釣釜の季節
今日は久々のお茶のお稽古。
いつもは月3回お稽古があるから、3週間も空くことはめったになくて、生活の張り合いが1つ減ったような気分だった。
うちの先生のところでは、毎年4月は釣釜で、旅箪笥のお稽古をする。
柄杓をかける時にゆらゆら揺れる釣釜が、風情があって素敵。
松の枝に釣釜をかけて旅箪笥で野点をしたらいいですねぇ、なんていう他の生徒さんの発言を聞いて、一度体験してみたいものだと思う。
お軸は遠州流の家元が書かれた
紀貫之の「久かたの光のどけき春の日に靜心なく花の散るらむ」
昔先生が遠州流のお茶会に行った時にいただいたものを、表装したんだそう。
表千家ではこういうのは掛けないんだけど、今の時期のものだからとのこと。
お花は紫蘭が生けられていた。
お花をうまく生けられるようになったらいいなぁ。
香合は桜に川と筏が描かれた「隅田川」で、柔らかな色合いがとっても素敵。
お棗も「夜桜」の銘がついたもので、黒塗に蒔絵で月が描かれていて、舞っている螺鈿の桜の花びらが美しかった。
北九州ではもう桜は終わってるけど、八重はまだ咲いてるし、東北ではまだ盛りだから、桜のお道具を使っても大丈夫とのこと。
うちで使う抹茶茶碗も、4月いっぱいは桜の柄でいいことにしよう。
今日は4月に入って最初のお稽古だし、春らしい着物にしようかと思ってたけど、あいにくの雨模様。
なんだか体も重くて、やわらかものの着物はずるずるしそうな気がしたのでやめた。
親戚のおばさんにもらった黄八丈に、おばあちゃんの箪笥に眠っていた帯を合わせることに。
ここ数日に比べると、雨で少し気温が下がったとはいえ、袷の着物はそろそろ暑いかなと思って、長襦袢だけ夏の洗えるものにした。
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