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「自分が嫌になる」自己嫌悪から抜け出す方法
どーも、西村敏です。
あなたはこれまで、「周りのように頑張れない自分が嫌だ」、「上手くできない自分が嫌になる」 と思ったことはありませんか。
実は、以前の私も同じ悩みを抱えていました。
仕事も人間関係も上手くできない自分が嫌で、「なぜみんなが簡単にやっていることを自分はできないのだろう」と自分を責めることが癖になっていたんです。
しかしそれを解決してくれたのは、たった一つの質問でした。
それがこの質問。
・できない自分で何が問題なんですか?
もしかしたら、これを聞いて「何を言ってるの?」「ダメに決まってるじゃないか」と思う人もいるかもしれません。
でも実際に私はこの質問に真剣に向き合ったことで、できない自分を責めることもなくなり、そんな自分を認められるようになりました。
毎日がすごく気楽に生きられるようになったんです。
・仕事ができないと周りに迷惑をかける
・趣味を長く続けているのに全然うまくいかない
・コミュニケーションが苦手で友達が少ない
そんな風に自分のことを責めている人は、ぜひ一度この質問を考えてみてください。
それができない自分でも別に良いのではないでしょうか?
もちろん、「良くないからこの記事を読んでいる」という意見はごもっともです。
ですが、あなたはすでに十分頑張っているはず。
それでも自分を責めてしまうのなら、今度はできない自分を認めることが大切になってきます。
そこで今回ご紹介するのが「できない自分を認める方法」です。
実際には少しイライラしたとしても心のどこかで「できない自分でもOK」と思えれば、あなたはできない自分を認められるようになっていきます。
その基本となる思考回路と方法について見ていきましょう。
できない自分が嫌になる理由|自分を許せなくなっていく思考回路とは
ある日のこと。
鈴木さんからこんな相談を受けました。
「私は仕事の目標を達成するために、毎日の習慣(やることリスト)を設定しています。
しかしできなかった日があると『なんで自分は決めた習慣ができないんだ…』と自分を責めてしまうんです。
いつもこんな感じで自分を責めては自分が嫌になって…。
一体どうすれば上手く仕事の目標を達成できるようになれるのでしょうか?」
鈴木さんの悩みは「仕事を上手くできるようになること」でしたが、実際にはその根幹に、自分を嫌いになっていく思考回路が隠れていました。
鈴木さんのように自分が嫌になっていく思考回路は、以下の通りです。
①目標・習慣を決める
↓↓
②目標・習慣ができなかった
↓↓
③できない自分を責める
↓↓
④できない自分が嫌いになる
このループに入ってしまうと、ほぼ100%の確率で自分のことが嫌いになっていってしまいます。
つまり自分のことを責めたり嫌になったりしないためには、この思考のループをどこかでストップさせればOK。
では、どうやって止めるのか?
この思考回路を止めるには、「③で、できなかった自分を責めずに認めること」がポイントになります。
とはいっても、今まで自分を責めてきた人にとってこれはそう簡単にできることではありません。
私は鈴木さんに対して、「できない自分を認めましょう!」とは言いませんでした。
その代わり、『本心ではできると思っている自分を認めましょう』と伝えたのです。
「自分が嫌になるのは、自分ができると思っているから」完璧主義な思考を打破する
できない自分が嫌になる背景には、「自分ならできるはず」という思考があることがほとんどです。
相談に乗る中で、私は鈴木さんとこんな会話を交わしました。
私:
「自分のことをできない人だと思うのはなぜですか?」
鈴木さん:
「そうですね~、自分の中には「このくらいはできるだろう」という基準のようなものがあるんです。それは周りと自分を比べたり、周りに迷惑をかけないレベルを考えたりして出す基準なんですが。基本的にはその基準がクリアできないと、罪悪感や恥ずかしさから自分を責めちゃうんですよね。」
私:
「ってことは、鈴木さんは自分に対して「このくらいはできるだろう」と思っているってことですかね?」
鈴木さん:
「あっ・・・、そうなりますね。そっか、私はそもそも、自分をできる人間だと思っていたんですね。」
私:
「そうそう、そうなんです。しかもですよ、仕事も人間関係もすべて人並み以上にできて、周りの人に喜ばれるレベルのクオリティですべてをこなし、その上さらに周りの人に一切の迷惑をかけていかない人間だ!というくらいに自分のことをできる自分だと思っていたワケで・・・。そんなの可能ですかね?」
鈴木さん:
「いや、無理ですね(笑)」
私:
「ですよね(笑)」
鈴木さん:
「いや~、自分が心の深い部分で完璧主義だったことに気が付きました。表面的な完璧主義ではなく、この深い部分の完璧主義というか、ねじれた理想の自分像を手放せると、すごく心が軽く生きていけそうです!」
私:
「そうそう、それです!」
鈴木さん:
「なるほど、これが本当の意味で『できない自分を認める方法』になるんですね。」
鈴木さんは一見そう見えなくても、実は自分をものすごく高い理想像に近付けようとする完璧主義者でした。
こんな感じで、「心の深い部分では自分のことをできる人間だと思っていること」を知ると、鈴木さんのように本当の意味でできない自分を認めることができるようになっていきます。
できない自分が本当の自分|人と協力しながら生きていく方法
そもそも人はどうして、できない自分を嫌になってしまうのでしょうか?
それはできない自分を認めることが、非常に難しく困難であるためです。
誰しも心の中では、「できない自分を認めようとする意識VSできるはずの自分を押し通そうとする意識」の対立構造が起きており、この構図が心の葛藤を引き起こします。
これが、できない自分を認めようとして認めることができないときのモヤモヤ感の正体です。
「できない自分が嫌になる」という悩みは、この対立構造を解決することがポイントになります。
例えば私の「自分ができないこと」は以下の通り。
・英語が苦手すぎて中学生でもわかる英単語の意味もGoogleで翻訳しないと意味が分からない
・非力でジャムの蓋すらも開けられない
・会社の中での人間関係がうまく作れず、ドロップアウトしてしまう
しかしできないことがこんなにあっても、今こうして手を動かして文章を書いて、仕事してお金をいただくこともできて、口も足も普通に動いて、生きていくことができています。
「自分ができないこと」があることは、普通に生きていくことを邪魔することにはなりません。
仕事でミスをして、周りが嫌な顔しながらでも手伝ってくれたなら、全力でお礼を言うこと。
すると嫌な顔をしていた相手でも、なんだかんだ「しょーがねーなー」と嬉しそうに手伝ってくれます。
人はポジティブに頼られると嬉しいものです。
できなくてもいいけど、できないなりに全力でやり、仕事を手伝ってくれたり肩代わりしてくれたりした人には頼らせてもらったことを全力で感謝する。
何でも完璧にこなせて人に頼らず生きていける人なんて一人もいません。
人に頼りながら生きていくことも、できない自分を受け入れるためには必要なことです。
心の深い部分で思っていた「できるはずの自分」を捨てて、「できない自分」なりに全力で生きられるようになると、できない自分も認められるようになっていきます。
「できない所もある自分=本当の自分」と知ることが、真の『できない自分を認める方法』です。
まとめ
最後にここまでの話をまとめると、「できない自分を認めて心を楽にして生きていく方法」は以下の通りです。
①心の深い部分に「自分はなんでも完璧にできるはずだ」というねじれた完璧主義があることに気付く
↓↓
②「その完璧主義通りに生きるのは無理だ」と気づく
↓↓
③できない自分を認められるようになっていく
できない自分を責めるのは、決して悪いことではありません。
そこにはあなたの向上心があり、「人に迷惑をかけてはいけない」という周りへの配慮があるためです。
しかし自分を許せず責め続けてしまうと、自分の人生を生きにくくしてしまうことにもつながります。
まずは「自分ならできるはず」という思いに気付き、できない自分を認めていくこと。
この記事を何度か読み直すだけでも、自然と心の深い部分に気付いて、できない自分を認められるようになっていくはずです。
等身大の自分を手に入れて、できない自分を愛せる自分になっていきましょう。