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時間の流れは人によって全然違うよね

前回の投稿から2週間とちょっと経った。たったそれだけなのに、なんて書いていいかわからない。特に構えず、しれっとアップしてしまえばいいのかもしれないけど、なんとなく、それもな、と思いながら、ずるずると下書きだけが延びてしまった。


ひたすら最後までぐだぐだです。
暗くて、結構長いです・・・が、今回はお許しを。


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朝ドラ「おかえりモネ」に出てくる、東日本震災で奥さんを失い、それ以来立ち直れずにいるカリスマ漁師の新次(浅野忠信さん)の今日(あ、もう昨日、いや2日前か)のセリフ、「俺は立ち直らねえよ。絶対に立ち直らねえ。」の一連の演技にはまいった。あの ” 間 ”、何度も何度も聞いてしまう奥さんからの最後の留守番電話・・・・・・すべてがリアルすぎる。

この悲しみと一緒にしてはいけないのだろうれど、ロッタを失った淋しさとリンクしてしまった。

もう戻ってこないことも、どれだけやっても後悔はついてくる、ということも頭ではわかっているつもりだし、経験をしたこともある。そして、ロッタのあの状態では、楽になってよかった、よね、とも思う。けれど、やっぱり心がついていけない。あまりにも終盤、密に過ごしていたので、いなくなった今とのギャップが激しすぎて、時間も心もぽっかり。・・・なんか突然、ポツン、と置いてきぼりを食らったみたいだ。



そのモネの日、美容院に行ったら担当の人と朝ドラの話になって、今朝の「絶対に立ち直らねえ。」っていう、浅野忠信さんのセリフはどういうことなんだろう? どう思う? って聞かれた。
TVを見たときは、感覚で、わかる。って思ったけど、それを言葉にしようとすると、あまりうまく表現できなかった。

・・・そこから進みたくない、のかな。
前に進むことと忘れることとは違うけど、自分が前へ進む事で、そこから時が止まってしまっている人(奥さん)を置きざりにしていってしまう事になるような・・・、ただいつまでもその時のまま一緒にいたい・・・、自分の今後の人生なんてもうどうでもよくって、ただただ、その時に留まっていたい。一緒にいたいっ。いるっ。って思ったのかな。・・・もう、ここにはいないのだけれど。


新次が「5年て長いっすかね・・・」って言い始めて、この一言目でぶっさりと胸を突かれた。

違うよね。違うよね。自分にとっては全然長くなんてないんだよね!

自分もそろそろちゃんとしないといけないのかな? いつまでも淋しさに浸ってるわけにもいかないのかな。立ち直る期間ってどのくらいなの? っていう思いが段々と近づいてきていたから、その言葉で一気に想いが溢れてしまった。




亡くなった奥さんの美波(坂井真紀さん)が、中島みゆきさんの「かもめはかもめ」を歌っているのを見て、小学生の頃から、嫌なことや腹が立つ事があったり、気分が沈んだりすると、ひたすら中島みゆきさんの歌を、弾き語っていた事を思い出した。

家の中でトイレ以外でカギのかかる唯一の部屋だった応接間にピアノがあって、何かあるとすぐ応接間にまっしぐら、ドアに鍵をかけて誰も入ってこれない様にして、ただただ自分の世界に入り込んで、何も考えず、内へ、内へ、潜っていっていた。
家の前を通る人にはたぶんまる聞こえだったけど、そんなことはどうでもよくて、2時間でも3時間でも、時には1日中歌っていた。さすがに夜10時を過ぎると、もういい加減にしなさい、近所迷惑でしょっ!って言われて、やめたけど。




自分の中の海みたいなところへ、深く潜って、潜って、潜り切って底に着いたあたりで、ふっと自然に力が抜けるから、あとはそのまま身を任せていると、ゆらりゆらりと水中を漂うようにゆっくりと時間をかけて浮き上がっていって、そのうち、ほどほどに明るい水面が見えてきたなってなったら、気づけば海面からぽわんと顔が出せている。意識はないけど、そんな感じ。

それが、自分のストレス解消法の一つだった。小学生でストレスってのも大袈裟だけど、でも、それが自分なりの一番早い立ち直り方だった。
ずーっとお世話になってたなぁ、みゆきさん。

最近は弾き語りしていないけれど、それはストレスがなくなった訳でも、とびきりの解消法が見つかったわけでもなくて、ただ、最近の曲って、楽譜が難しくて、弾けなくなってきて歌えないから、逆にストレスが溜まると言う・・・笑



今はどのあたりにいるのかな。深い海の底には着いたと思うから、今はまだ漂ってる最中? もうほどほどに明るい水面は見えてきたかしら?



つい、2・3日前まで、ベッドで寝られなかった。なぜか、ベッドで寝ちゃいけない気がしてしまって、自分でも病んでるよな、って思うのだけど、ロッタを見送ってから、ベッドに行けずにソファーや床で寝ていた。基本的にオットからは放任されてるけど、あまりにもちゃんと寝ないから、「野宿している人」と呼ばれ始めて、だよな、そろそろちゃんとしなきゃなだな、って、がんばって寝てみたら、それからはベッドで眠れるようになった。

だから、少しは浮き上がってきたのかな。




ロッタとの時間がなくなってしまっただけで、寝込んでいるわけでもなく、その他にやっていることは今までと変わらずで、母の事をしたり、仕事したり、家のことしたり、残されたQ太郎をケアしたり・・・・・あとはなんだ?

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あ、初めての梅仕事をして、黒糖梅シロップや梅酒を日本酒で作ったり、醤油麹を作ったり←と言っても、どれも漬けたら1日数回混ぜるだけで、ほぼ放置なので、手間はそんなにかからない

1日中映画を観まくったり、過去ドラマを一気見したり、ロッタは今何を思ってるんだろうか? とタロットをひいてみたり、ひたすらクロスステッチをしたりしていた。


4月から入部した「noteステッチ部」、チクチクとやっていると、ぐるぐるとロッタが頭の中を走り始めて、また涙腺崩壊・・・になったりもしたけど、それでも没頭もできるから、クロスステッチの存在には随分と助けてもらった。作品が出来上がると、やっぱり嬉しいので、そのおかげで少しずつ浮き上がれてもきた気がする。

noteも、「7月の巻」をアップしなきゃな、と背中を押してもらえて書き始めることが出来た。かなり時間はかかったけれど。




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 ↑虹の橋を渡る約10日前。
 提出ギリギリの課題を邪魔されてた、猫あるある

 こんなのなんか書いていないで、1日でも早く病院へ連れて行くんだった・・・。結果として変わらなかったかもしれないけど、変わっていたかもしれないのに、この時はそんな風に思えなかった。なんて愚かなんだろう。






今はまだ、ごめんね。しか言えないし、いないことにちっとも慣れないし、それよりも、まだ信じられなくて夢見てるみたいだし、友人が言ってた、うちではまだ時々そのへんをウロウロしてるよ、足元スリスリしてくるよ、ってな気配も感じられないけど、ロッタが大好きな葉っぱモノを洗っていたら、きっと今迄みたいにおねだりにきてるよね、今は楽になって、美味しいもの沢山食べてるよね、って願うし、何かにつけてロッタに結びついちゃってすぐに泣いちゃうけど、ぶわぁーっと涙が溢れて、瞼が腫れる前にスッとひけるようにはなってきたから、まだしばらくは浸っててもいいよね?


前に進むことと忘れることは違うし、楽しむことと忘れることも違う。私はたぶんこれから、少しずつ現実に戻っていくと思うけれど、でも、一緒だからね、一緒にいてね。



あ、でも、時が流れていつかその時が来たら、またこっちの世界に来てね。
ん? その前に私が行くかもしれないか。
そしたら、その時はそっちでうだうだしたいね。







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何度経験しても、辛いですね。








暗くて長いぐだぐだにお付き合いを下さり、嬉しいです。
有難うございました。






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