採用係長の誕生秘話

当社の看板商品「採用係長」。

現在のクラウド版が正式ローンチしたのは2017年6月ですが、実はその2年前からテストマーケティングを兼ねた施策がスタートしていました。

いや・・・

「テストマーケティング」というカッコイイものではなく、会社の存亡をかけて、お金を掻き集めてチャレンジした事業でした。

今日は、採用係長がどう生まれたのか、お伝えしたいと思います。


28個目のサービス

採用係長は、私がチャレンジした28個目のサービスでした。

もう、事業センス無さすぎですよね笑

創業当時から、
「任天堂やトヨタ自動車のように、次世代を支える会社を創る!」
という想いを持っているだけで実績が伴わない、夢見るピーターパン経営者でした。

創業から10年経った2015年頃は新規事業を立ち上げる資金もなく、受託ビジネス(Webマーケティング支援)をおこなっていました。
ただ、それまでの失敗から、単なる「Webマーケティング支援」だと勝ち筋が見えないので、ランチェスター戦略にならって「地域は関西」「案件はハウスメーカー or 採用サイト」に絞っていました。

ちょうどその頃、Indeed日本法人ができ、クライアントである派遣会社や飲食店Webサイトへの流入増加に気付いたことをキッカケに採用マーケティングの可能性を感じ、事業戦略を練った結果、思い切って採用サイト案件に絞ることに決めました。

「Webマーケティングで、自社採用ページからの応募を増やしましょう!」

このキャッチフレーズで新規営業に回りました。
当時、採用マーケティングは一般的ではありませんでしたが、応募者集客が事業の要である派遣会社は比較的興味を持ってくれ、少しずつではありますが、顧客が増えてきました。

しかし、派遣会社のサイトの中には、WebマーケティングやIndeed集客に適した構造になっていないものが多くありました。その場合は「サイトリニューアルしましょう!」と提案していたのですが、予算が出ない。

であれば「採用Webマーケティングに適したサイト構築サービスを作ってしまおう」と思い、採用係長の構想がスタートしました。

補助金を使い、採用係長サービスサイトを立ち上げ

「独自サービスを作るのであれば、Webサイトを作らないと!」

そう思った私でしたが、問題がありました。

「お金が無い!」

しかし、起業家はそこからが仕事。

お金が無くても何かできないか色々調べた結果、出会ったのが「小規模事業者持続化補助金」です。

コロナ対策で有名になった補助金ですが、昔からあったのです!!

私はその補助金を調べ、商工会議所の人に教えてもらいながら申請書類を書き上げ、その結果ゲットした補助金を使って、採用係長のパンフ2つとサイトを立ち上げたのです。

その時にできたパンフ2つのうち1つがこちら!

画像1

サイトはこちら!!
(Internet Archiveという昔のWebサイトが見れるサイトに飛びます)

パンフとWebサイトという武器ができた私は、インターネット広告を使ったプロモーションを実施。その結果、想定以上の申し込みを獲得することができ、本格的な事業開始となりました。

2016年2月のことでした。

採用係長β版は、WordPress

開始当時は現在の様な独自クラウドシステムではなく、WordPressを利用した「なんちゃってクラウド」でした。

申し込みが入ると、裏側でWordPressでアカウントを発行し、顧客にメールを送って、スタッフが連絡して、、、

と、超アナログな業務をこなしていました。

とはいえ、アカウント数と売上は少しずつ増加してきており、次のステップに進むための準備を粛々と始めていました。

独自クラウドサービスへの進化です。

ものづくり補助金へのチャレンジ

WordPressを利用した「なんちゃってクラウド」でサービス提供を続けながら、独自のクラウドサービスの構想は着々と進んでいました。

ただ、ここでも「お金」が無い・・・

しかもクラウド構築となると、パンフ作成とは比べものにならない金額が必要。
銀行から借りる財務状況でも無く、打つ術がなし・・・

しかし、起業家はそこからが仕事(パート2)。

色々情報収集をしていると、どうやら「ものづくり補助金」という補助金に可能性がありそうだという情報を得ました。
名前の通り、ものづくりをする中小企業(製造業)を支援する補助金で、産業用機械の購入資金を補助することが主な目的なのですが、実はソフトウェア開発にも使える、と。

そこで私は、すでに補助金をゲットした経営者に申請書を見せてもらいつつ、申請書を自力で作成。その情熱が伝わったのか、無事補助金を獲得し、2016年11月に採用係長クラウド版のプロトタイプを完成。そして2017年6月の本格運用開始へと繋げることができたのです。

中小・零細企業でも、チャンスはある

当社は今回紹介した2つの補助金と、私のアイデアと、それを信じてくれた仲間のおかげで少し成長ができました。
(まだまだここからが勝負ですが!)

採用係長のユーザーである全国の中小企業は、優れた商品や人材をお持ちの会社が多くいらっしゃいます。
一方、雇用や人材育成の面において、手が回っていない会社も多く見受けられます。

私たちはそんな中小企業をヒトとデジタルの側面から支えていきたいと思います。

そう、採用係長くんは、もうあなたのそばにいます!

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