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『史上最強の哲学入門』(著:飲茶)「デカルト」を読んで。
こんにちは佐藤です。今日も飲茶さんの著書、
『史上最強の哲学入門』を読んだ感想を書きます。
トップの写真は「デカルト」です。
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本書では30人の哲学者が紹介されています。
この30人を毎回一人ずつを紹介しています。
第3回は「デカルト」
西暦1596年頃のフランス出身の哲学者です。
「我思う、ゆえに我あり」は有名な言葉です。
なぜこの言葉に価値があるのか?
調べてみると面白いです。
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キリスト教が支配する中世西洋では、
「人間だけでは真理に到達できない、
到達するためには神への信仰が必要だ」
という方向に思想が進んでいて、
デカルトはあまり納得していませんでした。
その後、宗教改革などで教会の権威は弱まり、
近代になって「理性を重視する」時代になりました。
そこでデカルトは真理を研究しようと志します。
着目したのは数学(デカルトは数学者でもある)。
「公理と呼ばれる絶対に正しい基礎的な命題を経て、
そこから論理的な手続きで定理を導く」というもの。
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ここで大事なのは、数学では最初に公理を定めて
しまえば、あとは人によらず誰もが同じ結論になる
ということです。「一本道となり体系化する」と。
そこでデカルトは、第一原理(公理)を定めます。
「誰もが正しいと認めざるを得ない確実なこと」。
この第一原理はすごく大事で、ここが間違うと、
その後は全部間違ってしまいます。
そして疑って疑って、全てを疑います。
悪意のある悪霊、という存在さえも仮定しました。
「この世界は全て夢かもしれない」と。
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まとめ
・そこで辿り着く「我思う、ゆえに我あり」
・この世が全て夢でも、疑いきれない公理
・この絶対的な真理から定理が導かれた
当然のように感じていた言葉ですが、
「最初を定めないと、後がブレてしまう!」という、
全ての原理原則に基づいた言葉だったのですね。
人生も公理(絶対に正しいこと)を定めないと、
ブレて不幸になってしまうかも!?
(801文字)