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挨拶の言葉がニュアンスすぎる

行ってきますの真意

機動戦士ガンダムで、出撃するとき
「アムロ行きます!」って言うのは
必ず帰ってくる保証がないからだ、と
岡田斗司夫さんが言っていてなるほどと思った。

まあ出撃するときに「行ってきます」
とは言わないだろうが
「来ます」が決まってないのは確かだ。

考えてみると、この「行ってきます」って
不思議な言葉ではある。
わざわざ「帰ってくる」と宣言している。
家族に対して言ってるわけなので
当たり前と言えば当たり前。
だけどそこに繋がりや温かさも感じる。

「行ってらっしゃい」も
「行って+いらっしゃい」だから、
行って、帰ってこいってことね。

何気なく使う言葉だけど、
深い気持ちもあるんだな。

あなたからいただきました

「いただきます」。
これなんかも何気なさすぎるし
普段、真面目に考えることなんかないけれど
「頂き」だからな。
頂くってことは食べ物を頭上に持ち上げてる。
・・それほどありがたいってことか。

「もらう」ことが前提になってる。
感謝の言葉だってことはわかるな。
だから本来は作った人は言わなくていい言葉。
確かに昔のドラマだと、
食べる家族が「いただきます」と言い、
作ったお母さんは「召し上がれ」と言っていた。

「ごちそうさま」は「ご馳走」に様付け。
ごちそうは豪華な食事のイメージでしかも様。
だから食べた方は「こんな豪華なものを」と思い
出した方は「お粗末さま」なんて言った。
今はそんなこと言う人あんまりいないけど。

ご馳走は「走り回って集めたもの」か。
だとすると今年は白米がご馳走だな。
感謝しないと。

西洋の人は「いただきます」は言わないけど
お祈りしたりするからな。
行動で「頂いて」いる。

相手の気分を聞いている

「おはよう」は「早いね」ってことだ。
「朝だね」って確認してるだけっぽい。
これは英語の「Good Morning」も近い。
「いい朝だね」って言ってるだけ。

「こんにちは」なんて「今日は?」。
今日はどんな感じ?って聞いている。
「What's up」みたいなもんだな。

と言っても、最近は「こんにちは」なんて
あんまり聞かないな。使ってるのかな?
ひと昔前は「ちわー」なんて言ってたような・・
いや、そんなの御用聞きしか言わないか。
今どきは「どーも」で全部すましてるような・・

どれ取ってみても本来の意味は消えている。
何となくニュアンスだけが残って、
それでも言葉自体は消えないってとこが
不思議だし面白い。

ニュアンスだけなんだけど、
本来持ってた気持ちみたいなのは残ってる。
あ、それがニュアンスってことか・・

次回は「複雑な承認欲求」です。

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