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今更漫画とアニメで『進撃の巨人』を三日で見てみた

進撃の巨人、数年前に挫折したことがある漫画。
私の好みに合わない絵っていうこともあり、10巻で諦めた。

どこまでも終わりがない残酷で心折れる物語が続くんだけど、YouTubeで岡田斗司夫さんが褒めるから再読したら、面白くてたまらなかった。
もしかしたら、ここ数年で第二次世界大戦やガザやロシアウクライナ戦争について少し勉強したからかもしれない。
 残酷で目も当てられない描写は、おそらく現実にもあるだろうし、それが私の身にも降りかかってもおかしくないからだと思えるようになったからかもしれない。

(以下からネタバレが含まれます)

生きる意味について

なぜ生まれたのか、生きているのか、本気で考えざるを得ない経験をして、ジークやアルミンが行き着いた境地に私も立ったから、最後まで見られたのかもしれない。
 何か人生で使命や志をもつのも素敵なことだけど、流されるままに生きて、人と交流したり、自然の中に身を置いて何か感じて、それが少しでも気持ちのいいものだったら、それでいいんじゃないかと思う。ジークにとってそれはクサヴァーとのキャッチボールで、アルミンにとってはミカサやエレンとのかけっこだったと。

 当たり前だと思ってるから屋根のある家に住めることに心からの感謝を持てないけど、私は何か食べたいとか、誰かと一緒にいたいとか欲望を持てることには感謝できる。

結果はわからない

ワンピースでクロコダイルが言った、「国を守ろうとする気持ちが国を滅ぼす」言葉が思い出されるけど、進撃の巨人では、お互いの意図を分かった上で、ぶつかってるのが面白い。お互いの意図はわかってるけど、結果もわからない、どちらがいいかも分からないけども決断して行動してる。

まさに人生はそうだと思う。

予想外に次ぐ予想外

当初予想していた敵のレベルが上がるバトルものではなく、レベルというか次元というか、何かが全く異なるステージにいってもバトルは無くならないし、一切の人間的な希望を与えないストーリーでずっと裏切られて面白かった。

そして、私はリヴァイ兵長が一番好き。カッコ良すぎるし、強すぎるし、戦ってる時の音楽と映像もいいし、シンプルだし、優しいし、チビで面白くないけど面白いところが好き。

ワンピース同様、one of the best comicsだと思う。

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