あの日の秘密基地
こんにちは。
新垣さとるです。
小学生の頃に住んでいた場所はこじんまりと小さいエリアだったけど海も山も川もあった。
今、考えてみると、とても素晴らしい環境だったと思う。
まだ、今みたいにゲームもなく(あっゲームウォッチはあった)授業が終われば野球かバスケット、もしくは地域の中で遊んでいた。
海があったので小さいながらも漁港があった。まだのんびりした時代だったので漁港の中や、漁港近くの雑草生い茂る空き地には使われていない漁船が放置してあった。
今考えると、何らかの理由で漁師の仕事が続けられなくなり船の処分にもお金がかかるので放置されていたのかもしれない。
車もそうだけど、船は使わなくなると一気に劣化が進む。放置されている漁船も子どもの目から見てもとても再度、海に出られる代物には見えなかった。
漁船と言ってもボートみたいな簡易なものではなく操縦室もあり船室もある大きな船。
そんな放置船は子どもにとっては最高の遊び場だった。秘密感があるのが最高にワクワク心をくすぐった。
船を宇宙戦艦ヤマトに見立てて想像の宇宙に飛ばしてみたり、秘密基地として敵との攻防に使ってみたりと無限に遊べた。
今でもあの船室の匂いや風景が蘇る。まるで今も存在しているかのように。
「ワクワク」ってあの時のあの気持ちがまさしくそうなんだ!と今は納得している。
ワクワクが分からないっていう人は多い。私も少し前まで分からなかった。大人になると打算的、現実的になるから。
“これをしてどんな得があるの?”
“こんな事してバカと思われない?”
“いいかげん大人になろうよ”
“それって時間の無駄”
“努力が一番大事”
そんな事ワクワクには無縁の要素。
自分のワクワクが分からないのはもったいないと思う。
「思考の鎧」を脱いで、もう一回子どもの気持ちに立ち帰ってみて。
あなたにもきっと感じられるから。見えてくるから。