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この時期、ほんとにご用心②

今日は、先日の続き…ではないのですが、全く関連がない訳でもない、「この時期、ほんとにご用心②」です。

①から2週間も経ってますね。
そして、とても長くなってしまいました。
よかったら、寄っていって下さい。


ちょうど1年前の2月のある夕刻、その日に母が利用しているショートステイ先以降「ショート」から、「ハナさんに(母:仮)発熱があり、これからまだ上がるようだったら、迎えに来てもうことになるかもしれません。」と連絡が入った。

たまたまこの日は外出をしていて、すぐには迎えに行けない場所におり、しかも帰宅時間は夜中過ぎになってしまうことを伝えたところ、ショートのスタッフさんは「今のところ血中酸素飽和度は落ち着いているので、大丈夫ですよ。お預かりします。また様子が変わったら連絡しますね。」と言ってくれた。


数時間後、母の熱は上がってしまったらしく、今度は「お迎えに来て下さい。」と連絡が入ったのだけれど、私はまだまだ当分動けず、迎えには行けない。
それでもスタッフさんは「こちらはずっと在所しているので、何時でも構いませんよ。」と言ってくれたので、その言葉に甘えさせてもらうことに。

このご時世だから「今すぐ迎えに来て下さい!」ではなく、ほんと助かった。

でも正直言うと、真夜中過ぎにしか迎えに行けないから、夜中に寝ている病人の母を起こすことになってしまい、何時になってもいいのであれば、そのまま泊まらせてくれたらいいのになぁー、なんて思った自分がいる。自分勝手だね。



なぜ、妹が一人で、私が一人で、迎えに行けないのか?

現在母は介護5で、自分だけでは立つことができず、車イスを使っており、家では、妹と私と分担して介助をしている。

家の中では、妹も私も一人で母のお世話ができるけれど、外出となると、中々そうはいかない。

もし一人でショートにお迎えに行ったとしたら、車に乗せるのは手伝ってもらえても、自宅に戻った時に、体調が悪くていつも以上に足腰に力が入らない母を、車から車イスへ一人で移動させるのは、難しいというよりも危険なので、やはりやめた方がいい。

妹は母よりも体重が軽いし、力もそれほど強くない。全身脱力で、もう鉛かなんかじゃないの?知らんけど。っていうような重さの母が駐車場でひっくり返っちゃったら、起こすのはほぼほぼ無理。家の中ならまだしも、外となるともう起こせなくて、心折れちゃう。寒いし。


結局、私の帰宅後の夜中2時半頃、二人で母を迎えにいった。


5年前の母

床に崩れると
立つ協力を一切してくれない
高齢者のイヤイヤ期(笑)



翌日、母をかかりつけの病院へ、仕事終わりの妹と連れて行く。
検査をしたり、ある程度診てもらうも発熱の原因はわからず、先生からは、自宅療養にするか、それとも、このまま市民病院へ搬送して検査&入院をするか、の選択を迫られた。

先生の説明では、自宅療養も出来なくはないけれど、治りもかなり遅く、敗血症の危険も伴い、命を落とす危険性がある(・・・そんな言い方されたら、怖くておうちで看れないじゃーん)
入院したら、しっかりと検査をしてもらい、最先端の治療を受けることができる、とのこと。


しっかりと検査をしてもらい、最先端の治療を受ける方がいいに決まってるけれど、でもこのまま入院してしまったら、コロナで面会も思うようにできないし、ベットに寝たきりでさらに足腰が弱まり、本当に寝たきりになってしまう。
で、家で介護ができなくなり、そのまま施設に入ることになって、もう家には帰ってこれない…。

うぅ、ついに来てしまいましたか。もう、覚悟を決めないといけないのか? 突然こんな日が来ちゃうもの…なんだ。


妹も同じようなことを考えていたみたい。

家で看ることだってできなくは、ない。
もちろん、もちろん、施設には入れたくない。だけど、でも、
妹と私の決断は、入院させる、だった。



そのまま病院から、母と私は救急車に乗って、妹は自分の車で市民病院へ向かう。

病院に到着すると、まずは処置室で、PCR検査、血液検査、などなどをし、私たちはその横で母の腕や体を抑えたり、母に代わって質問に答えたりする。

鼻の穴の奥に、ぐいっぐい綿棒を入れられてて、母がのけぞっている。もう診てるだけで超痛い。ひぃー。

「ハナちゃん(仮)、えらいね。」「しんどいのに頑張ったね。」などと声をかける。母は褒められると喜ぶので、少しでも気持ちが和らぐように、妹と必死で盛り上げる。笑

その後、尿検査や他検査のために母は別室に連れていかれ、私たちは待合室で待つ。

この時点でとうに21時を過ぎていた。
長丁場になりそうだから、合間を見つけてコンビニに行き、車の中で妹とふたり、弁当を食べる。

 今思うと、この時間で自分の車を取に帰っておけばよかった。
 そしたら後々別行動ができて、妹を帰すことができたもんな。
 ま、今だから思うんだけど。

23時を過ぎた頃、色々な検査をし終え、ストレチャーに寝ていた母が、カーテンで仕切られた空間のベットに移され、そのすぐ横で、「入院する部屋は、個室がいいですか? 4人部屋がいいですか?」など聞かれる。


入院に必要なものはいつ取りに帰ったらいいんだ?

何が必要? パジャマと…薬と…うーんと...…


今のうちに一旦どちらかが帰って準備をしてきたほうがいいのかなぁ?
でも、ある程度決まってからの方がいいの、かも?

お母さん、ぐぅぐぅ寝てるよ。笑
眠れるってことは、痛いとかはないんだよね?
表情も、さっきと比べてちょっと楽そうになってる気がする。

あ、Qちゃんのごはんはあげてきたよね?
水はまだあったっけ?


なんて、あれこれ考えてたら、医師が説明にやってきた。

コロナは陰性だったこと、尿検査も尿管に直接管を入れて検査したけど(
(痛すぎる―――っ)悪いところはなく、それ以外にも考えられる検査をしたけれど、発熱は原因不明、と説明される。

「ちょっといいですか?」と医師は腹部を触診し始め、「このあたりが少し腫れているのと、他にも気になる数値があるので、これからまた検査してもいいですか?」と聞かれ、もちろん(この際、とことん検査して下さい)、とお願いすると、何枚かの同意書を渡され、記入する。


4年前の母とロッタとQ太郎

この頃、デイサービスから帰ってくると
いつも疲れていた様子で
寝てばかりだった


25時半が過ぎ、妹はパイプ椅子の上でうつらうつらと舟を漕いでいる。

妹は明日も朝が早い。妹だけでも先に帰らせようか。

私はオットに迎えに来てもらえばいいから、今のうちに連絡しとこかな。

なんて考えてたら、また先ほどの医師が検査結果の報告に来た。


結局、発熱の原因はわからなかったようで、
「これだけ調べても原因がわからないので、原因がわからないと言うことは治療をしようがなく、入院してもただ寝ているだけになってしまいますが、どうされますか?
帰っていただいてもいいですし、もう遅いので、今日はこのまま入院して寝ていかれることは可能ですが、でも治療することがないので、寝てるだけになりますけど…。」と言われる。




ん?


へっ?


入院・・・しなくて、いい・・・?


みっちりしっかり調べてもらっても原因がわからないのなら、大丈夫なんだろうけど、うーん、
もう家に帰ってこれないのかも、って覚悟までしてたのに?
荷物や段取りなんかも考えてたのに??
個室? or 相部屋? まで聞かれたのに???

なんだか、なんだかなぁ。ちょっと拍子抜け。



まぁ、よかったんだけど。



清算をすませ、全身脱力のずっしりと重い母を、車イスから助手席に「せぇーのぉーでっ」と乗せかえ、真夜中の道を帰る。


なぜだか母の熱は翌日には下がり、しばらくは上がったり、下がったりを数日繰り返したけれど、そのあとはケロリと引いてしまった。
さすが母、悪運も強いが、生命力も強し。笑


結局なんだったのかわからない。

まぁ、元気になってくれたのでいいんだけど。




コロナが流行る以前は、デイやショートを利用中に発熱があっても、多少の発熱なら別室で寝かせ、預かってくれていましたが、コロナ以降は、発熱したら即お迎えに行かないといけなくなり、熱が下がっても、熱が下がった翌日から数えて2日はお休みしないと、デイが利用ができなくなってしまったので、この年の2月は家で看ることが多く、私自身も身動きがとれず、少々不便な思いをしました。

それだけしっかり対策をしてくれている訳で、仕方ないのは重々理解してはいるけど、日中世話する人がいない家庭や、お休みを何日も、何度も取りにくい職場の方は、どうするんだろうね?
ヘルパーさんにお願いするのかな。
余計なお世話だけど、ちょっと考えてしまいました。

4年前の母とロッタとQ太郎
なんだか平和な光景
見ているだけでこちらも眠くなる。笑



コロナが流行る数年前の冬も、母は高熱を出し、数日続いて寝てることが増え、それまでは一人で歩けていたのに、随分と足腰が弱まってしまった。

いよいよ自分で立つことも、歩くことも辛そうになってきたので、一時的に、と車イスをレンタルしてみたが、体調が戻っても車イスが手放せなくなり、ほぼ同時進行で認知症が急速に進んでいたので、毎年、年明けのこの時期になると、今年は何が起きてしまうのだろう? とヒヤヒヤしている。






ちょっと余談だが、
昨年のこの母の入院未遂の翌月、今度はオットの尿管結石の痛みで夜中に3時頃救急車を呼び、2か月連続して救急車に同乗することになったんですが、あまりないよね、こんなこと。笑


で、

あぶない あぶない 冬はほんとに ご用心~♪



なのです。笑

君も元気でいてくれよ



今年は今年で、また別件で問題がありましたが(以前に比べたら全然大したことではない)、おまけ編として「この時期、ほんとにご用心③」でお話ししようかな。


冬の間に投稿するつもりが、暦の上ではすっかり春。

暖かい日も増えてきましたが、
どうか皆さまも、ご自愛下さいませ。






最後まで長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

ではでは、また。





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