がそこそこカッコよかったことに比べると、あまりにも話題にしたい事柄は腐るほどあるってのが、今作を聴いた一番の感想です。でも、ヘビロテはできます。

J. Coleは真面目すぎるんじゃないかな？ワインに例えるならば、SO2無添加のド・ナチュールじゃないとダメ、クラシックワインは一切認めません、的な真面目さがあるような。

僕昨日このワイン飲みました。レコステも飲んだ上で、このワインも飲みました。このワインは、ラッパーで言うところのPlayboi Cartiですね。そこに質はない(とされてしまう)、けれど楽しい。それしか聴かない/飲まないのは勿体無いとして、人生なんて結局楽しければいいんですから、そういったものを否定することは、本当にくだらないと思うんです。くだらなさを許容できないことこそが、本当にくだらないと思うのです。

ということでJ. Coleさん、バスケ頑張ってください。応援してます。