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国の重要文化財「片倉館」の温泉に浸かる
先日長野県の諏訪湖畔にある片倉館に行ってきました。
残念ながら桜のシーズンは過ぎていましたが、新緑眩しい自然の風景に心洗われます。
「片倉館」とは
片倉館は大正時代から昭和の初期にシルクエンペラーと呼ばれていた片倉財閥により、地域住民のために作られた温浴施設。
片倉財閥2代目の兼太郎社長が欧州視察に行った際、ヨーロッパ各国の農村に充実した厚生施設が設置されていることに強い感銘を受け、帰国後ぜひ日本にも地域住民のための施設を提供したいという思いから、上諏訪地域住民のための温泉娯楽施設を建設。
その歴史的価値が評価され浴場、会館、渡り廊下の3棟が国の重要文化財に指定されています。
映画「テルマエロマエ」の撮影現場にも使われた浴室
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建物の外観は昭和初期に建築されたゴシックリバイバル調。
中の造りは昭和初期を思わせるような白い壁に赤い絨毯、茶色の重厚なドア。
入浴料金は750円。その他に下駄箱と脱衣所のロッカーは後で返って来るものの100円が必要なタイプ。
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一歩浴室に入るとステンドグラスが華やかで天井も高くとても豪華なつくり。大正レトロとヨーロッパの入り混じった豪勢な中にも気品を感じます。
浴槽は「千人風呂」と呼ばれていて、千人はちょっと大袈裟だけど100人くらいは入れそうです。1メートルくらいの深さの立ち湯。底には黒くて丸い玉砂利が敷かれて足の裏からの心地よい刺激が感じられます。泉質もクセがなくツルツル。温度は高めで水風呂などもないため長時間入るのは難しいかも!
レトロな階段を登って二階の休憩室へ
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お風呂を出た後は服を着て二階の休憩室へ行ってみました。レトロな階段を登ると1Fと同じく白い壁に茶色いドアのある広間があります。ゆっくり横にもなれるようになっていて、お風呂上がりの体を休めることができます。
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バルコニーからは諏訪湖の美しい景色が一望
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シルク産業が隆盛を極めた時代の薫りを残す美しい片倉館。貴重な重要文化財の温泉に浸ってみませんか?
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