文系未経験でSES企業に入って残念なことになったアラサーの自分語り
「ITは将来性ありそうじゃね? 手に職つけたいしエンジニアやろうかな」
「ちょっと求人調べたら未経験でもエンジニアやれるところ結構ありそう」
「もう営業やら事務やらは飽きたよ。エンジニアになって安定した働き方がしてえ」
今こんな風に思ってるアナタ。文系未経験でSE(システムエンジニア)を目指しSES企業に入社した男の末路をご紹介しますのでちょっとだけ思いとどまってください。
※企業名特定を防ぐため一部フェイクを入れている箇所があります。予めご了承ください。
そもそもSESとは
以上ChatGPT大先生による解説でした。
要するに派遣社員みたいな感じでクライアント企業に行って働くエンジニア(?)です。一応、派遣元の企業の正社員として雇用されますが実際に勤務するのは客先ですので自社内で仕事をすることは殆どありません。
求人サイトで「エンジニア」みたいなワードで検索して、出てきた求人のうち勤務地が「プロジェクト先」になっていたり勤務時間が「プロジェクトによる」になっていたりするのはSESだと思って大丈夫でしょう。
SES企業に入った経緯
なぜ私がSES企業に入ったかというと、もともとマーケティング系の職種で結構忙しく働いていたのに全く給料が上がらずメンタルが終わっていたタイミングで知り合いから紹介されたからです。
年2回あるはずの昇給で殆ど給与が上がらず、新卒一年目の後輩のほうが自分より高給取りと知ってモチベーションが完全に崩壊。
そこで転職活動を始めたもののコロナもあって内定が全く出ず、面接で「あなたを採るくらいなら新卒を採りますよ」などと私のコンプレックスにぶっ刺さるワードで圧迫面接をされメンタルが無事終了。
そんなタイミングで日頃なにかとお世話になっていた人から会社を紹介され、それに飛びついてしまったというのが経緯です。
その紹介された会社こそSES企業でした。
入社前から客先との面談(SES面談)を組まれる
紹介ということもあって無事内定を頂けたのですが、その後まだ入社してもいないのに客先との面談設定・結果の電話かかってくるんです。実際に面談も行いました。
この面談というのは派遣先の候補(クライアント)との面談で、業務内容と私のスキルや人間性などを照らし合わせ、クライアントが自社の現場に私を受け入れるか否かを検討するために実施するものです。
もしクライアントが「コイツはNG」と判断すれば私がその現場に派遣されることはないので、また別のクライアントと面談します。これを派遣先が決まるまで繰り返すわけです。
SES企業としては自社内に私がいたのでは利益になりません。どこか別の取引先に派遣して初めてお金が入ってくるんです。
派遣先が決まらず自社内にいる状態(いわゆる社内待機)でも給与は発生するので、会社からすれば利益を生まないのに給与を払わないといけない状態になります。それだけに1日も早く私をどこかの取引先(現場)に送り込みたいのをヒシヒシと感じました。
しかしだからといって入社前でまだ社員でもないのに当たり前のように客先との面談を組むのはどうなんでしょうか。当然この面談をしている時間や面談に向けて準備している時間はタダ働きです。入社前で前職の有休消化期間中なのに、その面談のためにスケジュール調整もしなければなりません。
この時点で「ありゃ……?」と思いましたが、もう前職は辞めており後に引けませんでした。
この時はまだ約1年間に及ぶ地獄が待っているとは思いもしませんでしたね。
……正確には「大丈夫だと信じたかった」という感じですが。
研修もなく客先に一人で放り込まれた
そんなこんなで入社前に派遣先が決まっていたにも関わらず、結局1カ月間の社内待機期間が発生してしまいました。
この期間にエンジニアとして働くための研修が行われるかと思いきやそんなことはなく、自分で勉強して過ごせとのこと。
つまり1カ月間の自己学習(笑)だけで何の実務経験もないアラサーがエンジニア(?)として現場に放り込まれることになったのです。先輩が一緒についてきてくれるとか、そんなことも当然ありません。
会社を紹介してくれた人は「一人で行かされることはないはず」とか言っていましたが……現実はこんなもんです。
新卒採用なら3ヶ月ほどの研修がある企業も多いですが、私のように中途採用だと未経験でも研修が行われないケースがあるようですね。
まあちょっと研修したところで学生のうちからITスキルをしっかり身に着けてきた人に卒業後から始めた人間が勝てるかとなると疑問ですが。
客先での社内カーストは最底辺で仕事は雑用ばかり
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