人は食べなくても生きていける?
今年のお正月に白鳥哲監督の恩送り企画で、「不食の時代〜愛と慈悲の少食〜」という映画を視聴しました。
脊髄小脳変性症という難病を甲田療法によって克服して以来、1日青汁一杯で20年以上生活している森美智代さんという鍼灸師の方を中心にしたドキュメンタリーです。
森美智代さんの神々しさが画面を通してでも伝わってきて、なぜだか始終涙が止まらなかったのですが、特に印象に残ったシーンが二つありました。
一つは、死ぬときに神様の前でどんなふうに生きてきたのかお話しするのが楽しみだというエピソード。
この話を聞いて思い浮かんだのは、(もはや自分の記憶なのかも定かではないのですが)、幼稚園や小学校の子供が家に帰ってくると、お母さんにその日1日どんなことがあったのか一生懸命話しているイメージでした。
私たちはきっとそんな風にいろんな体験を分かち合いたくて生まれてきたのかもしれないなとおもいました。
もう一つは、多分青汁も飲まなくても生きていけるけれど、植物と繋がっていたいから飲むのだという言葉でした。
食べるという行為は、私たちの体も自然の一部であるという何よりの証拠で、それによっていのちが維持されているのだということを改めて気づかせてくれる言葉でした。
興味を持ったので更に森美智代さんの「霊性を高める少食法」という本を読みました。
https://books.rakuten.co.jp/rb/16212288/
こちらの本は、少食の実践方法だけでなく甲田先生とのエピソードや少食によって得られる変化、実践者の体験談から龍体文字のことなど盛りだくさんの内容でした。
興味深いお話が多かったのですが、特に印象に残ったのが、「(甲田先生の)健康法は、一生、誰でも、死ぬまで続けられるように、安くて、簡単で、自分でできる、死ぬ前の日までできるもの。お金が続かないとできないものではなくて、お金持ちでなくともできるようにと考えられていました。」という部分です。
どんなに良いものでも、それが自分で実践できるもので、かつ続けられるものなければ意味がないですよね。
森美智代さんに興味を持たれた方はこちらのインタビューも是非。