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まずは本当の願望を認めることから始まる

自分のやりたいことは自分が一番よくわかっているはず…と思うのが自然ですが、これまで生きてきた経験では「そうでもないぞ」というのが正直なところです。

自分の願望を見えにくくしている原因はいくつかありますが、その一つに、やりたいことを認めると、それに向けて行動しなければいけなくなって気が重くなるから、というケースがあります。

たとえば、私の場合、本を出したい、という願望があったのに、それを認めてしまうと、「そのためには何を書くかを決めて、実際に書き、売り込み…」とやるべきことが次々と思い浮かぶわけです。

でも、自分にはとてもそんなパワーはない、そんな能力もあると思えない。

それで、「本は出せたら嬉しいけど、別に絶対に出したいわけじゃないし」というように、自分の願望を認めなくなるのです。

が、ここでクリアにしたいことが二つあります。

まず一つは、願望を認めることと、それに向かって行動することは一緒にしなくていい、ということ。

つまり、本を出すならテーマを決めなきゃ、何か書かなくちゃ、というのはまた別のレイヤーの話であって、まずは「私は本を出したいんだな」と認めるだけでOKなのです。

クリアにしたいことのもう一つは、その願望達成のためにした方がいいことは、あなたの意識できない潜在意識も含めた領域の方がよほど知っているということ。

つまり、テーマを決めなきゃ、とにかく何か書かなくちゃ、というのは、確かにその通りではあるのですが、同時に、あなたがこれまでの知識を総動員させて考えている「やった方がいいこと」だというだけ。

実はあなたの意識できないあなたという存在の全ての方がもっといい方法を知っている可能性が高い、というか、知っているのです。

じゃあ、あなたの存在の全てが指し示す「もっといい方法」は何かというと、「今、これをしたい」「なぜか、ここが気になる」という形で浮かび上がってくるんですね。

それをどれだけ実行できるか、です。

浮かび上がってくる物事はたいてい素っ頓狂で、普通に考えたら、これが願望達成とどう繋がるのか全く見えません。

でも、必ずや(直接的でなかったとしても)繋がっているんですね。

しかもベストルートなのです。

ここで、最初に述べた、まずは願望を認めておく、ということが重要になってきます。

というのも、あなたが願望を認めていないと、あなたという存在の中で目的地が定まっていないことになり、ルートも定まらなくなるからです。

本を書きたい私。いや、別にそうでもない私。

相反する意識が共存すると、意識できる意識と、意識できない意識は、それぞれどちらの願望に合わせて情報を集めてルートを決めればいいか、混乱してしまう…。

別にそれが悪いわけじゃないですが、モヤっとするような、何かスッキリしない感じ、どうもパワーが出ない感じが続く時は、この混乱が起きている可能性を探るといいかもしれません。

で、モヤッとしてスッキリしないから、「はて、自分は何を本当にやりたいのだろう?」と考えるわけですが、ここでまた願望をちゃんと認められないと、同じことを繰り返すのです。

私のケースで言えば、やっぱりいつか本を出したい、という願望をただ認める、以上、でよかったのです。

認めたところで、本は出していないから(まだ)、本当にそれでいいのかよって突っ込みたくなりますが、ポイントは、それを認めることで私がいい気分の状態であれていることです。

いい気分っていうのは(おそらく)ストレスホルモンとかが少なく、エネルギッシュな自分でいられている状態。

そうすると、何をしていても幸せや充足感を感じやすくなって、人生は上々、になるんです。

この状態になると、本を出す出さないはオプションでしかなく、達成しないと幸せや充足感を感じられないということはなくなります。

さらに、「ふとやりたくなった」ことをやることへの躊躇が減り、「これが本を出すことに繋がるのかぁ(今はとてもそう思えないけど)」と一つ一つの自分の選択にいちいちワクワクできるようになります。

そのワクワクが連続するから、結果に関係なく、幸福感も連続するのです。


人生は本当に考え方次第です。

ただ、考え方というのは、意識の深いところにある、自分で気づいていない考え方までが含まれているんですね。

そこまでを含めて考え方を変えられると、人生は驚くほど大きく変化するんだなぁと実感している最近です。

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