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#265 「【勉強の哲学】来るべきバカのために」を読んで、勉強の意味が私の中で広がった話

こんにちは!けーたです。千葉雅也さん著作の「勉強の哲学」を読みましたので、気づきや学びを共有いたします。

「哲学」という言葉がタイトルに入っていると、難解で手にとっつにくい印象を持つ方もいるかもしれません(哲学におののいてしまう私です)。

実際私も手に取るとき少し心配でした。でもこの本は本当に読みやすかったです!

どの章もまず結論を提示し、その結論に至るロジックを丁寧に説明。さらに、具体例を示しわかりやすく補足し、最後にまとめる。この一貫した構造が非常に親切なガイドをしてくれました。

ここからは、この本を「どんな人に読んでほしいか」や「特に記憶に残しておきたい部分」などを具体的に掘り下げていきたいと思います。


〇こんな人に読んでほしい!

やっぱり一番読んでほしいのは「勉強ってなんの為にする必要があるの?」って思っている本人か、「またはそれを子供や周りの人に聞かれて、自分の言葉でうまく説明しきれない人」にこの本をオススメしたいと思います!

もちろん、すでに自分の意見を持っている方にも是非読んでもらいたいと思います。

千葉雅也さんの「深く勉強することは、ノリが悪くなることである」「勉強とは自己破壊である」という勉強に対する切り口に「???」となった方はぜひ手に取られてみてください!

〇心に刻みつけておきたいフレーズ達

この本には、残しておきたい内容が多すぎたので、特に心に刻み付けておきたいフレーズを引用という形のリストにまとめました。

記憶しておきたい学びの付箋

以下のリストの中身で、気になった文章があった方はぜひ本を読まれてみてください!

・深く勉強するということはノリが悪くなることである。
・来るべきバカになる可能性が開けている。
・勉強とはかつてのノッていた自分をわざと破壊する、自己破壊である。
・生とは他者と関わることです。純粋にたった一人の状態はありえません。外から影響を受けていない「裸の自分」など、ありえません。
個性とは私たち、ひとりひとりが「どういう他者とどのように関わってきたか」の違いなのです
・地に足がついていない浮いた言葉をおもちゃのように使う、それが自由の条件である。
・自由になるために取り組むべき勉強テーマ、勉強の「深い」テーマは、これまであなたにとって、キモいことである。
・アイロニーはこのように、「コードを転覆」する。根拠を疑うことで、なんとなく共同でやっていた言語行為をできなくさせてしまう。いわゆる「ちゃぶ台返し」です
・自分の状況は大きな構造的問題の中にあり、自分一人の問題ではない、というメタな認識を持つことが勉強を深めるのに必須である。
絶対的な根拠はないのだ。だから無根拠が根拠なのだ。
ある結論を仮固定しても、比較を続けよ。つまり具体的には、日々、調べ物を続けなければならない。別の可能性につながる多くの情報を検討し、蓄積し続ける。すなわちこれは、「勉強を継続すること」です。
・欲望年表を作る(これオススメ!!)P149
・まずは教科書は読み通すものではなく、辞典のように「引く」ものと捉える。
・読書は完ぺきにはできない。読書において本質的なのは、本の位置づけを把握すること。
・普段の生活から、何を読むときでも反対語に気づくように心がけるといいでしょう。
アイデアを出すために書く。アイデアができてから書くのではない
・一見別々のことでも実は「似たこと」として考えられる、という発想を持つ。
・大きく分けて、思考にはツッコミ=アイロニーとボケ=ユーモアがある。根拠を疑って、心理を目指すのがアイロニーである。根拠を疑うことはせず、見方を多様化するのがユーモアである。
・踊ると言うことは、動きの自己目的化です。
・私たちは、成長するにつれ、意味のないものを描けなくなってしまいます

引用 勉強を哲学する

〇まとめ

改めて「勉強とは何か?」という問いを立て、じっくり考えることがありませんでした。

そのため、千葉雅也さんの思考をガイドとして本を読み進める中で、本のロジックに納得しつつも、自分なりの勉強とは何か?についてじっくり立ち止まり考える機会をもらえる良い本でした。

このnoteが誰かの選書の参考になれば幸いです。

ではでは。


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慧大  /  けーた
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