ミネラルウォーターは賞味期限を大幅に過ぎていても飲めるらしい
千葉の台風被害、お見舞い申し上げます。
共同代表をやっている災害支援団体「助けあいジャパン」では、「みんな元気になるトイレ」の活動をしていますが(災害時に発動できるきれいなトイレの市町村ネットワークを作っています)、富士市、刈谷市、西伊豆市から、千葉の君津市にトイレ・トレーラーが来ています。
以下の写真は君津市に来ているトイレ・トレーラー。
トイレ・トレイラーを各市町村が導入すると、どこかで災害が起こったら他市町村から集結でき、きれいなトイレが数十並ぶことになります。
そういう災害時ネットワークを作り上げることを目指しています。
災害時のトイレ問題、本当に深刻なんです。
特に水が止まっている場合、トイレ流せません。
避難所や近くの学校などのトイレも流せないので、もうてんこ盛りになります。たとえ流せたとしても、いろんな人が使うと汚れるので、「汚いトイレに行きたくないが為に水を飲まない避難者」が多くいます。
夏だと熱中症になりますし、水分が足りないのは万病の元。
ただでさえ過酷な避難生活で体調崩しやすいので大変です。
「みんな元気になるトイレ」は、その問題を解決しようとしています。
しかも、このための寄付(クラウド・ファンディング)はふるさと納税が使えます。
現在、北海道の沼田町がクラウド・ファンディングを始めました!
ぜひ、ご協力ください。
「みんな元気になるトイレ」のくわしい説明はこちらを。
で、本題。
そんな中、以下のような記事を読みました。
読んで、「そういえば災害時用に備蓄しているミネラルウォーターが賞味期限を大幅に過ぎていて『買い換えないといけないなぁ』と思っていたんだった」って思い出しました。
そうか、買い換えなくていいのか。
元記事が消えてリンク切れするとイヤなので、内容を軽くまとめると。
台風15号の被災地(富津市)でペットボトル水が配られたんだけど、そのうち約1800本が賞味期限切れだったため、市民からの指摘を受けて市がお詫びした(2019年9月12日付東京新聞夕刊)。でも、その水、飲めますよ、という内容である。
以下、引用。
ペットボトルの水に表示されている賞味期限は、飲めなくなる期限ではない。
長期保管中に水が蒸発し、表記してある内容量を満たさなくなるため(計量法に抵触するため)、規定の内容量をきちんと満たすための期限である。
もちろん、直射日光や高温・高湿を避けるなど、保管がきちんとしていたことは、飲用するための前提条件である。
が、ただでさえ水が不足する非常時には、五感で味を確かめて、飲用として使うことは十分可能だ。
このことを、消費者も、行政も、マスメディアも、誤解している、と筆者は指摘している。
なるほど。
これについては、産経新聞も検証している。
なるほど、かなり長いこと飲めるのね。
しかも、次の(↓)は個人ブログっぽいんだけど、賞味期限を4年近く過ぎたペットボトルの水を飲んで、「ボトルが変形しただけで、異味・異臭はなく、おいしく飲めました」と書いてある。
上記サイトの写真を引用させていただくと、こんな感じ。
この一番右のを飲んでも全然いけた、ということですね。
引用先はどれも「外部からの匂いなどは移るので美味しくはなくなる」と書いてあるし、保管が悪いとやはり腐るだろう。そしてなにより未開封が絶対条件だ。
でも、保管状態が良ければ、わりと長く飲めるのだな、ということは覚えておこうと思う。
そうか、未開封ならミネラルウォーターはかなり持つんだな。
捨てずに置いておいて良かった。
※
ちなみに、被災している場合、特に水道や電気が来ていない場合、「トイレの水が流せない」「避難所の汚いトイレに行きたくない」などの理由で、絶対に下痢はしたくない、と被災者は思うもの。
なので、賞味期限の切れている水は、たとえ理論上は飲めるとしても、避ける人がいるのは気持ちとしてはわかるな、とは思った。
古めの喫茶店(ただし禁煙)で文章を書くのが好きです。いただいたサポートは美味しいコーヒー代に使わせていただき、ゆっくりと文章を練りたいと思います。ありがとうございます。