朝、起きるのがつらい時に思い出したい言葉。
1月25日。
寒い。寒いと、朝起きるのがしんどくなる。
早起きしたいと、いつも思っている。早起きしたほうが色々いいのもわかっている。わかっているけれど、それでも布団から出るのは、しんどい。
布団から出るのがしんどいなぁと思うとき「今日の仕事は重苦しくて憂鬱だな…」と思うときに思い出すと「ああ、起きるか」という気持ちになれるのが、マルクス・アウレリウスの言葉。
ローマ皇帝(ローマが栄えた時代をつくったとされる五賢帝のさいごの皇帝)のマルクス・アウレリウスは「哲人皇帝」とも呼ばれていて、皇帝であり哲学者であった。
……なんて聞くと、すごい難しい本のように思えるけれど、そんなこともない。『自省録』は、誰かに読ませるためではなくて、マルクス・アウレリウスが自分のために書いたものらしい。
だからだろうか。「すごいなぁ」と思う言葉はたくさんあるものの、中には生活が透けて見えるというか「わかるわー」というものが結構出てくる。
特に私が共感したのは「朝起きること」についての彼の言葉。こういう言葉を残している、ということは、彼も朝起きるがしんどかったのだろうか。
*読みやすくするために適宜、改行やスペース、太字を入れています
「自分を愛する」とは、何か。
マルクス・アウレリウスは、自分がこの世界に生まれてきた使命をはたすことこそが、自分を愛することだと述べている。
だからこそ
「朝起きにくい」=「使命を果たさない」=「自分を愛していない」
という論理展開になるようだ。
スヌーズをくり返してしまいそうなときは
「自分のこと、愛している?」
と問いかけてみてもいいかもしれない。
あと、このままだと蟻や蜘蛛以下の存在になるよ、と。
少しイラッとしそうだけど、イラついたとしても起きられるのであれば目的は達成するのだから、まぁいいか。
あともう一つ、マルクス・アウレリウスの言葉を。
「自分はまだまだ力が足りない」「誰かに何かをするなんて、おこがましい」と尻込んでしまいそうになるときに読みたくなる言葉(←私はよくある)。
「頭が鈍い(頭が良くない)」ことは、言い訳にはならない。そういう言い訳はもういいから、今、あるもので徳を示せ、と。
ああ、もう耳が痛い。
だけど、これも皇帝自身が自分に向けた言葉。
皇帝だって、自分の能力で悩んでいた。私たちが悩むのも当然だ。
自分のバカさ加減は、何かをしない言い訳にはならない。
とはいえ「人間だもの、しょうがないよね」とも思う。
もっと頭良く生まれたかったなぁと、切に思う。
(来世があるなら期待したい……)
そうなぐさめながら、少しでも建設的なほうへと歩みを進めていけるとよいですね。
さて、今日も一日お疲れさまでした。
明日こそは早起きができますように!