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さとくらnote記事オススメ「小説・漫画」編。

 はじめまして、もしくは、こんにちは。
 さとくらです。

 気づけば、マガジンにまとめていたエッセイが100を超えそうになっていました。驚きです。2年以上noteをやっているのだから、考えてみれば当然なのかも知れませんが、少々遠いところまで来たなと言う気持ちになりました。

 今回はそんなマガジンにまとめたエッセイの中から、小説や漫画に関するオススメ記事を紹介させていただければと思います。
 小説や漫画の感想に関しては日記の方でよく紹介していた気もするのですが、今回は単体の記事にのみ注目しました。

 僕(さとくら)を知っている人も、知らない人も良ければ最後まで読んでいただければ幸いです。

 ということで一つ目です。

 僕のエッセイを読み返してみると、noteをはじめた時期が二十代の終わりと言うこともあって、どう三十代を迎えるかを常に考えている部分がありました。
 そういう考えのもとに、自分の二十代を振り返る趣旨の一つとして古井由吉「杳子」と昔の恋人に「自分のことを知らない人」と言われたことを引き合いに書いたエッセイです。

 二つ目は村田沙耶香についてのエッセイを。
 今の僕を構成している一つにラジオがあります。僕がラジオにハマったきかっけは「朝井リョウ・加藤千恵のオールナイトニッポン0(ZERO)」でした。
 作家二人のお喋りって、どんなものだろう? という好奇心で聞き始めました。改めて振り返ると、小説家という仕事をする上でラジオパーソナリティーとしてのキャラ付の難しさはあったんだろうな、と思います。
 少なくとも村田沙耶香に対してはキャラ付すべきではなかった、という内容です。

 三つ目は河野多恵子についてです。
 僕の読書歴を語る上で戦後文学のとくに「第三の新人」は避けて通れない世代なのですが、河野多恵子は第三の新人に近い時期に活躍された作家でありつつ、○○世代と括られませんでした。
 そのせいか分かりませんが、今も活躍する作家(山田詠美、川上弘美etc.)は河野多恵子の影響について多く語っている印象です。
 そして、僕も河野多恵子の影響は強くあります。

 四つ目はいくえみ綾の「あなたのことはそれほど」について。
 内容としては不倫と結婚に関するもので、独身男性の僕からすると想像する他ないテーマですが、第三者だからこそ見えるものもあるかな? と思う次第です。
 昔から僕は謎に不倫の物語は好きなんですよね。おそらくそれは、結婚には確かな必然性を見つけにくいけれど、不倫にはそこに至るまでの必然があるように見えるからなんでしょう(少なくとも物語内では)。

 五つ目は市梨きみの「心中するまで、待っててね。」について。
 BL漫画にも、描かれるべき必然性を見つけることができる作品があります。「心中するまで、待っててね。」はその一つのように思います。
 そういう点で、僕はBL漫画読む時の問題意識は一貫していて、BL漫画の良い読者ではないかも知れません。
 ただ、こういう読み方も可能なんだなと思っていただければ幸いです。

 六つ目は名倉編の「異セカイ系」について。
異セカイ系」は独特な小説で、もっと広まれば良いのにと思って書きましたし、今も思っています。
 僕は記事の中で舞城王太郎の「裏山の凄い猿」の作中の「困っている人を助けようって気持ちがなくなったら社会は終わりやわ。ほれにあんたは絶対結婚できんわ」という台詞を引用しています。
 読み返してみると、僕って結婚に関する内容の記事を書きすぎでは?

 七つ目は金原ひとみ「デクリネゾン」について。
 現在、「デクリネゾン」はネットで読めなくなっているので、単行本化するのを待つばかりなのですが、本当に良い小説なんです。
 今は読めない小説をどのように紹介すべきか分かりませんが、あえて書くなら主人公の志絵は幸せを実感するほどに「意思とは関係なしに弾かれたように、別の方向に」向かってしまう人なんです。
 そんな志絵の女としての、母親としての、小説家としての生活が描かれるのが「デクリネゾン」です。

 八つ目は一木けい「1ミリの後悔もない、はずがない」について。
 短編でデビューした新人作家が単行本を出版する為に作品を一つ一つ書いていくことで、上手くなっていくのが「1ミリの後悔もない、はずがない」を読むと分かるんです。

 最後に小説でも漫画でもないものを。
 最近、「花束みたいな恋をした」を見て、脚本の坂元裕二の問題意識って故郷にあるのかな? と思ったので以前書いた「東京ラブストーリー」の記事を。
 「東京ラブストーリー」の永尾完治って地元、愛媛の常識や思い出から逃れらなかった人間だったんだよな、と思ったんですが、「花束みたいな恋をした」の山音麦もそういう部分を抱えているなぁと考えた次第です。
 その辺は、また別の機会に書きます。

 ということで、さとくらのオススメ記事でした。
 一つでも気になるものがあれば嬉しい限りです。

 オマケ。
 砥峰高原に行ってきました。

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 「ノルウェイの森」のロケ地!!!

 いやぁ、まじでめっちゃテンション上がったんですけど、これに関してもまた別の機会に。今、「ノルウェイの森」の映画を見なおしているので。

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さとくら
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