今日はなんの日、カレーの日

夕食を作っていると、仕事から帰って来た父は必ずこう聞いてきた。

「おっ、今日はカレーか。」

違うメニューだと分かっていながら、こう言うのが恒例。

まだ甘口カレーでも辛いと感じていた幼い頃は、美味しそうに混ぜながら食べる父の食べ方が好きだった。成長すると、ご飯とカレーをすくって食べるスタイルに変わって、
その頃からかな、父との会話も少なくなっていったように思う。

55歳の若さでこの世を去ってしまった父。

好きなカレー屋さんがあった訳でも、自分で凝ったカレーを作るわけでもない、普通に家庭で作るシンプルなカレーが大好きだった。

今回は父を想いながら、いつものカレーを作ってみようと思う。

わたしの住んでいるペンシルバニアの田舎でも材料が手に入るカレーは、クロックポットに入れてパーティーに持って行っても喜ばれるメニューの一つ。アメリカ人もカレーが大好きだ。

お天気が良かったから、ドライブして農家さんの直売所で野菜を調達することにした。

最初に立ち寄った農家さんで玉ねぎを購入。

じゃがいもはこっちで。

サイズが不揃いのところがいい。小さいものはそのままゴロンとスープに。

卵も新鮮

レッドビーツもあるよ。

にんじんが無かったから、結局スーパーへ行き、セールでお買得になっていたお肉も購入した。

ここに来ると必ず買うレーズンブレッド

ご近所さんの、今年最後の収穫からお裾分け。

材料が揃った。

まず、買ってきたパンをカットして冷凍庫へ、笑

２枚だけいただこう..

火をつける前に、ガーリックとオリーブオイルを入れる

玉ねぎをスライサーで薄切りにして、カラメライズ

そこへお肉

パン食べて

炒めながら野菜を切る

切る

アイスコーヒープリーズ

野菜を入れて

鍋へ

日本で買ったアク取りが重宝する

ぐつぐつ煮ること30分。



1日じっくり煮込むカレーじゃないけれど、限られた時間の中で作るありきたりの味だけど、家族にとっては世界に一つだけの味。

なんか聞いたことあるフレーズ、笑。

でも、そんなカレー。

出来たよー！

野菜は素焼きに。甘い！

ざわざわした夕方
いろんなことがあった1日に
帰宅してほっとする。
部屋中がカレーの香りでいっぱいになると、
今日も父の声が聞こえてきそうだ。

今日は何の日？
カレーの日。



＊＊＊

最後にカレーと同じく、元気にしてくれる音楽。
大江千里さんで”Dubidubiduo”

Hey 口笛吹き鳴らそう 
今日一日が終わった 

あれこれ結果で悩まない 
だって選んだことじゃん 

空き缶蹴って手をつなごう 
くねった道を曲がって 

月夜の夜は遠回り 
だってもったいないじゃん 
笑いながら生きていこうよ 

“Dubidubiduo” By Senri Oe