#138 読書録 塞王の盾を読んで 完結編命を燃やすという事を考えさせられた話
こんにちは!けーたです。
今日は塞王の盾のvol.3にして完結回として可能な限りネタバレをしないように自分に生まれた感情などをnoteに残しておこうと思います。
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第8-9、終章を読んでの全体感
涙なしでは読めません。それぞれの人たちが天下泰平を目指して死力を尽くす。でも手段は対極。この物語の中心の軸である手段は矛と盾の戦い。
そして、自分達が信じている手段に命を燃やす人たちの姿があまりにも熱く涙が止まりません。今日は家で最後のあたりを一人自分の部屋で読んでおり周りの目を気にせずに本に没頭できたことに感謝です。
電車で読んで、号泣していたらどうしたの?って思われて両隣の人がいなくなること必死です。知っている人はわかるとは思いますが、自分の見た目で読書電車内で読書をして号泣していたら不審者で近づきたくありません笑
少なくとも自分が自分を見ていたら間違いなく近づきません。
それほど、熱い熱い戦国の世を本を通して感じる事ができました。これまでのストーリーがあったからここまでのめりこむことができ、このボリュームで全く秋させることなく、むしろ最後に読む手を加速させる本の作りに驚愕です。
もし、まだ手に取っていない方がいたら激推ししたいと思います!!いや本当に激推しです。
残しておきたいフレーズたち
守る。その一点でなんでもやる。
命をなげうつ覚悟で、でも最も勝算がある事を冷静に分析して何でもやる。自分だったら、自分が言ったことを意地でも守り抜くっていう気概があるかな?とちょっと不安になりました。
というのも、自分が命をはってでも引けないぐらいに大切にするモノはなにか?と問われればもちろん、娘については間違いなくそう。
でも、自分自身の矜持として、何に命を懸けられるの?それぐらいに没入するモノはなにか?これはある恩師がいっていた、あなたは自分の人生に何をと問われているのか?という問いと同じだなと。今年しっかり残り人生をどう生きたいか?ということも含めて答えを出していきます。
おれの想いを相次以上に知っている人はいねぇ。信じろ。
信じてくれ。ではなく、あいつの事を信じろ。このセリフは熱い。これまでのながい前振りがありここにたどり着く。涙が自然と溢れました。
自分の想い、命を預ける。これができる関係はどういうことなのかな?っていつものごとく本のなかからよい問いをいただきました。
人の世とはずっとこんなものだ。
戦が絶えない世の中が当たり前だということではなく、平和をみんなが願いながらも結局争いは絶えずに、不意なことで大事な人を失う可能性を秘めている。だからこそ本当に全力でいきているのか?とこのフレーズから思わされました。
たぶん、文脈の意図とは全然ちがう解釈ですが、自分が得意なのは誤読笑すきに解釈できるのが読書の魅力なので勝手に好きな方向にすすんでいきました。全てが終わってからでいい、というセリフもありながら、その終わりが来ることを見通せない世界もある。この前のビヨンドユートピアのような世界が21世紀にも現実問題として横たわっている。
本当に人の世とはずっとこんなものだ。深い言葉です。
塞王の盾を読んでのまとめ
Vol.1から完結編まで一貫して振り返ってみるとどこの場面も無駄がなく、人物や物語に無駄がなく、そして伏線めいたものでもなくただただ芯の部分を楽しむことができる読書体験でした。
どこを切り出しても素晴らしいと言っていますが、ビジネス書の様に、どこか気になる所だけ、学びたい所だけさっと読むことはできず、匡介の幼少期の動乱から時間を一緒に紡いできたから没入できる世界観なので、ちょっと読書の時間を確保して短時間で読むのをおススメいたします。
読書が日常のリズムの中に入っている人であれば、週末一日で読み切れるぐらい読む手がとまらないので、どこかにこもって読み切る贅沢な時間を作り出すのもいいのでは?と思います。
大津城近いうちに見に行き、塞王の世界観にどっぷりはまってきたいと思います。
ではでは
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