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知的障害よりも発達障害のほうが社会適応は難しいです

今回は障害による社会適応の違いを書いていきたいと思います。

意外と社会適応が良い知的障害

私の遠い親戚に重度知的障害の人がいるのですが、パチンコ屋の清掃の仕事に就いていて、フルタイムで働いています。

社会には知的レベルが低くても問題なくできる仕事というのはあふれており、そうした仕事を選べば知的障害を持っていても問題なく働けると思います。

実際、私の通所している就労移行支援事業所でも、軽度知的障害の人が複数人いるのですが、彼らの多くは意外とさらっと就職していきます。

企業側としては命令に逆らわず簡単な作業をしてくれる人が必要になってくるので、そうした需要にこたえられる知的障害の人は就職が決まりやすいです。

知的障害の人と会話したこともありますが、彼らの多くは悪意が感じられず、ほとんどが性格の良い人でした。

命令したことを忠実に守ってくれて、毎日フルタイムに近い形で働ける人の需要は今後も高いのではないかと思っています。

社会適応の悪い発達障害

それに対して意外と社会適応が難しいのが発達障害の人です。

私が通所している就労移行支援事業所でも発達障害の人は多くいますが、彼らの多くが限界通所年数の2年通っても就職が決まらずに作業所送りとなります。

作業所送りというのは、就労移行支援事業所とくっついている複合型B型作業所というのがあって、そこに無理やり通わされる羽目になるのです。

もちろんB型作業所ということで工賃はとても低いです。

工賃だけで生活していくのはとても難しいですから、だいたいは生活保護もしくは障害年金を受給しているのだと思います。

そうした様子を見ていると、知的障害よりも発達障害の方が社会適応が悪く、居場所を失う可能性が高いと言えます。

発達障害への支援は薄い

また、発達障害への支援は年々薄くなっていっている印象があります。

ここ数年で発達障害という言葉が広まりましたが、そこに対する理解や支援はほとんどありません。

唯一の救いである障害年金でさえも、発達障害での需給が難しくなり、発達障碍者の生活はひっ迫しています。

知的障害であれば療育手帳という障碍者手帳を精神保健福祉手帳とは別に作ることができ、特別な支援も受けることができます。

今の社会に知的労働があふれているからこそ知的障害への支援が厚いのは良いことだと思います。

しかし、それと同時に発達障害への理解も促進されてほしいというのが私個人の意見です。

発達障害は個人の特性の問題であり、努力次第でどうにでもなるという間違った理解が広まってしまっています。

特に発達障害と簡単に診断してしまうメンタルクリニックが増えてしまったことにより、発達障害をカジュアルに公表して、本当に困っている人への支援が滞っています。

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